混迷の中から新たな絆を紡ぐ

それぞれの世代は
それぞれの時代状況を背負い歩んでいる


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| スポーツ界における警鐘 | 教育界における警鐘 | ある教師の振り返り | 他者と関わり生きている |
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兵どもが夢の跡



日本は、1991年のバブル崩壊以降、低成長が続き、

グローバル競争にさらされた企業が短期的な経営を求められるという環境変化も進む中、

雇用・労働面からは主にコスト削減の観点から効率化を求めてきたそうです。




○大地に宿る命|移ろい行く時の狭間に力の限り咲く花

○人と人・人と自然との共存から未来を紡ぐ Life is a Journey

○新たな絆から夢が膨らむグローバル人材


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霧の中を彷徨う



雇用は人的資源としてよりもコストとしての側面が強調され、

全体としては賃金の抑制が続いたとともに、この間、

進んできた成果主義的な雇用管理が賃金抑制の手段として使われた面もあるそう。



日本社会を再び活性化していくためには、

日本において最も重要な資源である人的資源について、

自ら働いて人間らしい生活を営むことができる「中間層」として再び厚みを増し、

活性化していくことが大切だそうです。




○ひらり舞う蝶を追いかけ白い帆を揚げて

○未知を歩き、心を満たしてゆく上高地

○ため息を春風に変えて|自然からの贈り物 春の花言葉


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出口のない海

久米島 トリノクチ


職場でのメンタルヘルスの不調となる原因としては、

仕事の負担感や責任の重さ、職場の人間関係が中心だそうです。



このほか、長時間労働や残業時間が過大であること、

昇進や将来のキャリアに対する不安など。



また、パワハラやセクハラも大きな要因。



若年層では、未経験、経験不足等による業務への対応困難や、異動、

転勤による職場環境の変化、

中堅層以上では、業務量の過大や自らの評価への不満などが

ストレス要因となっているそうです。



○球美の島、久米島|中継貿易の寄港地として栄えた美しき島


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うつ病を患っていたという
夏目漱石



神経衰弱やうつ病を患っていたといわれる夏目漱石。

若い頃から内面に「自分が何をしたいのかわからない」という想いを抱えていたそう。



以下、「私の個人主義」 夏目漱石 より抜粋



  私はこの世に生まれた以上何かしなければならん、

  といって何をして好いか少しも見当がつかない。

  私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の人間のように立ち竦んでしまったのです。


  (中略)


  今までは全く他人本位で、根のない萍(うきぐさ)のように、

  そこいらをでたらめに漂よっていたから、

  駄目であったという事にようやく気がついたのです。


  (中略)


  私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってから大変強くなりました。

  彼ら何者ぞやと気慨が出ました。今まで茫然と自失していた私に、

  ここに立って、この道からこう行かなければならないと指図をしてくれたものは

  実にこの自己本位の四字なのであります。


  (中略)


  ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた!

  こういう感投詞を心の底から叫び出される時、

  あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。


  (中略)


  だからもし私のような病気に罹った人が、もしこの中にあるならば、

  どうぞ勇猛にお進みにならん事を希望してやまないのです。


  もしそこまで行ければ、ここにおれの尻を落ちつける場所があったのだ

  という事実をご発見になって、生涯の安心と自信を握る事ができるようになると

  思うから申し上げるのです。



○はかない人生 薤露行

○うつ気味となった夏目漱石が起居したという円覚寺・帰源院


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多くの挫折をしたといわれる
フィンセント・ファン・ゴッホ

