日本人の音楽的アイデンティティ
新たな響きが奏でる未来

個を消して日本を支えた先人者に感謝を込めて


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西洋クラシックの影響を受ける
私たちが身近に聴く音楽

FUJI ROCK FESTIVAL グリーン・ステージ 苗場スキー場


カラオケを歌った時などに「音痴」と言われることがありますが、

これは「音程がぶれること」、「拍子がずれること」を意味しているそうで、

ドレミファ音階からずれていたり、四分の四拍子などが守れないと

「音痴」ということになるそうです。



しかし、ドレミファ音階や拍子というものは、

実は西洋起源であって日本の伝統音楽には存在せず、

音痴とは、「西洋音楽的な規範からずれている」という意味を含んでいるのだそう。



私たちが身近に聴く、ロック、ジャズ、CM音楽、BGM、映画音楽、演歌に至るまで、

ほとんど全ての音楽が西洋クラシックに依拠しているといわれます。



○命から生まれた嘆き・希望・美しさ 世界の民族音楽


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人工音だけで成る空間
メロディ中心主義

オペラ座のオーケストラ(1870) エドガー・ドガ オルセー美術館


クラシックのコンサートにいくと、演奏中、

観客は静まりかえって咳をするのも憚れるように感じます。



一つの楽章が終わり、次の楽章に入るまでのひと時。

やっと咳払いができるかのように、

あちらこちらで「ゴホン、ゴホン」とやっている場面に出会います。



西洋音楽は、ノイズや物音、自然の音を排除し、

弦楽器や管楽器、打楽器からなる人工音だけで

空間を作ろうとするところに特徴があるそうです。



楽音とは、ノイズを含まない、高さが明瞭で、かつ一定している音を指し、

楽器を修得する際には、裏返ったり、揺れたりしないよう、

一つの音が確実にだせるようになることが基礎になるといいます。



○華麗なるコンチェルト|ベートーヴェン ピアノ協奏曲 全5曲

○踊り子の画家 エドガー・ドガ


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時間に均等な目盛をいれる
リズム

 オーケストラ(1942) ラウル・デュフィ 鎌倉大谷記念美術館


楽音と並ぶ西洋音楽の大きな特徴は、拍子(リズム)の概念だといいます。



幼稚園のお遊戯で、保育士さんが童謡を手を叩きながら子どもたちに

歌わせている場面は、まさに拍子をとっているのだそう。



それに対して日本の伝統音楽をはじめとする非西洋音楽起源の多く、

例えばヨガでやるゆっくり息を吐く動作などには、拍子の概念はないといいます。



○「生きる力」を奏でるクラシック

○色彩豊かな画家ラウル・デュフィの絵画に出会った大谷記念美術館


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全楽器の音程を管理統制する
ハーモニー



演奏会にいくと、指揮者が登場する前にオーボエとコンサートマスターが中心になって、

全員のピッチを合わせるチューニングの風景に出会います。

これは各奏者が客観的な基準に厳密に従うことが求められている現れなのだそう。



西洋音楽の大きな特徴の一つであるハーモニー(和音)は、

高さが異なる楽音を同時に響かせることをいいますが、

例えばドミソの和音が鳴っているところで、

誰かがレの音をを鳴らしたりすればすぐに分かってしまいます。



音と音を調和させる必要がある西洋音楽は、

全楽器の音程が一元的に管理統制されているともいえるそうです。



○地中海の風に誘われて 宝石のような街並みへ


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自然が奏でる
音色

白神山地


風が木々を揺らす音、鳥のさえずり、小川の流れ、

自然の中には多くの音色があります。



日本の楽器である尺八は、音程がまるで野を渡る風のように

ゆらゆら揺れている点があげられるそう。



そこには「ドレミファソラシド」という音階は見当たらないといいます。

微妙な音程の揺らしは尺八において最も難しい表現の一つといいますが、

「楽器の音=人工音」と「物音=自然音」の区別がほとんどつかない領域に

到達することが、尺八の究極の理想なのだそうです。



○日本の伝統演劇|舞台芸術の根源的な魅力

○たおやかに熟成してきた白神の時間


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Nature Sound 1 - THE MOST RELAXING SOUNDS -

