破壊と再生

日本型うつ病社会に別れを告げて


| 過去となった経済大国 | 運が良かった経済成長 | 執着性格者 | 見下す雰囲気 | 序列社会 |
| 経済的価値基準 | 企業を通した自己確立 | 大人になりきれない大人 | 持ち続ける子ども心 |
| ウチとソトを分けた社会 | 安心志向 | 妬みやすい環境 | 嫉妬心 | 七つの罪源 | 夜の女神 |
| パワーハラスメント | 価値観の押しつけ | 本音と建前 | コミュニケーション不全 | スポーツ離れ |
| 日本型うつ病社会の構造 | 借金大国 | 貧困化している日本 | 可処分所得の減少 | ワーキング・プア問題 |
| 世界幸福度報告 | 自己に向き合う難しさ  | おのれを知る | 愛と孤独 | 新たな社会システム |
| 戦国から江戸への変革 | 人間と人間の心の交流と共感 | 急激な近代化を遂げてきた日本 |
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過去となった
経済大国

東京丸の内


GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)は、

国の経済規模を測る一つの指標だそう。



そのGDPを人口で割った一人当たりGDP(PHGDP)は、

国民の平均的な所得水準を表す指標だといいます。



2013年、日本の一人当たり名目GDPは3.8万ドル(2014年は3.7万ドル↓)、

成長著しいシンガポールは5.5万ドル(2014年は6万ドル超↑)、

香港は3.8万ドル、台湾は2.1万ドルだったそう。



日本が経済大国であるとの認識は、もはや通用しないそうです。



※世界の構造変化と日本の進路 −日本産業の次なる展開に向けて− 2015.02
 ・講師 寺島実郎 先生 一般社団法人日本総合研究所 理事長
 ・場所 ロイヤルホールヨコハマ
 ・主催 横浜商工会議所 建設部会講演会


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外的条件が良かったという
日本の経済成長

朝鮮戦争 破壊されたソウル市内の建物


※「日本型うつ病社会」の構造 加藤諦三 PHP研究所
  幸運を実力と錯覚 p65-67より引用



  考えてみれば戦後の日本は、経済発展のために外的条件がよすぎた。

  日本の経済成長は自力の経済力ではないと私は思っている。

  第二次世界大戦後の経済成長は、1950年〜1953年に起きた

  朝鮮戦争の時の、いわゆる朝鮮特需のお陰である。



  朝鮮特需といわれるものがあったこらこそ十年間、

  平均8.5%の成長を成し遂げられたのである。

  「この調達需要は、不況下の日本産業に莫大な追加需要を

  もたらしたのみならず、不足していた燃料、資材、中間財を

  輸入するために必要な外貨を獲得することを可能にした。

  これにより使われていなかった生産能力も徐々に稼働しはじめた」

  という考え方は、一般的に誰もが認めるところではないだろうか。



  朝鮮戦争という悲劇による特需なのに、

  私たちは経済成長を自分たちの能力と錯覚したのではないだろうか。

  その思い上がりも日本人の精神の荒廃の一原因であろう。



  日本の経済成長は幸運による経済成長である。

  極端すぎるたとえかもしれないが、個人でいえば宝くじが当たった

  ようなものである。そのため、世界の中で自分の位置を間違えた。



○朝鮮王朝の王都 韓国ソウル

○韓国と北朝鮮に分断された軍事境界線(38度線)