包帯をしてパイプをくわえた自画像


生前に絵画は「赤い葡萄畑」の1枚しか売れなかったというゴッホ。



牧師の長男として生まれ、青年期には画商グーピル商会で働くも解雇され、

聖職者になるため神学に進むも挫折してしまったそう。



弟テオの援助を受けつつ絵を描くことを続け、

ゴーギャンとの共同生活をするも次第に関係は行き詰まり、

ゴッホの耳切り事件で共同生活は終焉を迎えたそうです。



その後は、アルル近郊のサン=ミレにある精神病院に入院。

退院後はパリ近郊のオヴェール=シュル=オワーズに移り、

自ら銃を撃ち亡くなったといわれます。



○サン=ミレの精神病院で描かれたという「糸杉」

○サン=ミレの精神病院で描いたという「星降る夜」

○我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか

○西洋文明に絶望したゴーギャンが渡ったタヒチ


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モンロー時代の
光と陰



1950年代のハリウッドが産んだコメディ・スターであり、

合衆国におけるセックス・シンボルでもあったというマリリン・モンロー。



この時代の合衆国は、物質的繁栄に謳歌しつつあり、テレビや家電、

大型車が家庭に浸透し、いわゆる「もの言わぬ大衆」と言われる階層の

生活基盤が形成された頃だそう。



それらを反映したコメディは、

ギリシャ時代から祝祭や男根崇拝に起源を持つゆえに卑猥で野卑なものと

考えられていた反面、民衆の生命力溢れるエネルギーとしての側面があり、

決して軽薄なエンターテイメントではかたずけられるものではないといいます。



コメディの陰には悲劇も潜み、モンローには幼少時代に辛い経験があった上に、

舞台恐怖症という女優としては致命的な精神的重圧があったそうです。



三度目の離婚の前後から精神的・肉体的疾患を抱えたモンローは、

入退院を繰り返した後、36歳で謎の薬物死を遂げます。



それは、核を巡って高まるソ連との緊張関係を前にして、

反共産主義の名のもとに赤狩りを強行し、朝鮮戦争、そしてやがてベトナム戦争

へと突入していく合衆国のもう一つの暗い側面を暗示しているかのようです。



○魔力を秘め、夢と現実が交錯するニューヨーク

○画家ゴヤが見つめてきた光と影


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スポーツ界における
警鐘

Vプレミアムリーグ女子
NECレッドロケッツ - 久光製薬スプリングス


経済団体の講演会に招かれていたスポーツ関係者のお話では、

「スポーツ界の常識は、世間の非常識」なのだそう。



監督やコーチ、先輩が「赤いポスト」を「青いポスト」と言えば、

後輩は「青いポスト」と言わざる得ない実態があるそうです。



例えば、野球でバッターが投球を見逃し、

監督から「なんで見逃したのだ!と怒鳴られた際、理由を説明しようものならば...



選手に「はい!」以外の答えはないそう。



昨今スポーツ界の問題がクローズアップされていますが、

周りに言われて変われるようなものではなく、

スポーツに携わる者として、自ら変わっていくことを見守っているそうです。



○想いの先に道がある|バレーボールの未来へ向けて発展するVリーグ

○スピーディな展開、瞬時の判断が勝敗をわける バスケットボールの魅力

○日本の姿勢を伝える大相撲

○この街には、横浜F・マリノスがある|発展し続ける街、新横浜


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教育界における
警鐘



2012年秋から、一連のスポーツ関係における体罰問題が浮上したそうです。


  ・全日本女子柔道部の暴力行為の告発
  ・大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将男子生徒の、
   顧問の男性教諭から体罰問題を受けた翌日の自殺 など。