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思い思いの音から独特の響きが生まれる
雅楽

宮内庁楽部の舞台


ほぼ10世紀に今日の形に完成したいとう「雅楽」は、

日本で最も古い古典音楽といいます。



雅楽では、和音のように聴こえる響きがありますが、

西洋的なハーモニーとはかなり異なるといいます。



雅楽においては、むしろそれはノイズの一種で、

個々の楽器の音程が合っているかどうかには頓着せず、

ある程度自由に各楽器が思い思いの音を鳴らすことによって、

独特の響きと混沌が生まれているのだそうです。



これは、アメリカのブルースやディキシーランド・ジャズにも当てはまるといい、

そこでは五音階の音(ドレミファ…は長音階)なら原則としてどこで何を使ってもよく、

特定音階上の音ばかり使われることによって、

厳密には調和していなくとも、一定の響きが保たれているといいます。



○日本の成り立ちを語る雅楽


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一人一人の音色を大切にしてきた仏教声楽曲
聲明

日本仏教の聖地といわれる
高野山真言宗 総本山金剛峯寺


仏教の法要儀式に際し、経文や真言に旋律抑揚をつけて唱える仏教声楽曲、

聲明(しょうみょう、声明:しょうみょう、梵唄:ぼんばい)。



552年に朝鮮半島より仏教が公伝された時に遡ることができるといい、

日本最古の音楽といわれる雅楽や、

現存する最古の西洋音楽といわれるグレゴリオ聖歌

よりも早く成立していたと伝わります。



聲明(しょうみょう)は、音程や拍子を優先してきた西洋音楽とは異なり、

一人一人の音色を大切にしてきたといい、思い思いの音を出すことによって、

混沌の中から生まれるその独特の響きは、魅力に溢れています。



○古都に春を呼ぶ松明|東大寺 修二会

○ありのままの自分|Here I stand and here I'll stay


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声明音楽ライブ 聲奏一如VOL.1 「四智梵語」

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現存する西洋最古の音楽
グレゴリオ聖歌

カトリックの総本山 サンピエトロ大聖堂 バチカン


現存する西洋最古の音楽といわれるグレゴリオ聖歌。

古代ローマ時代から歌われてきた聖歌を、

7世紀前半に法王グレゴリオ一世がまとめたと伝わります。



カトリック圏の聖歌であるグレゴリオ聖歌は、

男声による、ラテン語で歌われる、伴奏がなく、単旋律の聖歌だといいます。



○こんにちは マリア|聖なる夜に捧ぐ三大アヴェ・マリア

○最後の審判が描かれるシスティーナ礼拝堂


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Messa a San Marco, KYRIE IV, Schola Gregoriana Mediolanensis,
Giovanni Vianini, Milano, Italia

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中世ヨーロッパの価値観
肉体性の拒否

キリストへの哀悼 ジョット・ディ・ボンドーネ スクロヴェーニ礼拝堂
Lamentation (The Mourning of Christ), Giotto di Bondone
Cappella degli Scrovegni


キリスト教がいわば人々を金縛りにしていたという中世ヨーロッパ。



精神こそが真理であり、不滅なものであって、

肉体は戯れ、誘惑にさらされて迷い、滅びゆく存在であり、

肉体から解放されたとき初めて、魂は神の国へと救われる

「精神」と「肉体」の二元論に特徴づけられるといいます。



オランダの歴史家、ヨハン・ホイジンガ(Johan Huizinga、1872-1945年)は、

著書「中世の秋」の中で、10世紀フランスの修道士

オドン・ド・クリュニーが残したとされる言葉を引用しています。



  肉体の美しさはただその皮膚にあるのみだ。

  その皮を一枚はいで、ちょうど内臓の透けて見える

  ボエオティアの山猫を見るように、内部を見ることが出来たなら、

  誰もが女性を見て吐き気をもよおすようになるだろう。



  彼女たちの愛くるしさも実は、粘液と血液、水分と胆汁から出来ているのだ。

  いったい考えてみよ。

  鼻の穴の中に何があるのか、喉の奥に何があるのか、

  腹の奥に何が隠されているのか、そこにあるのは汚物のみ。




グレゴリオ聖歌は、肉体性への否定から、

ハーモニーを持たず、拍子感もなく、伴奏楽器はおろか女性の声も排除したそう。



※ボエオティアの山猫
 ・ボエオティアは古代ギリシアの都市名
 ・ボエオティアの山猫(Lynx)は、どんなものでも見透かしてしまう
  超越的な視線の持ち主と考えらていた
 ・ゴルフメーカー「Lynx」は、山猫のデザインで知られます