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うつ病の病前性格といわれる
執着性格

 二宮金次郎 報徳二宮神社 小田原市


うつ病(気分障害)の病前性格の一つといわれる「執着性格」は、

一度生じた感情が長く持続することが特徴といわれます。



責任感が強い・仕事熱心・凝り性・几帳面など、

周囲からは模範的な人に見られ評価は高い一方、

義務感・焦燥感が募り始めると、疲労感・絶望感に陥りやすいそう。



戦後の経済成長は、外的条件が良かったことの他に、

「戦前の失われた経済を取り戻す」という日本人の勤勉な

執着性格的職業倫理のお陰もあり、成し遂げられたといいます。



○城下町・宿場町として栄えた小田原


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諸外国を見下す雰囲気があった
日本

ヴァニタス(空虚) エヴェルト・コリエ(Evert Collier) 1669年


高度経済成長下の日本には、

経済成長できない諸外国を見下す雰囲気があったといいます。




絵画は、17世紀後半のオランダの静物画家であったエヴェルト・コリエの作品。

華やかな武具や装飾品などが並ぶ中、書物の後ろには頭蓋骨が描かれています。



コリエは、髑髏(どくろ)、地球儀、楽器などからなる、現世のはかなさや

虚栄に対する警告としてのヴァニタス(ラテン語で空虚・むなしさ)画を得意とし、

とりわけ書物を含む静物画を多数制作したそうです。



○人類の智の宝庫 大英博物館

○現代を見据えるニューヨーク近代美術館

○フェルメールの作品で訪れる「水の国」ネーデルランド


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序列なしには暮らせない
日本の日常

席が序列によって決まっているのも一例だそう


序列偏重の意識が根強かったという日本。



年功序列などという近代社会に発達した制度をとりあげるまでもなく、

私たちの日常生活においても遺憾なく発揮されてきたといいます。



また「年功序列」と「能力」の関係をみた場合、

日本は常に年功序列に圧倒的な比重が置かれていたといい、

能力については、「働き者」とか「なまけ者」というように、

個人の努力差には注目するが、「誰でもやればできるんだ」

という能力平等観が非常に根強く存在していたといいます。



※タテ社会の人間関係 単一社会の理論 中根千恵 講談社現代新書
 3章 「タテ」組織による序列の発達 より


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経済的価値を基準とした
人間評価

1960年頃の兜町


経済成長の中で、経済的価値を基準とした

人間評価がされるようになっていったそう。



経済至上主義の価値観の中では、一戸建ての家を建てることが

男の価値の一つとなり、それが父親としても望ましいことと評価され、

人々から羨ましがられるようになっていったといいます。



こうして企業・家庭・地域社会全般の価値観が歪み、

自己のアイデンティティは仕事でしか得られなくなり、

自分を見失ったからこそ企業戦士になれたといわれます。



○個性を出し合いともに暮らせる「まち」 いちょう団地

○絆よ再び|高齢化率38%を超える大型団地が示唆するもの


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企業を通して自己確立を図った
高度経済成長期

2011年3月をもって終了したグランドプリンスホテル赤坂


高度経済成長期は企業を通じて自己確立を図ったといい、

サラリーマン相互の間柄は、役割関係において形成されていたそう。



「あなたは誰ですか?」と聞かれて、「私は○○会社の○○です」とか、

「○○会社○○部の部長です」などと答え、

企業抜きにしてサラリーマンの自己確立は難しかったといいます。





写真は、2011年3月をもって終了した

グランドプリンスホテル赤坂(旧赤坂プリンスホテル)。



バブル時代には、

クリスマスを高級レストランや高級ホテルなどで過ごすことが流行しており、

赤坂プリンスホテルのクリスマスの宿泊予約は9月末には埋まり、

クリスマス明けにチェックアウトした客がその場で翌年分を予約するほどの

人気だったといいます。



○東京ぶらり散歩


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大人になりきれない
大人



社会的な役割関係の中に自己の存在価値を見出すアイデンティティは、

高度経済成長期の日本企業では自然なものであったといいます。



有名企業に就職すれば、一人前の人間として認められ、

周囲からの尊敬を勝ちえて自我の安定を得ることができ、

有名企業を通じて自分の言動は社会的承認を得られたそう。



その一方、役割を演じることで自己に向かい合うことができず、

心理的に大人になる機会を逸した可能性が指摘されています。



○大人になるということ


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成人に達した後も持ち続けている
子ども心

 私の小さな兵士たち 1809 ルイ=レオポルド・ボワイー
My Little Soldiers Louis Leopold Boilly シャルトルーズ美術館


日本で非常に発達したという「敬語」は、

小さな子どもに対して使う言葉づかいと非常に似ているところがあるといいます。



敬語は、自分より目上の人物を敬って使われる言葉だそうですが、

使われる側の立場からすれば、敬ったふりして遠ざけられたというよりも、

むしろ気持ちよく感じるものだそう。



目上に敬語を使わないと機嫌を損じ、結局は自分が不利になるといいますが、

子どもに対するのと同じように目上の機嫌をとらなければならないこと自体、

日本人において子ども心が成人に達した後も持続していることを示唆する

ものだそう。



日本文化の解明を試しみた、アメリカ合衆国の文化人類学者

ルース・ベネディクトは、「日本の社会では幼児と老人に最大の

自由と気ままが許されている」ことを報告しています。




※「甘え」の構造 土居健郎 弘文堂
※菊と刀 ルース・ベネディクト, 長谷川松治(訳) 講談社学術文庫



○光は闇の中で輝く|世代とジェンダーを越えて発展する


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「ウチ」と「ソト」を強く意識する
社会構造

 Surrein Swizerland
スルライン グラウビュンデン地方 スイス


日本社会の人間関係は、

個人主義・契約精神の根ついた欧米とは大きく異なっていたそう。



日本社会では「場」を強調し、

「ウチ」と「ソト」を強く意識する社会構造であったといいます。



「場」は生活共同体としての家や出身校、会社、派閥、地域などを指し、

日本人は外に対して(他人に対して)自分を社会的に位置づける場合、

「○○校出身の○○です」、「○○社の○○です」のように、

「場」を優先してきたそうです。



※タテ社会の人間関係 単一世界の理論 中根千枝 講談社現代新書


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「思い出のマーニー」劇場本予告映像

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ゼロリスクを求め
安心を志向する日本



「安全」とは、リスクがゼロの状態ではなくリスクを許容できるだけ

低く抑えられている状態を指し、「安心」はリスクが充分に小さいと

思う人間の心理状態を指すそうです。



日本人は、「安全」より「安心」を重視し、

リスクに対して極めて敏感であり、ほとんどのリスクは許容しがたいと捉え、

ゼロリスクを求める傾向があるといいます。



一方、アメリカなど、多文化・多民族・多様な価値観が作り出す

社会的葛藤を抱えている国では、リスクに対する配慮よりも、

本来の課題遂行や目的達成を重視するそうで、

リスクを受け入れやすい風土が形成されているといいます。


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妬みを抱きやすい
環境

レヴィアタン|妬み
Destruction of Leviathan 1865 Gustave Dore


アメリカなどでは、いったん職場を離れると上役との関係は上下関係ではなく、

お互いに平等な一人の市民となる傾向があるといわれます。



職場は能力主義で区別されても、市民主義で平等になることによって、

妬みやその他の屈折した感情が少ないのだそう。



それに対して日本では、職場を離れても、近所づきあい・親戚づきあい、

趣味の世界に至るまで会社の肩書はついてまわったそうです。



○魔力を秘め、夢と現実が交錯するニューヨーク


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人間がもつ感情のひとつ
嫉妬心

 鎌倉|黄色いバラの花言葉は「嫉妬」


人間がもつ感情のひとつ、嫉妬心。

日本にあてはめると、男の嫉妬は女性のそれよりも恐ろしいといいます。



○惹きつける魅力|上品で甘い香りをはなち、人々を魅了し続ける薔薇


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罪の源となる悪欲
七つの罪源

七つの大罪と四終 1485年 ヒエロニムス・ボス プラド美術館
Table of the Mortal Sins
The Seven Deadly Sins and the Four Last Things


人が犯す多くの罪の源となる悪欲、「七つの罪源」。


  高慢(pride)
  物欲(greed/avarice)
  色欲(lust)
  ねたみ(envy)
  どん食(gluttony)
  憤怒(wrath)
  怠惰(sloth/acedia)



「高慢」「ねたみ」「憤怒」は精神的な欲求から生じ、

「物欲」「色欲」「どん食」「怠惰」は肉体的な欲求から生じるそう。



※カトリック教会のカテキズム



○彼は死に勝ち甦る、神への感謝・賛美 オラトリオ「メサイア」

○自分の中にその存在を認めるオペラ「ドン・カルロ」にみる人間観

○安全で安心して暮らせる地域社会の実現|神奈川県警察の取り組み


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カオスから生まれた夜の女神
ニュクス

Night Jean-Leon Gerome
夜 ジャン=レオン・ジェローム


カオスから生まれたという夜の女神ニュクス(Nyx)は、

多くの子どもを生んだといいます。


  モロス(忌まわしい定業)
  ケール(死の運命)
  ピロテス(愛欲)
  アパテ(欺瞞)
  ネメシス(憤り)
  オイジュス(痛ましい苦悩)
  モモス(非難)
  エリス(争い)
  ヘスペリス(黄昏の娘たち)
  ゲラス(老い)
  ヒュプノス(眠り)
  タナトス(死)
  ネオイロス(夢)



○人間の光と影|画家ゴヤが見つめてきた光と影

○キスによって覚醒する瞬間|ピュグマリオンとガラテア


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自身の行為が問題だと納得していない
パワーハラスメント行為者

若者は日本を変えるか 世代間断絶の社会学


近年、経営環境・職場環境の変化に伴いパワーハラスメントや

職場のいじめが顕在化してきており、公的機関に寄せられる

相談件数も年々増加傾向にあり、また、パワーハラスメントに

関すると考えられる裁判例も急速に増加しているといいます。



セクハラ・パワハラ防止に携わる方々が参加したセミナーでは、

パワーハラスメントの行為者が、自身の行為が問題だと

納得していない場合が多いことが報告されていました。



パワハラを防止する主な施策としては、パワハラによる企業としてのデメリット、

男女雇用機会均等法等の法令違反となること、

裁判での判例の増加や賠償金額の増加などを訴求することで、

戦術的な(行動主義的な)アプローチとならざる得ないようです。



また、パワーハラスメント防止を推進する立場にある人や

経営者自身がその当事者である場合も少なくないといわれ、

この場合の対応策は、どうやら今のところないよう。



アメリカには意識を強制的に変える施設があるそうで、

日本でも、そのような対策を考えないとならないのだろうか、

との発言には驚きました。



○より良い社会へ変えていく人たちを育てる|文教の府 文京区

○ため息を春風に変えて|自然からの贈り物 春の花言葉


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価値観の押しつけ
ある教師の振り返り



私は、かつて高校に勤務していた。

若い頃は、「管理型」の担任であったように思う。

自分の価値観だけで生徒を指導していた。

意識的ではないが、支配しようとしていたのだと思う。



年度当初は強い指導に出て、途中で行き詰り、年度末には指導が入らなくなっていた。

ある年は、最初から生徒に任せようとし、収拾がつかなくなり、

「管理型」復活という状態であった。そんなことを繰り返していた。

そして上手くいかないことを生徒のせいにしていた。

生徒のせいにしたということは、生徒に依存していたということだ。

その頃の私には、学級経営という発想はなかった。



今は、教育委員会や小中高校の教員研修の講師として呼ばれることも多い。

いじめや学級経営について語っている。

私は若い頃の自分に語りかけるようなイメージで演壇にたっている。




学級にルールあるリレーションを築く。

生徒たちが各自の役割を果たし、

リーダーシップとフォロワーシップを兼ね備えた上で組織を意識できる。

互いに安全と成長に責任を持ち合うコミュニティを意識できる。



こんな学級集団が「満足型」だとするならば、

「満足型」学級は担任教師の価値観の押しつけや支配からは生まれない。



子どもを支配するために、価値観を押しつけるために暴力を使うことを「体罰」という。

恐怖や不安によってコントロールされた心は、自律できず、

価値観の多様性も尊重することはできなくなる。

「管理型」学級に体罰があるとは限らないが、

不安によるコントロールが存在すれば、それは支配だ。



「管理型」から「満足型」への移行に必要なものは、

担任の自らへの洞察、依存性と支配性への洞察だと思う。



これは他人のことではない、私自身の振り返りだ。



※日本教育カウンセリング学会 第7回公開講演会&シンポジウム
 体罰問題を考える―脱・管理型への挑戦―
 2013年5月 早稲田大学



○混迷の中から新たな絆を紡ぐ


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本音と建前
大人の本音を当てるゲーム

 世界で一番自由な学校と呼ばれる サマーヒル(英)