あらためて、日本の教育界に根づく「体罰問題」に対する

大きな警鐘が鳴らされているとの事。



1998年から2006年にかけて、小学校は「管理型」が半減し、

「なれあい型」が1.7倍増、中学校の比率は有意ではなく、

依然として「管理型」が過半数(6割前後)の状態が続いている状況。



このことが意味するのは、小学校も中学校も「管理型」から脱却するにしても

「満足型」への移行のイメージを持つことができず、苦戦していると言え、

体罰問題も根っこは「管理型」と通じているとみなせるそうです。



○命から生まれた嘆き・希望・美しさ 世界の民族音楽


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ある教師の振り返り



私は、かつて高校に勤務していた。

若い頃は、「管理型」の担任であったように思う。

自分の価値観だけで生徒を指導していた。

意識的ではないが、支配しようとしていたのだと思う。



年度当初は強い指導に出て、途中で行き詰り、年度末には指導が入らなくなっていた。

ある年は、最初から生徒に任せようとし、収拾がつかなくなり、

「管理型」復活という状態であった。そんなことを繰り返していた。

そして上手くいかないことを生徒のせいにしていた。

生徒のせいにしたということは、生徒に依存していたということだ。

その頃の私には、学級経営という発想はなかった。



今は、教育委員会や小中高校の教員研修の講師として呼ばれることも多い。

いじめや学級経営について語っている。

私は若い頃の自分に語りかけるようなイメージで演壇にたっている。




学級にルールあるリレーションを築く。

生徒たちが各自の役割を果たし、

リーダーシップとフォロワーシップを兼ね備えた上で組織を意識できる。

互いに安全と成長に責任を持ち合うコミュニティを意識できる。



こんな学級集団が「満足型」だとするならば、

「満足型」学級は担任教師の価値観の押しつけや支配からは生まれない。



子どもを支配するために、価値観を押しつけるために暴力を使うことを「体罰」という。

恐怖や不安によってコントロールされた心は、自律できず、

価値観の多様性も尊重することはできなくなる。

「管理型」学級に体罰があるとは限らないが、

不安によるコントロールが存在すれば、それは支配だ。



「管理型」から「満足型」への移行に必要なものは、

担任の自らへの洞察、依存性と支配性への洞察だと思う。



これは他人のことではない、私自身の振り返りだ。



○深く、恐ろしく真実を語るものであれ|近代彫刻の父 オーギュスト・ロダン


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人は他者と関わりながら
生きている

みんなでなくそう!職場のパワーハラスメント 厚生労働省ポスター


人は他者と関わり合いながら生きています。



そして職場は、人生において多くの時間を過ごす場所。

学び、楽しみ、立ち止まり、立ち向かい、よろこび、成長し、

人生のさまざまな人間関係を築いていく場所です。



ところが、暴力、暴言、脅迫や仲間外しといったいじめ行為が行われ、

こうした問題に悩む職場が増えています。



都道府県労働局に寄せられる「いじめ・嫌がらせ」に関する相談は、

平成14年度の約6,600件から、平成22年度には約39,400件と急速に増加。

職場のいじめ・嫌がらせ、いわゆる「パワーハラスメント」は、

いま、大きな社会問題になっています。



業務上の指導か嫌がらせかの線引きは難しく、企業ごとに文化も異なることが、

この問題への企業の腰を重くさせているのかもしれません。

しかし、職場のパワーハラスメントは組織の活力に影響を及ぼすだけでなく、

働く人の誰もが当事者になり得る問題なのです。



職場で働く人は、働く人という以前に、尊厳を持つひとりの人間です。

仕事という名目を傘に、人格を傷つけられたり、仕事への意欲や自信を喪失したり、

時には心身の健康や命すら危険にさらされるような行為は、

決してあってはならない行為です。



なぜ、いま、職場のパワーハラスメント対策なのか。

決してあってはならない行為が存在している社会は、変えなければいけません。



人の尊厳は、どのような状況であっても守られなければいけないのです。



○彼は死に勝ち甦る、神への感謝・賛美 オラトリオ「メサイア」


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学力の樹
学ぶ力の土壌としてのコミュニティ

台風の影響により倒木する林 丹沢


幹を支え養分を吸収する根、枝を支える幹、そして生い茂る葉。



ある方は「学ぶ力」を樹木に例え、

ペーパーテストで数値化できる知識・理解は「生い茂る葉」にあたり、

数値化しにくい思考力・判断力・理論構成力・表現力などは「枝を支える幹」、

葉と幹の基盤となる数値化できない意欲・関心・態度などは「根」にあたる

「学力の樹」を提唱しているそうです。



根から葉へ水分や養分を受け渡し幹や枝を太くしていく様子は、

意欲や関心を持ち、思考力・判断力を育て、知識と理解を深めていく

過程と捉えることができそうです。



この「学力の樹」は、自然の樹木が森や林の形で育つように、

グループの中でこそ育まれるそうです。



○丹沢の自然をもっと身近に|自然再生の現場を訪ねて


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かけがえのない一人の人間として
目の前の人をみていこうとする姿勢