○彼は死に勝ち甦る、神への感謝・賛美 オラトリオ「メサイア」

○最悪な裏切り手段|ユダの接吻 ジョット・ディ・ボンドーネ


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【グレゴリオ聖歌&真言宗声明】紹介動画

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人の死を九段階に表した
九相図

紙本著色九相図(九相詩絵巻) 死相 九州国立博物館


江戸時代の戯作者、山東京伝(さんとうきょうでん)の著した

読本(よみほん≒小説)、「本朝酔菩提全伝(ほんちょうすいぼだいでん)」。



ある丁(≒ページ)に貼られた美女の図をめくると、

その下から骸骨の図が現れるといいます。



  皮にこそをとこをんなのへだてあれ 骨にはかはる人かたもなし  一休


  皮膚にこそ、男と女の違いはあるが、骨になってしまえば人も惨めなものだ




「美女も一皮むけば…」を表しているようで、

日本人が好んできた花鳥風月や恋を歌う通常の和歌とは異なる印象を与えますが、

人の心の真実を表し、さまざまな場面で活用されてきたといいいます。



上の絵は、九州国立博物館所蔵の「九相図(くそうず)」の一枚。

九相図は、「大般若経」「大智度論」「摩訶止観」等に説かれる

九相感を図案化したもので、人が死に、その死体が腐敗して行き、

やがて骸骨となり、散乱していく様子を九段階に分けて表現したものだそう。



絵を見る者は、絵の中の世界に身を置くことを誘われ、

それを客観視するよう促されているようでもあります。



○生と死が出会う鍾乳洞|久米島ヤシヤーガマ

○人間の幸不幸を凝視する物語文学 源氏物語


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唯一絶対神ではなく
様々な神が存在するゾロアスター教

鳥葬が行われていたという沈黙の塔
ヤズド(イラン)


紀元前6世紀、アケメネス朝ペルシアが成立した時には、

王家と王国の中枢をなすペルシア人のほとんどが信奉していた

といわれるゾロアスター教。



世界最古の預言者といわれるザラスシュトラが教祖とされています。



ゾロアスター教は、唯一絶対神を信仰した西洋と異なり、

善神である「アフラ・マズダ」、悪神である「アンラ・マンユ」の対立構造の他、

多くの神が存在するところに特徴があるといいます。



このような構造は、現在となっては当たり前のように感じるところもありますが、

古代世界では考えられないことだったよう。



ふと気づけば、

日本の「万(よろず)の神」とも通じるところがあるように思えます。



○日本人の神々を祀る伊勢神宮

○平安で平等な社会を築く意志|世界に広がるイスラーム


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人間は創造的に生きよ
キリスト教的価値観を根底から覆そうとしたニーチェ

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ (Friedrich Wilhelm Nietzsche)
1844-1900