小学校や中学校の教育現場では、

「管理型」からの脱却に苦戦しているそうです。



教師(≒大人)の力で学級をまとめていこうとする考え方から、

生徒(≒子ども・若者)の力を活かす「満足型」学級集団への挑戦は続いており、

その根本には「教師(≒大人)の指導観」の問題が示唆されています。



ある学校では、

A・S・ニイルが創設した「世界で一番自由」といわれるサマーヒルや

アメリカ合衆国の哲学者 ジョン・デューイの「創造的な思考の5局面」

をモデルに、以下の教育観で取り組まれているそう。



  ・教師(≒大人)中心主義⇒子どもの自己決定

  ・画一教育⇒個性化教育

  ・書物中心主義⇒体験学習

  ・自由な子ども、自由な感情、自由な知性、自由な人間関係



どうやら今の子どもたちは、

自由に感情・知性・人間関係をもつことができないようです。



また、ある先生は、日本の文化として根強くある「本音と建前」を引用し、

先生(≒大人)は言っている内容とやっている内容が異なり、

生徒(≒子ども・若者)に対して、先生(≒大人)の考えを

当ててみなさいと言っているのと同じであることを指摘しています。



生徒(≒子ども・若者)は、

先生(≒大人)の本音を当てるゲームをしているよう。




  ・主体性を喚起し、創造性を育み、自治力を育む

  ・共同体感覚を開発する話し合い、学び合い

  ・大人と子どもの対等の人間関係(壁の無い人間関係)

   子どもの存在への深い尊敬

   子どもの持つ潜在力への大きな信頼

   子どもの独自の心への深い理解

   子どもの願望と目標の摺り合わせ

   子どもと心を合わせる協働




私は生きていく力がある、まんざらでもない。(自己概念)

世の中は興味深いし、人生はなんとかなるもの。(世界像)

私はありのままでいいし、着実に生きてゆけば良い。(自己理想)



子ども・若者がこう思えるようになることを願っています。



※日本教育カウンセリング学会 第8回公開講演会&シンポジウム
 満足型学級の質を問う −きのくに子どもの村学園の"自由"をヒントに−
 2014年5月 早稲田大学



○ありのままの自分|Here I stand and here I'll stay

○共に居ること、創ること|影響を受け、影響を与えてきたイギリス


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コミュニケーション不全を示唆する
ワーニカ

ロシアの劇作家・短編小説家
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ 1860 年 - 1904年


※ワーニカ アントン チェーホフ 原卓也(訳)


   「早く来てください、おじいちゃん。」 ワーニカは書きつづけた。



   「お願いだから、ぼくをここから連れて帰ってください。

   父さんも母さんもいない不幸せなぼくを可哀そうだと思って下さい。

   でないと、ぼく、みんなにぶたれるし、ひもじくてたまらないし、

   口で言えないくらい淋しくって、年中泣いてばかりです。



   こないだも、旦那が靴型でぼくの頭をひどくぶったので、

   ぼくは倒れて、やっと気を取り戻したほどです。

   どんな犬よりもひどい、救いようのない暮らしです…



   アリョーナや、眠っかちのエゴールカや、馭者(ぎょしゃ)によろしく。

   ぼくのアコーディオンは誰にもやらないでください。

   孫のワーニカ・ジューコフより おじいちゃん、早く来て下さい。」



   ワーニカは書きつづった紙を四つ折りにすると、晩のうちに

   1カペイカで買ってきておいた封筒に入れた…

   ちょっと考えてから、少年はペンにインクをたっぷりつけて、宛名を書いた。



   村のおじいちゃんへ



   そのあと、頭をかきながら少し考えて、「コンスタンチン・マカールイチさま」

   と書き足した。誰にも書く邪魔をされなかったのに満足した少年は、

   帽子をかぶると、外套(がいとう)も羽織らず、シャツ一つの姿でそのまま

   表にとびだした…





主人公は、田舎の村から大都会モスクワの靴屋に見習い奉公に

出された9歳の少年ワーニカ・ジューコフ。



ワーニカは、モスクワの見習い奉公先でひどい扱いをうけ、

ちょっと失敗してもすぐにぶたれ、ろくな食事も与えられない。

彼は父も母もいない孤児なので、頼れる身内は田舎のおじいちゃんしかいない。

そこでクリスマスになつかしいおじいちゃんに手紙を書き、

自分がどんなに辛い思いをしているか切々と、幼い文章で精一杯、

おじいちゃん、助けて下さいと訴えかけます。



ワーニカは宛名に、田舎のおじいちゃんへと書きますが、

それからちょっと考えて父親の名前である

「コンスタンチン・マカールイチさま」と書き足します。

しかし、住所も苗字もなく手紙は届きそうにもありません。



人間と人間のコミュニケーションが成り立たない状態が示唆されているようです。



○色彩豊かで幻想的な画家 マルク・シャガール


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厳しさこそが「スポーツ」という風潮
スポーツ離れ・スポーツ嫌い

運動会


これまでの日本のスポーツ界では、暴力行為や過度なまでの厳しさを

美化してきた風潮があったことは否めないそうです。



このような風潮や体質は指導者の暴言や暴力を容認する温床となり

プレーヤーの自主性や自立を阻害してきた可能性が指摘されています。



※公認スポーツ指導者 養成テキスト 共通科目T (公財)日本体育協会より



○競技スポーツと生涯スポーツの融合を目指す|スポーツクラブ・マネジメント

○Discover Tomorrow|新たなスポーツ文化の確立

○障がいを越えて共に生きる|人々に生きる力と勇気を与える


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日本型うつ病社会の構造
年功序列・終身雇用・運命共同体

悲しむ老人 1890 フィンセント・ファン・ゴッホ
クレラー・ミュラー美術館


日本人の心理的健康をかろうじて保ってきたのは、

年功序列と終身雇用と、会社の「海の家」や「山の家」に象徴される

機能集団であるはずの企業の共同体化だったといいます。



年功序列と終身雇用が、妬みやすい日本人の心理的健康を守り、

そして満たされない幼児的願望を満たしていたのが、

機能的集団であるはずの企業の共同体化だったそう。



年功序列、終身雇用、運命共同体的企業、

この三つが日本の経済を支えていたばかりでなく、

日本人の心を支えていたと指摘されています。



そして、この三つによってでき上がっている社会構造こそが、

日本型うつ病社会の構造なのだそう。



※「日本型うつ病社会」の構造 加藤諦三 PHP研究所
 第二章 高度経済成長で日本人が失ったもの P95-96より引用



○ポール・ゴーギャンの最高傑作
我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか



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借金大国
日本

世界の中でもトップクラスの借金を背負う日本(ひもと)くん



年収500万円の普通の会社員が借金4000万円もあるのに大豪邸に住み、

車は高級外車の2台保有。飛行機はファーストクラスに乗り、

ホテルは当然一流ホテルのスイートルーム。

足りないお金はさらに借金をして賄う。



あなたはこんな人をどう思いますか?