欲求段階説のマズロー、来談者中心療法のロジャース、

ナチス収容所に捕えられた体験「夜と霧」が著名な実存主義のフランクル、

ゲシュタルト療法のパールズなどを代表とする人間性心理学の姿勢だそう。



昨今、会社では「お前の代りはいくらでもいるから」と言われることがあるといいます。



  われわれはともすると評価せずにはおれない。評価せずに、

  相手の言うことを真剣に耳を傾け、相手の人のやり方で人生を見直すことは、

  ひょっとして自分の方が変わるのではないかという不安を呼び起こすからである。



  しかし、こちらは変わらず、相手の人だけを変えようとすることから

  「出会い」というものは生まれない。


  カール・ロジャース



人間性心理学は、1950年代のアメリカおよびヨーロッパの心理学界において、

当時主流であった精神分析および行動主義に対決して生まれた

第三勢力といわれる心理学アプローチの総称だそうです。



○アウシュヴィッツにて最初に生死が分けられる「死の門」


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認識の違い



○課長と一般社員の間で認識のギャップが生じている

  ・課長の約7割が「情報が共有されている」と感じているが、
   一般社員の約半数が「共有されていない」と感じている

  ・課長の約9割が「部下を理解できる」が、
   一般社員の約4割が「上司は私を理解していない」と感じている

  ・課長の約9割が「部下の話を聴いている」が、
   一般社員の約3割が「上司は話をあまり聴かない」と感じている

  ・課長の約9割が「部下を褒めている」が、
   一般社員の約半数が「上司は褒めない」と感じている



○課長・一般社員双方とも人間関係の構築に苦手意識を持っている

  ・半数以上が人間関係の構築に苦手意識を持っている
  ・課長は年長者の部下や主張の異なる相手に苦手意識を持っている
  ・一般社員は人前で話すことに苦手意識を持っている