19世紀ドイツの哲学者ニーチェが40歳の頃に書いたという

「ツァラトゥストラはこう言った」。



「ツァラトゥストラ」は、

ゾロアスター教の教祖「ザラスシュトラ」のドイツ語読みだといいます。



キリスト教の価値観に支配されていた当時のヨーロッパでは、

「慎ましいこと、貧しいこと」が良しとされ、

死んだ後は天国で幸せになることができ、

悪である権力者や裕福層は地獄に落ちると信じられていたといいます。



現実的にも支配層に抗うことができない市民層は、

強い他者(権力者や裕福層)を否定することで自己を認め、

思想を逆転することで「心理的な復讐」を果たすことができたよう。



そして、キリストの教えを守ることは善いことだと信じ、

聖書に従うことにより創造性が失われ「無難な善人」を生み出したようです。



ニーチェの有名な言葉「神は死んだ」は、そのような神への信仰を

「弱者のルサンチマン」として切り捨て、キリスト教的な価値観が

崩壊していることを人々に知らしめようとしたのだそう。




ルサンチマンは、フランス語で「ねたみ・うらみ・そねみ」を意味し、

どうすることもできない自分の苦しみを社会や他者などに向け

紛らせることだといいます。




「ねたみ」を繰り返すことで行き着く無気力状態を「ニヒリズム」と呼び、

ツァラトゥストラは最も軽蔑すべき人間を、憧れや創造性を持てず、

愛や夢もなく、安楽を第一とする人(The last man:末人)だと言っています。



このような価値観は、どうやら現代の私たちにも当てはまるよう。

ニーチェは、現代ニヒリズムの時代を生きる私たちに、

創造する生き方を提案してくれているようでもあります。



固定的な真理や価値に捉われず、

自分自身で価値を創造していく主体でありたいと願っています。



○あるがままの生の肯定|フリードリヒ・ニーチェ

○破壊と再生|日本型うつ病社会に別れを告げて

○生きる力の教育


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Richard Strauss: "Also sprach Zarathustra" op.30
リヒャルト・シュトラウス ツァラトゥストラはかく語りき

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こうでなければならないという
価値観

ヴァージナルの前に座る若い女(1670年頃) ヨハネス・フェルメール
個人所蔵


ある音楽家の先生のお話では、今日の音楽に対する姿勢として、

古典音楽を聴いた際、現在ある平均律に基づいて「それはおかしい」

と指摘している場面を見受けるそうです。



しかし、古典音楽の方こそ本来の姿なのだそう。



絵画は、フェルメールの「ヴァージナルの前に座る若い女」。

16世紀において人気があった楽器は、何よりヴァージナルとリュートだったといい、

これらをつま弾きながら歌うことは、当時の貴族や裕福な市民の娯楽であり、

教養でもあったといいます。



当時、ピアノはまだ存在せず、18世紀前半になって

イタリアのチェンバロ製作家バルトロメオ・クリストフォリによって

創られるまでには数世紀の期間を待ったといいます。



○フェルメールの作品で訪れる「水の国」ネーデルランド


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現代において見えにくくなっている
文化的基盤

「プロセルピナの略奪(1621-22)」 ベルニーニ ボルゲーゼ美術館
「The Rape of Proserpina」 Gian Lorenzo Bernini Galleria Borghese