日本の姿を一般家庭に置き換えてみると、こんな感じになるのだそう。




IMFの2013年4月版データ「World Economic Outlook Databases」によると、

世界各国の政府純債務残高(GDP比)ランキングは以下のとおり。



1位 ギリシャ  155.38%
2位 日  本  134.33%   (1000兆円強)
3位 レバノン  134.18%
4位 グレナダ  112.57%
5位 ポルトガル 111.56%



日本の長期債務は先進国に類を見ない、

GDP比150%という異常な規模にまで膨れ上がっているとの事。

返すメドすらたたぬこの借金は、すべて私たちの子孫に付回しされるそうです。



○財政健全化への取組み|失われた25年から学んだこと


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貧困化しているという
日本

眠る子どもたち ワシーリー・ペローフ(1834-1882年)
ロシア国立トレチャコフ美術館


バブル期の資産インフレから資産デフレへの反転により

株価や土地が低落し、資産家は大きな痛手を負ったといいます。



一方、フリーターやニート、失業者など年収200万円以下の低所得者が急増し、

一億総中流意識が吹き飛ぶほどの経済生活基盤の劣化が進行しているそう。


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可処分所得の減少に伴い
消費支出も減少傾向

平成25年版消費者白書 消費者庁
(画像をクリックすると拡大表示します)


個人が自由に使用できる所得である可処分所得。



勤労者世帯の可処分所得と消費支出の推移を見ると、

可処分所得は戦後一貫して上昇してきたものの、

1999年頃をピークに減少に転じてい.るそうです。



1999年には435,981円であった可処分所得は、

2009年には390,253円となり、月当たり4万円弱減少しているとの事。



可処分所得の減少や世帯構成員数の減少に伴い、

消費支出も減少傾向にあるそうです。


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働く貧困層
ワーキング・プア問題

全国青年大集会2013ポスター


2009年の雇用者5,478万人のうち、

非正規雇用者(パート、アルバイト、派遣、契約社員等)は1,721万人(31%)、

そのうち年収200万円以下のワーキング・プアは1,287万人で

非正規雇用の74%を占めるといいます。



さらに、自営業者で200万円以下の人と、正規雇用者で200万円以下の

423万人を加えると、200万円以下で働く人は労働人口6,272万人の34%

にあたる2,165万人にのぼるそうです。


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経済価値以外の要素が含まれる
世界幸福度レポート

国連


国連が発表した世界幸福度報告書2013。



「一人当たりGDP」「健康寿命」「頼ることができる人の存在」

「人生の選択での自由度」「汚職のなさ」「寛大さ」という

6つの要素によって順位化したといいます。



  1.デンマーク
  2.ノルウェー
  3.スイス
  4.オランダ
  5.スウェーデン
  6.カナダ
  7.フィンランド
  8.オーストリア
  9.アイスランド
  10.オーストラリア