○双方ともに自身や組織の将来に不安を感じている

  ・約8割が会社・組織の将来に不安を感じている
  ・職業人生の目標は持っているが、行動できないと感じている


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何を伝えたかではなく
相手がどう受け止めたか



コミュニケーションは「何を伝えたか」ではなく、

相手が「どのように理解したか」「どのように受け止めたか」

「どのように解釈したか」「どのように感じたか」が重要との事。



本人が「伝えている」つもりでも、

相手がそのように感じていなければ「伝わっていない」のと同じだそう。



価値観の多様化が進む中で、

人と人とのかかわり方には相当の工夫とスキルが求められ、

工夫とスキルを活用しなければ仕事上のトラブルを招くとともに、

職場の人間関係悪化、心の不調者の増加にもつながっていくそう。



企業は価値観の多様化に対応したコミュニケーション能力向上

(伝え方・聴き方・受け止め方)の教育をさらに展開することが必要だそう。



○治療をする子どもたちに勇気を与えるファシリティドッグ ベイリー


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それぞれの世代は
それぞれの時代状況を背負っている



各世代が体験した時代状況をみると、

世代ごとに、その体験してきた時代状況は大きくことなっているそうです。



生まれによっておおむねバブル経済の記憶がある世代とない世代に分かれ、

また、学校を卒業して入職した時期が景気回復期であったか、

後退期であったかという違いもあるとの事。



各世代が体験した時代状況は大きく異なっており、

こうしたことが、その後の働き方や就業意識にも大きな影響を与えている

可能性がありそうです。


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ITを駆使して情報収集する能力が長けている
若手社員



企業からみると、最近の学卒新入社員は、

コミュニケーション能力やチャレンジ精神を持つものが少ない、

自分で問題を解決しようとする当事者意識を有する者が少ないなどの

問題性が意識されている一方、

自分のキャリアについて自分なりの意思を持ち、ITを駆使して情報を収集する

能力に長けているものが多い、という印象を持っているそうです。


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資質は
世代別に一長一短がある



企業からみると、40歳台以上の世代は、

仕事における主体性や責任感、コミュニケーション能力、チームワークや

リーダーシップといった面で優れているが、一方で、

新たな発想やアイデアを生み出すことは得意ではなく、

過去の例などにとらわれていることが多いと考えられているそうです。



また、自分自身でキャリア設計することについては消極的な世代と言われます。



一方、最も若い世代である20歳台については、

仕事における主体性や責任感、コミュニケーション能力において、

課題が多いと考えられているそうです。



また、自分の希望する仕事に取り組みたい、

自らのキャリア形成を自分で考えていきたいとする者が多いととらえられており、

企業が、これから育成していこうとする20歳台について、

かつての世代とは異なる特徴を見出していることが伺えます。


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多面的な見方
キュビズム

ピカソの肖像 フアン・グリス(Juan Gris) 1912年


20世紀初頭にパブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって

創始されたというキュビスム。



それまで一つの視点に基づいて描かれていたのに対し、

複数の視点から眺めた姿を合成して表現しようとしたのだそう。



○ピカソがキュビズムに転換した最初の作品といわれる「アヴィニョンの娘たち」


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楽しく働くことや社会に貢献することを
重視する傾向

大海原に旅立つ子ガメ Sipadan Island Malaysia


働くことに関する最近の若者の意識としては、

経済的に豊かな生活を送るという物質的、経済的な側面よりも、

自分自身が楽しく生活したい、という、日々の生活を充実して生活できるかどうか

という点を重視しているそうです。



また、自分の能力をためすといった、仕事を通じ何かに挑戦したり、

チャレンジする意欲については過去に比べ低下してきており、

これについては長期的な職業能力形成の観点から懸念されるところであるそう。



一方、社会のために役に立ちたいとする者の割合は高まっており、

物質的な豊かさや企業の利益追求にとどまらず、

仕事を通じ社会な貢献していきたいと考える若者の増加として注目されているそうです。



○キンガメアジのトルネードに出遭ったマレーシア シパダン島


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死に接する精神的・肉体的試練
通過儀礼

「死と生」 グスタフ・クリムト レオポルド美術館


20歳に行われている成人式。

成人を祝う儀式は古くからあり、男子には元服、女子には裳着(もぎ)などがあったそう。



世界中で見られるという通過儀礼(イニシエーション)。



ある民族では少年は母親から引き離され、

超人間的な存在によって殺されるかもしれない恐怖とともに

森の中に数ヶ月から数年隔離され、神話や儀礼の手順を教わり、

そして戻ってきたときに一人前の男として認められたのだそうです。



また、ある民族ではバンジージャンプをするなど、

成人するために精神的・肉体的な鍛錬が必要とされていたそう。



○生と死のはざ間にある「時」を歩む

○豊かな情操・たくましさを培う成長空間|赤城キャンプ

○「生きる力」を奏でるクラシック


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これまでの自分が心理的に死に、
新たな自分が生まれる



007シリーズ23作目という「SKYFALL」。



映画の終盤、Mを護衛しつつ車で連れ去ったジェームズ・ボンドは、

スコットランド・グレンコウの荒野にある今は住む者のない

ボンドの生家「スカイフォール」へ向かいます。



そこで再会したボンド家の猟場管理人であるキンケイドは、

Mにボンドの小さい頃のことを話します。



  「見せたいものがある。」

  「隠し扉!?」