今日において、彫刻に色を塗るということ自体、

普通でないものとして受け取られことが多いといいますが、

実は古典的には、古代ギリシア時代も、ヨーロッパ中世時代も、

彫刻に色が塗られていることの方が普通だったそうです。



また、今日おいて絵画に色が存在していることは、あまりにも普通のことであり、

かえって、中世美術における絵画の色のもっている極めて深い意味が

看過されてしまう危険性があるといいます。



○兵馬俑から発掘された色鮮やかな兵士彫刻

○まるで本物の人間のよう アポロンとダフネ|ボルゲーゼ美術館

○近代彫刻の父 オーギュスト・ロダン

○源氏物語「秋好中宮」と通じるプロセルピナ


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芸術についての
近代的偏見

ベアトゥス黙示録注解 カルデーニャ写本 マドリッド国立考古学博物館


現代に生きている人々は一般に芸術に関して、

「芸術は自律的なものであり、芸術家は何ものにも束縛されずに、

自己自身を表現して、オリジナリティある作品を創造する人」

とイメージしている人がほとんどだといいます。



しかし、このようなイメージは人類の長い歴史の中で、

直近200年の短い期間にしか存在していないイメージに過ぎないのだそう。




上の挿絵は「ベアトゥス黙示録注解(カルディーナ写本)」の中のある1ページ。

「ベアトゥス黙示録」は「ヨハンネスへの黙示:ヨハネ黙示録」として知られ、

新約聖書を構成している27文章の最後であり、唯一の預言書だそうです。




※ヨハネ黙示録 第9章 第6 天使のラッパの世界


  第一の災いが過ぎ去った。見よ、この後さらに二つの災いがやって来る。

  第六の天使がラッパを吹いた。



  すると、わたしは、神の前にある金の祭壇の4本の角から出る一つの声を聞いた。

  その声は、ラッパを持っている第六の天使に向かってこう言った。

  「大きな川、ユーフラテスのほとりにつながれている4人の天使を放してやれ。」



  4人の天使は、人間の3分の1を殺すために解き放たれた。

  この天使たちは、その年、その月、その日、その時間のために用意されていた

  のである。その騎兵隊の数は2億であった。わたしはその数を聞いた。



  わたしが幻の中で見た馬と、それに乗っている者たちの様子はこうであった。

  彼らは、炎、紫、および硫黄、この3つの災いで人間の3分の1が殺された。

  馬の力はその口と尾とにあって、その尾は蛇に似ていて頭があり、

  この頭で害を加えるのである。



  これらの災いに遭っても殺されず残った人間たちは、自分たちの手で造ったものに

  ついて悔い改めようとせず、なおも、悪魔どもや、金、銀、銅、石、木それぞれで

  造った偶像を礼拝してやめようとしなかった。



  このような偶像は、見ることも、聞くことも、歩くこともできないものである。

  また、彼らは、悔い改めずに、その人殺しも、まじないも、みだらな行いも、

  盗みも、やめようとしなかった。



※「色を探求する」 第12章 ベアトゥス黙示録注解 写本挿絵  青山昌文 先生より
※新約聖書 共同訳・全注 講談社学術文庫 1981年



○ウィリアム・ターナー ヨハネ黙示録|テート・ブリテン


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「当たり前」は
時代によって大きく異なる

A Woman Nursing a Child(1894) Pierre-Auguste Renoir
National Gallery of Scotland(スコットランド国立美術館)