  ・
  ・
  ・

  43.日本



○世界平和の維持に貢献する国連本部


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自己に向き合うことの
難しさ



ソーシャルメディアにて、非難・批判・誹謗・中傷などの

コメントが殺到する状態を指すという「ネット炎上」。



あるソーシャルメディア・コンサルタントの方は、ネット炎上の原因として、

よっぽどのウソか本当を指摘していることを挙げています。



ソーシャルメディアに限らず、人間は自分にとって

都合の良くない事実に出会うと、相手を攻撃したり、

話題を変更したり、無視したりと、自分に向き合うのは難しいようです。


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自己認識から始まる生き方の探究
おのれを知る

セツブンソウ(節分草) 春の花(エランティス)
神奈川県立フラワーセンター大船植物園


※徒然草 第百三十四段 兼好



高倉院の法華堂の三昧僧(さんまいそう)、なにがしの律師とかやいふ者、

ある時、鏡を取りて、顔をつくづくと見て、

我が容貌(かたち)の醜く浅ましいきことを、余りに心憂(う)く覚えて、

鏡さへうとましき心地しければ、その後、

長く鏡を恐れて手にだに取らず、更に人に交はる事なし。



  高倉院の法華堂の三昧僧で何とかいう名の律師が、

  ある時鏡を手にして自分の顔をよく見ると、

  それがあきれるほど醜いことに気がついた。自分の顔が つくづく嫌になり、

  鏡さえも嫌になって、それからは

  ずっと鏡を遠ざけて手に取ることもなくなった。

  そして、この僧は人付合いを一切やめてしまった。





御堂の勤めばかりにあひて、籠(こ)もり居たりと聞き侍(はべ)りしこそ、

ありがたく覚えしか。



  お寺のお勤めのとき以外は自分の家にこもっていたという話を

  わたしは感心しながら聞いたものである。





賢げなる人も、人の上をのみ計りて、己れをば知らざるなり。

我を知らずして、外を知るといふ理(ことわり)あるべからず。

されば、己を知るを、者知れる人というべし。



  賢そうな人でも、他人の身の上を言うばかりで、自分のことは知らないものである。

  自分のことを知らないで、他人のことが分かる道理があるはずがない。

  ならば、自分を知る者を物知りというべきである。





容貌(かたち)醜けれども知らず、心の愚かなるをも知らず、

芸の拙(つたな)きをも知らず、数ならぬをも知らず、

年の老いぬるをも知らず、病の冒(おか)すをも知らず、

死の近き事をも知らず、行ふ道の至らざるをも知らず。



  ところが人は皆、顔が醜いことも知らず、心が愚かであることも知らず、

  芸が拙いことも知らず、情けない境遇にいてもそれを知らず、

  年老いてもそれを知らず、病気になっていてもそれを知らず、

  死が近づいていてもそれを知らない。

  その上、仏道の修行が足りないことも知らないのだ。





身の上の非を知らねば、まして、外(ほか)の謗(そし)りを知らず。



  自分の身の上を知らなければ、まして、他人がそれについて

  どう言っているかなど知るよしもない。





ただし、容貌(かたち)は鏡に見ゆ。年は数へて知る。

我が身のこと知らぬにはあらねど、すべき方のなければ、

知らぬに似たりとぞ言はまし。



  もっとも、顔は鏡を見れば分かるし、 年は数えれば分かるから、

  誰でも自分のことを全然知らないわけではない。

  しかし、知っていながら何もしないのは知らないのと同じだと言っていい。





容貌(かてち)を改め、齢(よはひ)を若くせよとにはあらず。

拙(つたな)きを知らば、何ぞ、やがて退かざる。

老いぬと知らば、何ぞ、閑(しず)かに居て、身を安くせざる。

行ひ愚かなりと知らば、何ぞ、これを思ふことこれあらざる。



  とはいっても、わたしは顔を変えろとか年を減らせとか言っているのではない。

  自分が見苦しいと知ったら、すぐに身を引くべきであり、

  年老いたと知ったら 引退してのんびり暮らすべきであり、

  修行が足りないと知ったら、徹底して修行に励むべきなのである。





すべて、人に愛楽せられずして、衆に交はるは恥なり。

容貌(かたち)醜く、心遅れにして出(い)で仕(つか)へ、無智にして大才に交はり、

不堪(ふかん)の芸を持ちて堪能(かんのう)の座に列(つらな)り、

雲の頭(かしら)を頂きて盛りなる人に並び、いわんや、及ばざることを望み、

叶はぬことを憂へ、来(きた)らざることを待ち、人に恐れ、人に媚(こ)ぶるは、

人の与ふる恥にあらず。



  そもそも、自分を歓迎しない人たちと交わるのは恥ずかしいことだ。

  顔が醜くて頭が悪いのに勤めに出たり、何も知らないのに学者とつきあったり、

  芸が未熟なのに名人と同席したり、

  白髪頭のくせに若者の席に連なったりすることは恥である。

  しかしながら、それ以上の恥は、手の届かないものを欲しがり、

  叶わないことを訴え、来るはずのないことを待ち、人に遠慮し、へつらうことだ。

  これらは人がもたらす恥ではない。





貪(むさぼ)る心に引かれて、自ら身を恥かしむるなり。

貪(むさぼ)ることの止まざるは、命を終ふる大事、

今ここに来れりと、確かに知らざればなり。



  この世に執着することで自分が自分にもたらす恥である。

  この執着心がいつまでも無くならないのは、人生を終えるという重大事が

  目前に迫っているということの自覚がないためにほかならない。




○深く、恐ろしく真実を語るものであれ|近代彫刻の父 オーギュスト・ロダン

○人と自然の共生|野外活動に触れ生きる力を研ぎ澄ます

○チューリップが彩る春の庭


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人生の美しい意味を見出す
愛と孤独

 Clark E. Moustakas 2006 (1923 - 2012)


※愛と孤独 クラーク・E・ムスターカス 片岡康・東山鉱久(訳) 創元社



  この本は、机上の考えをまとめたものではなく、

  私自身の心の旅を経て出来上がったものである。



  喜びに震え、美しさに感激し、驚きに言葉を失ったあの時。

  人々との会話に鋭い非難の矢を感じた時。

  病や死を目の前にしたあの時。

  偽られ、裏切られて人を信ずることができなくなり、人間的な魂を失った時。



  そんな様々な私の体験を掘り下げ、その意味を探求する旅を経て、

  この本は出来上がった。



  静寂に身を任せ黙想し、自分自身と自然とを相手に、

  沈黙の対話を行うことによって、私は、芸術、音楽、文学、そして

  人々の出会いのなかに人生の美しい意味を見出せるようになった。



  そのおかげで、私は今、どんな時でも、本来の自分を取り戻し、

  人間的な魂を大切にして、力強く勇気を持って日々の暮らしに

  戻ってゆくことができる。



  自分自身で選択し、決定し、行動しなければならないような時、

  自分の感受性を心から信じる度胸を私に与えてくれ、

  人間の潜在力と人類愛への信念とを抱きつづけてゆく勇気を

  私に与えてくれた「自分自身」に、私は感謝の念で一杯である。



○明日への架け橋|新しい芸術 アール・ヌーヴォーの時代


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破壊と再生
新たな社会システムへの移行

 宇和奈辺古墳(うわなべこふん) 佐紀盾列古墳群 奈良


3世紀後半から7世紀前半頃、

位の高い者や権力者の墓として盛んに築造されたという古墳。



高度経済成長期以降、日本では開発に伴う遺跡の破壊が

加速度的に進行しているといいます。



2015年現在、その瀬戸際に立っている高尾山古墳(静岡県沼津市)は、

卑弥呼の墓として有力視され、国内最古級の3世紀中頃に

造営されたとみられる箸墓(はしはか)古墳(奈良県桜井市)よりも

古い可能性があるとして研究者から注目されているそう。



その一方、この地には以前より国道を通す計画があり、

現在生活している人々にとって開通は念願なのだそうです。



古墳の破壊に関しては、過去にもあったといい、

代表例としては、平城京を造営するために市庭古墳の破壊が挙げられるそう。



逆に古墳時代には、大型古墳の造営に伴う既存集落の強制的な移動による

破壊もあったと想定されているそうです。



古墳の造営に伴う集落の破壊は、前時代から続く社会システムとの関係があり、

そうした行為の盛行と消滅は新たな社会システムへの移行を読み取ることが

できるといいます。



また、遺跡の破壊という犠牲の中から

より多くの歴史的情報を再生していくことが重要だそうです。



※変革期の社会と人間U 「破壊」と「再生」の歴史・人類学 平成26年度
 古墳の造営と地域社会 滝沢誠 准教授
 筑波大学大学院人文社会科学研究科 歴史・人類学専攻
 筑波大学 東京キャンパス文京校舎



○いにしえから今を生きる私たちへの伝言|千三百年の時空を超える 奈良

○より良い社会へ変えていく人たちを育てる|文教の府 文京区

○生と死を象徴するルクソール


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破壊と再生
高い実務能力を有する新しい時代の武士

梅津憲忠肖像画 秋田県公文書館


戦国から江戸へと大きく転換する時代を生きたという梅津憲忠(うめつのりただ)。



秋田藩主の家老となった憲忠は、

家柄や戦場での武功を挙げることによってではなく、

その高い実務能力を有する上に抜擢された新しい時代の武士だったそうです。



その後の安定した時代においては、

生まれついた家の格である家格(かかく)によって

全てが決まるといっても過言でないほど、

個人の能力ではいかんともしがたい時代になっていったそう。



また、兄と同じように家老となった梅津正景は、21年間にわたり「梅津正景日記」を残し、

この時代を研究するうえで第一級の史料として評価されているそうです。



○大地に宿る命|移ろい行く時の狭間に力の限り咲く花


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破壊と再生
人間と人間の心の交流と共感

連歌(れんが)の大成者といわれる二条良基(にじょう よしもと)
1320年-1388年 南北朝時代の公卿・歌人


鎌倉時代頃に興り、南北朝時代から室町時代にかけて

大成されたという「連歌(れんが)」。



ある人が歌った和歌の五・七・五(長句)に、別の人が七・七(短句)を付け、

さらにある人が五・七・五を付け加えるというように、

百句になるまで長句・短句を交互に連ねてゆくそうです。

「百韻連歌(ひゃくいんれんが)」



和歌があくまで個人の孤愁をモチーフにしているのに対して、

連歌は複数の人たちが一つの場に寄り合って行う「座の文芸」と言われています。



その場で創作し、そして他人の歌を鑑賞しながら再び創作、

これを繰り返しながら共同でひとつの詩を制作する、

世界でも類の少ない文学の形態だそう。



連歌の魅力は、多数の人たちが、次々と詠み継いでいく楽しさにあるといいます。

別人が詠み継いでいくことによって、思いがけない発想や変化が生まれるので、

人々はゲーム感覚で連歌を楽しんでいたようです。



鎌倉時代から江戸時代にかけて、和歌をも凌ぐ勢いで流行し、

やがて登場する俳諧の基になったといいます。



○日本の伝統演劇|舞台芸術の根源的な魅力

○日本の成り立ちを語る雅楽|日本で最も古い古典音楽


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破壊と再生
急激な変化を遂げてきた日本

大政奉還図 邨田丹陵


200年以上の長きに亘り鎖国を続けてきたという日本。

1867年、江戸幕府第15代将軍徳川慶喜は政権を明治天皇に返上したそうです。



これにより、日本はこれまでの政治・法律・行政・産業・教育・思想など

あらゆる場面にて変革が行われ、近代国家への道を歩んできたといいます。



大政奉還からわずかに150年程を経た現在。

急激な変化を遂げてきた日本において、

世代間で異なる価値観を持っていたとしても不思議はないように感じます。



○急激な近代化を遂げてきた日本|近代化の象徴 競馬

○混迷の中から新たな絆を紡ぐ|
それぞれの世代はそれぞれの時代状況を背負い歩んでいる



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破壊と再生
天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らずといえり