  「ああ、宗教改革の頃のな。地下道は狩場まで続いている。」

  「危なくなったらここに逃げ込むんだ。」



  「ジェームズに親の死を伝えた時、あいつはここから2日でてこなかった。」

  「出てきたときには、もう子どもじゃなかった。」



○政治経済を含めた社会構造を変えたルターの宗教改革

○光る海に霞む船の汽笛を遠くに聞きながら|夏の葉山⇔伊勢湾ヨットクルーズ


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単に生きるのではなく、善く生きる
ソクラテスの死

The Death of Socrates Jacques-Louis David 1787年 MET


古代ギリシアの哲学者、ソクラテス。


神を否定し、アテネ政府から信条を捨てるか、死を選ぶか

選択を迫られ苦悩するソクラテスと弟子たち。



「自身の知への愛(フィロソフィア)」と

「単に生きるのではなく、善く生きる」意志を貫き、

左手で天を指し、右手は毒杯に手を差し伸べている場面だそう。



○世界の美術が凝縮されたメトロポリタン美術館


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若い人たちへ



○生物化学者 下村脩 私の履歴書 2010年7月31日 日本経済新聞社
 「若い人たちへ−あきらめず、がんばれ、失敗気にせず逃げないで−」


ノーベル賞を受けた翌年の2009年3月、日本に一時帰国して、

日本化学会などが主催する講演会に招かれたときのことだ。

講演後のパネル討論の場で、会場の若い参加者から私への質問が出た。

おそらく研究者かその卵であろう。



「研究で成果が出ず、行き詰ったときはどうすればいいか」という問いだった。

ちょっと考えた後、こう言った。「がんばれ、がんばれ」。


つべこべ言わずに努力をしなさいという、突き放したような言い方に、

ひょっとしたら聞こえたかもしれない。

もう少し丁寧な答え方をしようとも思ったのだが、私が言いたかったのは、

結局はこの「がんばれ」という単純な言葉に尽きるのである。



「やりたかったことをやっていて行き詰ったらどうするか」と、聞かれたこともある。

この質問の真意が私にはよく分からない。

すぐにあきらめたり、ほかのことに移ってしまったりするのは、

それはそのことが本当にやりたかったことにはならないのではないかだろうか。



もちろん、人が置かれている状況はそれぞれ異なるだろう。

私の場合は、生物発光というテーマを与えられ、

その不思議さに魅せられつつ、格闘してきた。


ノーベル化学賞の成果となった、緑色蛍光たんぱく質(GFP)の発見までには、

同じオワンクラゲからとれた発光たんぱく質のイクオリンや、

それ以前に日本で取り組んだウミホタルのルシフェリンの研究が役立った。

これらが成功裏に進んだのは、様々な幸運もあったし、巡り合わせが作用した。



しかし、そのような思わぬ偶然を引き寄せることができたのは、

少しの失敗は気にせず、あきらめずに努力したためである。

試練には何度となく直面したが、私は逃げることは考えなかった。

逃げることができなかったといってもいい。



研究者として、私は実験がうまいとも言われる。

「神の手を持つ」などと神格化するようなことを言われたこともある。

実際のところは、私は不器用で、実験は上手ではない。よく失敗する。

ただ、簡単にあきらめない。うまくいかなかったら考え直して、

別なやり方を試しみてみる。だめだったらもう一度。

それを何度も繰り返す。それだれだ。



今の研究者には難しいテーマには取り組もうとしない傾向があるようにみえる。

こうやれば、結果が出ることが見えているものは手がけるが、

すぐに結果が出そうにないものは、始める前から尻込みしてしまう。

最近は女性より男性にこの傾向が強い。女性の方がまだ元気があるような気がする。



科学研究に関していえば、私がやってきたのはずっと基礎研究である。

生物発光の研究を、何かの役に立つとか考えたことはほとんどない。

そうした基礎研究の蓄積があって、緑色蛍光たんぱくGFPのような、

後に社会に役立つものが生まれた。まったく予想を超えたことであった。

あらかじめ、予定されている成功などはないのだ。



日本の若い人たちに重ねていいたい。がんばれ、がんばれ。

物事を簡単にあきらめてはだめだ。


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生涯に渡り学び
新たな関係・絆をつくる

実をつける稲穂


自由にテーマを選び、自分にあった方法で年齢に関係なく、

興味関心のあることを学び、夢を膨らませる。



新たな知識や視点が増えることで、他者を理解し、自分を理解し、

考え方や生き方をかえるきっかけをつくる。



それは、

新たな関係・絆をつくり大きな輪につながっていくそうです。



○春風、肌に心地よい季節 芽吹きの春

○すべてはシャンパンの泡のせい|オペレッタ「こうもり」

○心躍る軽快なリズム|ルロイ・アンダーソン


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瞬きのような人生
Stay Gold

ラナンキュラス 花言葉は「美しい人格」


Stay Gold - Stevie Wonder

作詞:Stevie Wonder 作曲:Carmine Coppola



  Seize upon that moment long ago
  One breath away and there you will be
  So young and carefree
  Again you will see
  That place in time...so gold


  Steal away into that way back when
  You thought that all would last forever
  But like the weather
  Nothing can ever...and be in time
  Stay gold


  But can it be
  When we can see
  So vividly
  A memory
  And yes you say
  So must the day
  Too, fade away
  And leave a ray of sun
  So gold


  Life is but a twinkling of an eye
  Yet filled with sorrow and compassion
  though not imagined
  All things that happen
  Will age too old
  Though gold