「自然」という言葉の用いられ方に、

形容詞や副詞として使われる「自然な…」「自然に…」という表現がありますが、

ここには「自然」なのは良いことであるというある種の規範が潜んでいるといいます。



私たちの生活において、出産、育児、死など人生の重要な場面においては、

自然分娩や母乳で育てること、自然死が理想とされ、

「自然であること」がしばしば望まれ、称揚されているようです。



現代の育児において、粉ミルクなどの人工乳を活用することは、

昔は自然に子育てをして母乳で育っていたとの認識から、

人間の本来あるべき姿に逸脱したことだと考える向きがあるといいます。



実際には、この自然であることが何を意味しているのかは、

時代によって大きく変わるのだそう。



江戸時代、母乳育児が自然だということは、

乳母(母親以外の人)による授乳を批判する意味で使われ、

それは、低い身分の劣等な気血(きけつ:体内の生気と血液)が、

乳母を雇う高い身分の子どもに混ざってその子に影響を及ぼすと

考えられていたからだといいます。



近代以前の母乳育児では、身分による差別が前提にあり、

またみんな当たり前のように母乳が出たわけではなかったそうです。



私たちは、少なくともいったんは、この「善なる自然」について疑ってみるべきで、

そこには思いがけない錯誤や、

ひょっとしたら「悪」と呼べるものさえ潜んでいるかもしれません。



※善なる自然のパラドクス〜母乳育児から自然死まで 2015.05
 東京大学総合文化研究科 教授 梶谷真司 先生より引用し、私なりに解釈



○幸福の画家 ルノワール

○イングランドとの戦いの歴史を刻んできたスコットランド


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戦争の心配からの解放
団塊世代の誕生

戦後復興期の桜木町駅(横浜) 1950年頃


終戦直後の1947(昭和22)から49(昭和24)年にかけて生まれた「団塊の世代」。



戦前・戦中は、生活の困難さや命の危険から出産を見送る

傾向があったといわれ、戦争の心配から解放されたこの3年間

は毎年260万人以上の出産があったそうです。



その後、高度経済成長期を支えてきた団塊の世代は、

2015(平成27)年には65歳以上となり、

人口に占める人数は3,277万人、高齢化率は26.0%、

75歳以上人口が1,547万人、後期高齢化率は12.5%になる見通しだそう。



一方、2014年の出生数は、過去最少の100万1,000人となり、

死亡数が出生数を上回る自然減数は過去最大の26万8,000人に達したといいます。



○大地に宿る命|移ろい行く時の狭間に力の限り咲く花

○新と旧・過去と未来が融合し発展する横浜


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「個」を消して
集団として日本を支えた世代

集団就職の様子


食糧不足の解消や焼け野原の復興に始まったという戦後。



その後の高度成長期では、

大量生産に追われ大都市での労働力不足が深刻になったといいます。

農村の中学卒業者は「金の卵」と呼ばれ集団就職が盛んとなり、

特に東北から金の卵たちを乗せた「集団就職列車」が続-々と上野へ向かい、

1975年まで21年間運行されたといいます。




個を消して集団に貢献し、日本を支えてきた先人者がいるからこそ、

私たちは、便利な鉄道や道路、豊富な物資を供給する製造・物流など、

高度なインフラから恩恵を享受できているよう。



おかげで物資が不足する心配が薄れ、ソフト面(サービス面)も

整備されてきたことで「個」を主張することが可能になったようです。



これまで日本を支えてきた先人者に感謝します。



○それぞれの世代はそれぞれの時代状況を背負い歩んでいる

○急激な近代化を遂げてきた日本|近代化の象徴 競馬

○よこすか はじめて物語|近代化の礎を築いた横須賀製鉄所


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親を超えられないと感じている
現代の若者たち

渋谷 スクランブル交差点


戦後の日本社会は、バブル崩壊の1991年前後を境に大きく変化し、

生活保護世帯数、大学進学率、産業構造などの社会指標の変化は、

そのことを顕著に物語っているといいます。



高度成長期から安定成長の時代にあっては、

戦後の「日本型循環モデル」が順調に機能していたそうですが、

90年代以降の日本は、富裕層と貧困層の格差や貧困率などに関して

他の先進国に比べて相当劣るようになっているのだそう。



こうした中で若者の意識調査を見ると、

日本では諸外国に比べて、自己を肯定的にとらえる者の割合が低い、

憂鬱と感じる者の割合が高い、家族・友人・学校・仕事への満足度なども

相対的に低く、将来への明るい希望も低いなどの問題があるといいます。



このような深刻な状況のもとで、少子高齢化やグローバル化などの

課題にも対処しうる形でこの社会を継続可能にするためには、

新たな社会モデルを作ることが急務になっているそう。



その為には、仕事・家族・教育の間に、

一方向的ではなく双方向的な連携関係を築いていくことが不可欠だといいます。



※社会変容がもたらす"悪" 2015.06
 東京大学教育学研究科 教授 本田由紀 先生より引用し、私なりに解釈



○「無責任」にならないと子どもが産めない時代

○渋谷、秋の風物詩 金王八幡宮例大祭


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あらゆる物音に対して自由に耳を開く
偶然音楽



アメリカの音楽家ジョン・ケージの代表的な作品の一つ、「4分33秒」。

3楽章からなり楽譜は以下の通りだそう。



T (第1楽章) TACET (休み)
U (第2楽章) TACET (休み)
V (第3楽章) TACET (休み)



伝統的西洋音楽の極端な管理主義から距離をとったケージは、

開かれた作品構造を模索し、易経などの東洋思想、

とりわけ仏教学者 鈴木大拙のコロンビア大学における講義から

大きな影響を受けたといわれます。



「4分33秒」は、「無」を聴くものというよりも、

会場内のざわめき、会場外の鳥の声・木々の揺れる音など、

聴こえてくるあらゆる音に耳を自由にひらくことであったそう。



○花を忘れまい|北条時宗が開いた北鎌倉の座禅道場 円覚寺

○匠 〜たくみ〜 お寺deコンサート in 鎌倉・東慶寺


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John Cage's 4'33"