福沢諭吉 1891年(明治24年)  1835年- 1901年(明治34年)


慶応義塾の創設者という福沢諭吉。



明治維新は福沢諭吉33歳の時だったそうで、

人生の前半は江戸時代人として生き、後半は日本の近代化という

激動の時期を生きたそうです。



中津藩(現大分県中津市)で下士(かし:身分の低い武士)の末っ子として

生まれた福沢諭吉は、よっぽどの機会に恵まれない限り、親子代々下士であり、

どんなに才能があっても上士になることはできなかったそう。



上士(じょうし)と下士の間には、同じ人間とは思えないほど差別があり、

下士は公道で上士に会えば、下座平伏しなければならず、

上士との縁組はできず、修学できる学問にも制限や相違があり、

習う文字の書体や言葉使いでさえ異なっていたそうです。



「学問のすすめ」の初編冒頭、

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといえり」は、

彼の生き抜いた時代と環境を抜きにしては生まれ得なかったものだそう。



○移ろいゆく映画の灯り|人間が持ちあわせている想いに出会う


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破壊と再生
真実を捉える新しい世界観

正岡子規 1867年 - 1902年


「ガラス戸の外面に夜の森見えて清けき月に 鳴くほととぎす」

※正岡子規 竹の里歌




江戸から明治時代への変動期を生きた歌人、正岡子規。



「歌よみに与ふる書」では、和歌というジャンルだけで自己満足するのではなく、

中国の漢詩や西洋の詩を広く学び、それらの長所を取り入れなければならない

ことを主張し、ここに近代短歌が誕生したそうです。



○新たな絆から夢が膨らむグローバル人材

○秋を聴く|移ろいゆくコントラスト


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破壊と再生
他人本位から自分本位へ

夏目漱石 1867年 - 1916年(大正5年)
1912年 明治天皇の大喪の礼の日


神経衰弱やうつ病を患っていたといわれる夏目漱石。

若い頃から内面に「自分が何をしたいのかわからない」という想いを抱えていたそう。



以下、「私の個人主義」 夏目漱石 より抜粋



  私はこの世に生まれた以上何かしなければならん、

  といって何をして好いか少しも見当がつかない。

  私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の人間のように立ち竦んでしまったのです。


  (中略)


  今までは全く他人本位で、根のない萍(うきぐさ)のように、

  そこいらをでたらめに漂よっていたから、

  駄目であったという事にようやく気がついたのです。


  (中略)


  私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。

  彼ら何者ぞやと気慨が出ました。今まで茫然と自失していた私に、

  ここに立って、この道からこう行かなければならないと指図をしてくれたものは

  実にこの自己本位の四字なのであります。


  (中略)


  ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた!

  こういう感投詞を心の底から叫び出される時、

  あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。


  (中略)


  だからもし私のような病気に罹った人が、もしこの中にあるならば、

  どうぞ勇猛にお進みにならん事を希望してやまないのです。


  もしそこまで行ければ、ここにおれの尻を落ちつける場所があったのだ

  という事実をご発見になって、生涯の安心と自信を握る事ができるようになると

  思うから申し上げるのです。


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破壊と再生
自分が餓えていながらも母の身を案ずる6歳の息子

満州からの逃避行
祖国を目前に亡くなった引揚者の葬儀


昭和20年(1945年)の終戦時、ソ連軍から逃れて5歳の長男、2歳の次男、

生後2ヵ月の長女をつれて、満州(現中国東北部)の新京(長春)から

北朝鮮を南下して約1年をかけて帰国するまでの記録が綴られた、

「流れ星は生きている」 藤原てい著 中公文庫BIBLIO20世紀。



夫(新田次郎)はシベリアに連行されてしまい、

3人の子どもを抱えて食物をひろって食べたり、

恵んでもらったりしながら逃避行を続ける中、イモをゆでている場面。



  正弘(長男)は大事そうにゆっくり食べている。

  正彦(次男)は餓鬼のように食べてしまって、いつものように私の分をねだって来た。

  お行儀の悪いことはしないようにいちおうたしなめたが聞かない。

  ついに負けて私の残っている分を正彦に与えようとした。



  「正彦ちゃん、もうこれだけですよ。そんなにおかあさんをこまらせないでね。」

  正彦は私の分を貰ってやっと落ち着いた。(中略)



  「おかあさん、僕のをあげるよ。

  あかあさん、あなかがすいておっぱいが出ないでしょう」



  今までじっと見ていた正広が突然こう言って、

  まだ半分食べ残して歯のあとがついているおいもを私に差し出した。(中略)



  6歳になったばかりのこの子が自分が餓えていながらも母の身を案じてくれる

  せつなさと嬉しさに私は声をたてて泣いた。


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破壊と再生
再生への兆し

引揚者か降り立った港の一つ大竹港・大竹引揚援護局
(現広島県大竹市)


戦後、満州や朝鮮半島からの逃避行中、

昼は森の中に隠れ、夜は南へ(日本へ)向かって歩き続ける日々が続いたといいます。



その昼間の時間に学校を出たばかりの若い人たちは、

「日本は、戦争に負けて占領されて、今、どうなっているのかわからない。

しかし、国の将来は私たち若い者が担わなくてはならない。

私たちは帰国できたら、日本の再建のために頑張らなくてはならないのだから、

今しかっり勉強しておきましょう」といい、

漢字の書き取りや算数を地べたに書いて教えたそう。



満州や北朝鮮のあちらこちらの森の中で、こうした光景が見られたといいます。


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破壊と再生
資本および人口停滞からの進歩

John Stuart Mill 1806年 - 1873年


※ジョン・スチュアート・ミル 経済学原理より


  私は、資本および富の停止状態を、(中略)

  あらわな嫌悪の情をもって、見ることをえないものである。

  (見るようなものではないと考える)



  私はむしろ、今日(19世紀)のわれわれの(発展した)状態よりも

  非常に大きな進歩となるであろう、と信じたいくらいである。



  自らの地位を改善しようと苦闘している状態こそ人間の正常的状態である。



  今日(19世紀)の社会生活の様式となっているものは、

  互いにひとを踏みつけ、押し倒し、押し退け、追いせまることであるが、(中略)

  正直にいって私は魅惑を感じないものである。



  資本および人口の停止状態なるものが、

  必ずしも人間的進歩の停止状態を意味するものでないことは、

  ほとんど改めて言う必要はないだろう。



  停止状態においても、あらゆる種類の精神的文化や

  道徳的社会進歩のための余地があることは従来と変わることがなく、

  また「人間的技術」を改善する余地も従来と変わることがないであろう。




○帝国主義諸国による植民地をめぐる利害対立の深まり|第一次世界大戦

○人と人・人と自然との共存から未来を紡ぐ|Life is a Journey


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破壊と再生
執着からの解放

立山


※パーリー律蔵大品、勝髪経、華厳経入法界品 他より引用



この人間世界は苦しみに満ちている。

生も苦しみであり、老いも病も死もみな苦しみである。

怨みあるものと会わなければならないことも、

愛するものと別れなければならないことも、

また、求めて得られないことも苦しみである。



まことに、執着を離れない人生はすべて苦しみである。

人々の苦しみには原因があり、人々のさとりには道があるように、

すべてのものは縁によって生まれ、縁によって滅びる。



この身は父母を縁として生まれ、食物によって維持され、

また、この心も経験と知識によって育ったものである。



だがら、人は縁によって成り立ち、縁によって変わらなければならない。

網の目が、互いにつながりあって網を作っているように、

すべてのものは、つながりあってできている。



一つの網の目が、それだけで網の目であると考えるならば、

大きな誤りである。



網の目は、ほかの網の目とかかわりあって、一つの網の目といわれる。

網の目は、それぞれ、ほかの網が成り立つために、役立っている。



花は咲く縁が集まって咲き、葉は散る縁が集まって散る。

ひとり咲き、ひとり散るのではない。




この世のすべてのものは、みな縁によって現われたものであるから、

もともとちがいはない。ちがいを見るのは、人々の偏見である。



心さえあれば、目の見るところ、耳の聞くところ、みなことごとく教えである。



○空と雲に出会い光を浴びて天上につながる場所 立山


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教育の目的
より良い社会へ変えていく人たちを育てる

古代ギリシャの哲学者が一堂に会した「アテナイの学堂」
ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi) バチカン宮殿