○紙のような花びらが幾重にも重なる魅力的な花 ラナンキュラス


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The Outsiders (1983) - Stay Gold by Stevie Wonder

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参  考  情  報


○俳聖 松尾芭蕉・芭蕉庵ドットコム

○白書 | 資料集 | 首相官邸ホームページ

○白書、年次報告書|厚生労働省

○みんなのメンタルヘルス|厚生労働省

○こころもメンテしよう 〜若者を支えるメンタルヘルスサイト〜|厚生労働省

○こころの耳|厚生労働省

○夏目漱石 私の個人主義|青空文庫

○現代人に突きつけられた「うつ」というメッセージを読み解く|ダイヤモンド・オンライン

○あかるい職場応援団 -職場のパワハラの予防・解決に向けたポータルサイト-

○平成23年度「若者の考え方についての調査」 内閣府

○ユースアドバイザー養成プログラム(改訂版) 内閣府 平成22年

○若年層雇用 独立行政法人 労働政策研究・研修機構

○産業技術短期大学校人材育成支援センター : 神奈川県

○横浜商工会議所ホームページ

○株式会社サイファ(Cipher, Inc.)

○日本教育カウンセリング学会

○奥野克巳のホームページ

○公益財団法人 21世紀職業財団

○回天記念館 周南市

○007 スカイフォール - オフィシャルサイト

○生涯学習のホームページ

○一緒に歌える 洋楽ブログ (FC2) 182. Stay Gold ステイ・ゴールド

○クリップアート - Office - Microsoft

○Imagebase: Free Stock Photography

○プロカメラマンのフリー写真素材 無料画像素材のプロ・フォト

○フリー百科辞典Wikipedia

○労働経済白書
  ・平成24年版 労働経済の分析−分厚い中間層の復活に向けた課題−
  ・平成23年版 労働経済の分析−世代ごとにみた働き方と雇用管理の動向−
  ・平成24年版厚生労働白書

○人を活かすリーダーシップのヒント〜組織を強化し、成功に導くためには〜
  横浜商工会議所「会員の集い」講演会 パシフィコ横浜メインホール
  2013年7月9日

○体罰問題を考える―脱・管理型への挑戦―
  日本教育カウンセリング学会 公開シンポジウム 早稲田大学
 平成25年5月19日

○日本の課長と一般社員 職場のコミュニケーションに関する意識調査
  〜価値観多様性に適応できるコミュニケーション力の向上が必須〜
  公益財団法人日本生産性本部 平成24年3月29日

○世代ごとにみた入職初期の資質|(独)労働政策研究・研修機構
 「入職初期のキャリア形成と世代間コミュニケーションに関する調査」(2011年)

○神奈川県産業技術短期大学校 人材育成支援センター
  ・メンター養成講座 2013年7月10日
  ・かながわの未来を担う産業人材育成フォーラム 2013年7月2日
   神奈川県立西部総合職業技術校(かなテクカレッジ西部)
  ・「グローバル人材としての必要な能力の育成」プログラム
  ・「職場のメンタルヘルスマネジメント」プログラム
  ・「社員の創造性を育むダイバシティ・マネジメント」プログラム

○「働くことの意識」調査 日本生産性本部 2010年

○新卒採用(2012年4月入社対象)に関するアンケート調査結果 日経連

○キャリアシミュレーションプログラム『活用の手引き―理論と実践―』

○実践英語('10)-映画とトラマで学ぶ- 放送大学
 Gentlemen Prefer Blondes(1953)

○現象学的理解 カール・ロジャース

○「甘え」の構造 土居健郎 弘文堂

○出口のない海 横山秀夫 講談社文庫

○学力を育てる 志水宏吉 岩波新書

○教育入門−文献で読み解く教育の社会的基盤− 放送大学

○通過儀礼 ファン・ヘネップ 綾部恒雄, 綾部裕子 岩波文庫

○私の履歴書 生物化学者 下村脩 日本経済新聞社 2010年7月

○ノーベル化学賞受賞者 根岸英一博士特別講演会
 神奈川R&D特別企画 神奈川県民ホール 2012年11月


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