○ジョン・デューイ(John Dewey, 1859年 - 1952年)
 アメリカ合衆国 教育哲学者


  「教育とは、

  子どもたちに社会を作り直していく能力を身につけさせることである。」




○カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung、1875年 - 1961年)
 分析心理学を創始した精神科医・心理学者


  「学問をするということは正しさを競う争いではなく、

  認識を豊かにし深めるための作業だ、と私は考える。」




教育は、他者と比較するためのもの(選別・優越)ではなく、

良い意味で世の中を批判し、

より良い社会へ変えていく人たちを育てるためにあるようです。



○そよ風に乗ってローマの街並みへ

○地中海の風に誘われて宝石のような街並みへ


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時を見極める
人が苦労したところで何になろう



※イザヤ書 21章 11・12節


  見張りの者よ、夜の何どきか

  見張りの者よ、夜の何どきか

  見張りの者は答える

  朝は来る、だがまだ夜だ

  もし尋ねたければまた来て尋ねるがよい




※旧約聖書「コヘレトの言葉(伝道の書)」 3章1〜9節


  何事にも時があり

  天下の下の出来事にはすべて定められた時がある。

  生まれる時、死ぬ時

  植える時、植えたものを抜く時

  殺す時、癒す時

  破壊する時、建てる時

  泣く時、笑う時

  嘆く時、踊る時

  石を放つ時、石を集める時

  抱擁の時、抱擁を遠ざける時

  求める時、失う時

  保つ時、放つ時

  裂く時、縫う時

  黙する時、語る時

  愛する時、憎む時

  戦いの時、平和の時。



  人が苦労してみたところで何になろう。




※額田王(ぬかたのおおきみ) 巻一 八


  熟田津(にきたつ)に 船(ふな)乗りせむと 月待てば

  潮(しほ)もかなひぬ今は漕(こ)ぎ出(い)でな



○Life in Green 緑の命を未来へつなごう|「時」を知りに小石川植物園へ

○歩く姿は百合の花|自然を愛するすべての人へ


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SUNNY DAY AHEAD
Thanks to …, and Thanks a lot

 NADIEN 葉山鐙摺ヨットクラブ


Thanks to …, and Thanks a lot.  おかげで、そして、ありがとう。



周囲が少し見渡せるようになった頃、これまでに経験しなかった窮地に陥り、

自分が無知で無経験で世の中を知らなかったことに気がつかされました。



人々との会話に鋭い非難の矢を感じた時。

偽られ、裏切られて人を信ずることができなくなり、人間的な魂を失った時。

病や死を目の前にしたあの時。



殺される心理的な恐怖に出会う中、

支えは自分の信念が潰れてしまうことを受入れる恐怖心でした。



人を疎い、人から離れることで自然と対話し、

花の美しさや山や海の雄大さに気づかされ、

音楽や美術、演劇に触れることで人の醜さや優しさに気づかされ、

学問は私に新しい視点を与え、信念を強化させました。



喜びに震え、美しさに感激し、驚きに言葉を失ったあの時、

私は究極に人を傷つけ、自分を傷つけることから逃れること

ができたように思います。



振り返ってみれば、生まれてからは家族や学校に守られ、

社会に出てからは会社や先輩・同僚・後輩に守られ、

五里霧中を歩んでいる時は社会に守られていたようです。



心の旅に出かけられたこと感謝します。




※内面性精神的自由権


  「思想及び良心の自由は、これを犯してはならない」 (憲法19条)



  内面性精神的自由権の代表といわれる憲法19条は、

  人間の人格形成のための心の中での精神活動を保護する為にあるといいます。




※「学習」とは、認知構造の変化である


 認知主義を代表する発達心理学者のピアジェは、

 新しい知識を既有知識の体系にとりこむことを「同化」、

 整合的にとりこめないときに既有知識の体系を変化させて

 とりこむことを「調節」と呼んだそう。



 どうやら、今日の世の中は「調節」が求められているようです。



○ひらり舞う蝶を追いかけ白い帆を揚げて

○光る海に霞む船の汽笛を遠くに聞きながら|葉山⇔伊勢湾ヨットクルーズ

○曲がりくねった小さな道

○新しい「映画人」を育てる日本映画大学


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参  考  情  報


○加藤諦三ホームページ  Taizo Kato Official Website

○国民経済計算(GDP統計) - 内閣府

○消費者白書 | 消費者庁

○一般社団法人 日本総合研究所

○寺島文庫−TerashimaBunko

○日本の借金時計 - 財部誠一

○日本の財政再建〜1000兆円超す「国の借金」どう減らす? | nippon.com

○世界経済のネタ帳

○幸せ経済社会研究所

○二宮尊徳翁(二宮金次郎)を祀る報徳二宮神社

○消え行く二宮金次郎と “歩きスマホ” の微妙な関係 - NAVER まとめ

○日本うつ病学会

○赤プリ」閉館 バブル世代の憧れ「思い出ありがとう」|asahi.com

○フラット型組織では「真のリーダー」は育たない : プレジデント

○全国青年大集会ブログ - Yahoo!ブログ

○The Holy See - Archive - Catechism of the Catholic Church

○徒然草 (吉田兼好著・吾妻利秋訳)

○1分で読む現代語訳・徒然草 | 鎌倉時代の吉田兼好の随筆243段を読む

○日本文化いろは事典 | 胸はって、ニッポン人!

○子規庵

○子規記念博物館

○青空文庫 Aozora Bunko

○官報・法令・判例検索(日本) | 政治・法律・行政 | 国立国会図書館

○昭和館 | National Showa Memorial Museum

○海外からの引揚者 - さきの大戦の悲劇と労苦 - 平和祈念展示資料館

○舞鶴引揚記念館 公式webサイト

○FLAVOR - フレイバー | アーミッシュ紀行

○アーミッシュ | デザインブログ バードヤード

○クレラー・ミュラー美術館|オランダ・エーデ

○オランダ政府観光局 クレラー・ミュラー美術館

○ロシア国立トレチャコフ美術館

○パブリックドメイン美術館

○Web Gallery of Art

○Imagebase: Free Stock Photography

○無料イラスト かわいいフリー素材集 | いらすとや

○日本国憲法

○フリー百科辞典Wikipedia

○世界の構造変化と日本の進路
 −日本産業の次なる展開に向けて− 2015.02
 ・講師 寺島実郎 先生 一般社団法人日本総合研究所 理事長
 ・場所 ロイヤルホールヨコハマ
 ・主催 横浜商工会議所 建設部会講演会

○寺島実郎の時代認識と提言 資料集 2015年春号

○どうなる日本〜これからの政治経済を占う〜 2015.02
 ・講師 田崎史郎 先生 時事通信社 解説委員
 ・場所 ロイヤルホールヨコハマ
 ・主催 横浜商工会議所 不動産・リース業部会 講演会

○これからの日本の進路とグローバル人材 2013.09
 ・講師 神余隆博 先生
      関西学院大学副学長・元日本政府国連代表部大使・前駐ドイツ大使
 ・場所 神奈川県立産業技術短期大学校
 ・主催 産業技術短期大学校・職業能力開発推進協議会

○国際資源・環境問題と持続可能性 2015.01
 ・講師 共立女子大学教授 吉竹広次 先生
 ・場所 放送大学東京文京学習センター
 ・内容
  ・グローバリゼーションの進展
  ・新興国の台頭
  ・エネルギーの歴史と課題
  ・水資源・・・「21世紀は水の世紀」
  ・食料問題:世界の食料需給
  ・地球温暖化 ポスト京都のグローバル・ガバナンス
  ・国際環境問題
  ・2050年の世界と持続可能性(サステナビリィテー)

○徒然草と現代 2015.02
 ・講師 島内裕子 先生 放送大学教授
 ・主催 放送大学東京多摩学習センター
 ・後援 小平市教育委員会

○徒然草をどう読むか 島内裕子 放送大学叢書

○変革期の社会と人間U 「破壊」と「再生」の歴史・人類学 平成26年度
 筑波大学大学院人文社会科学研究科 歴史・人類学専攻
 筑波大学 東京キャンパス文京校舎
 ・出羽三山修行道の変革 湯殿山行者鐵門海とその弟子たち
  山澤学 先生(日本史学)
 ・テロリストの原風景 血盟団事件と茨城
  伊藤純郎 先生(日本史学)
 ・英霊礼賛−第一次世界大戦後のヨーロッパ−
  村上宏昭 先生(西洋史学)
 ・第二次世界大戦とアメリカ社会
  −ジェンダーと人種から戦争体験を読み解く− 佐藤千登勢 先生(西洋史学)
 ・近代中国における社会変動と移民
  −僑郷と移民先からの考察− 山本真 先生(東洋史学)
 ・The Precarity of Being in Japan:
  Flexible Personhood and Cosmopolitan Connections.
  日本における存在の不安定性
  ポール・サイモン・ハンセン 先生(文化人類学)
 ・古墳の造営と地域社会 滝沢誠 先生(考古学)
 ・景勝地の風景美の変容
  −近世・近代の松島を事例として− 中西僚太郎 先生(歴史地理学)

○セクシャルハラスメント・パワーハラスメント防止コンサルタント
 フォローアップ研修 2015.02
 ・セクハラ・パワハラをめぐる最近の動き
  (公財)21世紀職業財団 事業推進部長 河上隆 先生
 ・最近のセクハラ・パワハラ関連の裁判例
  東京ゆまにて法律事務所 弁護士 井口博 先生
 ・被害者・行為者の対応(ロールプレイ)
  (公財)21世紀職業財団 特任講師
  カウンセリング・オフィス・プリズム 
  臨床心理士・産業カウンセラー・社会保険労務士 湧井美和子 先生
 ・コンサルタント活動を通じての経験交流会
 ・公益財団法人21世紀職業財団

○増補版Uわかりやすいパワーハラスメント裁判例集

○増補版Uわかりやすいセクシュアルハラスメント裁判例集

○神奈川県法人会連合会 青年部会連絡協議会セミナー
 特別講演「東京オリンピックに向けて」 2015.03
 ・講師
  ・東京オリンピック・パラリンビック競技大会組織委員会 理事
   日本体育大学児童スポーツ教育学部助教 田中理恵 先生
  ・一般社団法人二子玉川アスリート倶楽部 代表理事 芳賀章 先生
 ・場所 吉池旅館(神奈川県箱根湯本)
 ・主催 一般社団法人神奈川県法人会連合会

○柔道と人間力 −意思あれば道あり− 2015.01
 講師 山口香 先生 筑波大学准教授(ソウル五輪女子柔道銅メダリスト)
 放送大学 東京文京学習センター

○戦後日本の教育とその問題点 2015.01
 講師 上智大学非常勤講師 小原孝久 先生
 放送大学 渋谷学習センター

○かながわの未来を担う産業人材育成フォーラム 2015.01
 今、求められる管理職とは…人を動かすものは…モチベーションの醸成
 ・潟戟[シング・クラブ・インターナショナル代表
  桜井淑敏 先生(元ホンダF1チーム総監督)
 ・主催 神奈川県
  公益財団法人はまぎん産業文化振興財団
  かながわ人材育成支援ネットワーク
 ・後援 横浜銀行、株式会社浜銀総合研究所
 ・県立産業技術短期大学校人材育成支援センター

○「日本型うつ病社会」の構造
 心理学者から見た停滞する日本の現状と未来 加藤諦三 PHP研究所

○「甘え」の構造 土居健郎 弘文堂

○菊と刀 ルース・ベネディクト, 長谷川松治(訳) 講談社学術文庫

○タテ社会の人間関係 中根千枝 講談社現代新書

○流れる星は生きている 藤原てい 中公文庫BIBLIO20世紀

○キャリア・コンサルタント その理論と実務 日本産業カウンセラー協会

○会社が放り出したい人・1億積んでもほしい人 堀紘一 PHP文庫

○修羅場の極意 佐藤優 中公新書ラクレ

○新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 池上彰、佐藤優 文芸春秋

○カトリック教会のカテキズム 日本カトリック司教協議会 教理委員会

○ワーキングプア―日本を蝕む病 NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班

○七つの社会的罪(Seven Social Sins) マハトマ・ガンディー Young India
 ・理念なき政治 (Politics without Principle)
 ・労働なき富 (Wealth without Work)
 ・良心なき快楽 (Pleasure without Conscience)
 ・人格なき学識 (Knowledge without Character)
 ・道徳なき商業 (Commerce without Morality)
 ・人間性なき科学 (Science without Humanity)
 ・献身なき信仰 (Worship without Sacrifice)

○こども展 名画にみるこどもと画家の絆
 森アーツセンターギャラリー 2014年4月19日(土)〜6月29日(日)

○国立トレチャコフ美術館展 忘れえぬロシア
 2009年4月4日〜6月7日 Bunkamuraザ・ミュージアム

○「メンタルヘルス研修」カリキュラム開発分科会 2014-2015
 神奈川県立産業技術短期大学校 人材育成支援センター

○第121回(平成27年春季)東京大学公開講座 「悪」
 ・悪への眼差し
  ・開講の挨拶 西川洋一 法学政治学研究科 企画委員長/法学政治学研究科長
  ・性悪説─中国思想の考え方」 横手裕 人文社会系研究科教授
  ・「善なる自然のパラドクス〜母乳育児から自然死まで」
    梶谷真司 総合文化研究科教授
  ・「<悪い>セックス、<悪い>身体」 清水晶子 総合文化研究科准教授
  ・総括討議 北田暁大 情報学環 教授
 ・社会における悪
  ・「社会変容がもたらす“悪”」 本田由紀 教育学研究科教授
  ・「国際社会における悪と法」 寺谷広司 法学政治学研究科教授
  ・「GoodsとBadsの境界 −災害廃棄物処理と容器包装リサイクルを中心に−」
    森口祐一 工学系研究科教授
  ・総括討議 大串和雄 法学政治学研究科教授
 ・自然科学における悪
  ・「癌の顔つき」 深山正久 医学系研究科教授
  ・「くすりの善と悪」 澤田康文 薬学系研究科 特任教授
  ・「宇宙の暗黒成分は善か悪か?」 戸谷友則 理学系研究科教授
  ・総括討議 清水敏之 薬学系研究科 教授
  ・閉講の挨拶 大和裕幸 理事


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