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リズムやハーモニー、調性に捉われない
ジャズ

ジャズ発祥の地といわれるニューオリンズ
Bourbon Street, The French Quarter New Orleans USA


黒人奴隷制度の廃止につながった南北戦争後、

軍楽隊の管楽器がアフリカ系アメリカ人やクレオールと呼ばれる人々の手に渡り、

ヨーロッパ音楽の融合によって生まれたといわれるジャズ。



ニューオーリンズ・ジャズ(ディキシーランド・ジャズ)に始まり、

スウィング、モダン、フリー、ヒュージョンなど形態を変え、

現在に至っているといいます。



日本を代表するジャズピアニストの一人、山下洋輔 先生。

内外のジャズアーティストだけでなく、

和太鼓やシンフォニー・オーケストラなど異ジャンルとの共演を意欲的に行い、

そのフリー・フォームのエネルギッシュな演奏は、

ジャズ界に大きな衝撃を与えてきたそうです。



○America’s Passion|アメリカで最も人気のスポーツ フットボール


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普段接していない
様々な分野の人々に接する体験

Kalakaua Avenue, Honolulu, HI


「ファッション:Fashion」とは、

「"まち・みせ・ひと"のトレンドが最も早い段階で現象化するもの」のことだそう。



狭い意味(狭義)でのファッションは、

人々の間で流行している服装を指すといいますが、

広い意味(広義)でのファッションは、装いに関係するバッグや傘、

財布などの装身具、髪型や化粧などの美容、さらには音楽、文化、

ライフスタイルまでも包含する概念だといいます。



「買いたい店」「行きたい街」になるためには、

使い手の視点を持ち、

普段接していない様々な分野の人たちと接することがヒントにつながるそうです。



「ヒント」と「伝統の技(既存の技)」の融合からひらめく「アイデア」、

「アイデア」と「使い手が活用しているシーン・気持ち」を思い描くところに立つ「志」、

「志」と「現代の感性・技」の融合から生まれる「デザイン」。



一つの形に結実してゆくストーリーは魅力的です。



「どこもやったことがない創造に挑む」

馬具から始まったというファッション・ブランドのエルメスは、

アイデアに生きたのであり、それを実現することでスタイルを創ってきたそう。




※あの店があるから横浜に行こう
 〜「買いたい店」「行きたい街」になるためのヒント〜 2015.06.29
 講師:川島蓉子 先生 伊藤忠ファッションシステム 取締役、ifs未来研究所 所長
 場所:横浜シンポジア議場
 主催:横浜商工会議所 小売部会

※横浜商工会議所 青年交流会 企画・交流委員会
 B班 第1回小委員会 2015.06.29
 場所:クルーズ・クルーズ



○開放的で自由な街に、心地よい風が吹きぬける OPEN YOKOHAMA

○潮風が駆け抜ける楽園 ハワイ・オアフ島


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創造性を育む
非凡な変人の育成

 小惑星探査機 はやぶさ2 CG:Go Miyazaki


学習の頂点を目指すだけでなく、その対極にある創造性を育む非凡な変人の育成、

急がず弛まず未知へ挑戦できる「やれる文化」の醸成、加点法的な評価が大切。




※神奈川県産業人材育成フォーラム 「成功へ導く 個性と閃き 信頼と忍耐」
 「はやぶさ」が挑んだ人類はじめての往復の宇宙飛行 その7年間の飛行のあゆみ
 講師 JAXAシニアフェロー 川口 淳一郎 先生  2013.01



○豊かな放送文化を創造する人とメディアの未来


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自分の本当の心を探す
十牛図

十牛図 第十 にってんすいしゅ
街を廻り手をさしのべる


禅の入門書として知られる「十牛図(じゅうぎゅうず)」。



逃げた牛を牧人が探し求め、飼い馴らし、やがて共に姿を消す、

という過程をとおして、悟りにいたる道筋を十枚の絵で表したものだそう。



牛は「真の自己」を表し、迷える自己が自分の存在価値や、

人生の意味を見出す様子が描かれています。



○主体的な自己|無門関 第十二則 巌喚主人(がんかんしゅじん)

○悲しみも苦しみもあって私が私になってゆく


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人間の最大の特徴
善悪の区別をなしつつ、悪を行う能力

育徳園心字池(三四郎池) 東京大学本郷キャンパス


「悪」は、人間存在の深奥(しんおう)に位置し、

善悪の区別をなしつつ、それでも悪を行う能力を有することこそが、

人間の最大の特徴であるといいます。



そのような悪を行いうる人間の本性と向き合うために、

様々な倫理教説が生み出され、また社会制度が形成されてきたそう。



そして、その本性を変えようとする試みは、

多くの場合、より大きな悪をもたらしたといいます。



※第121回東京大学公開講座企画委員会 委員長
 東京大学大学院法学政治学研究科長 西川 洋一 先生



○より良い社会へ変えていく人たちを育てる|文教の府 文京区

○日比谷公園の心字池

○旧吉田茂邸の心字池


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新たな響きが奏でる
未来



今日の日本は、決められたものに従い、

それから逸脱してはならない価値観が身に沁みついているよう。



ある程度自由に思い思いに表現する中から、

新たな響きが生まれるとしたなら、素敵なことのように思います。



○光は闇の中で輝く|光と闇を知り、世代とジェンダーを越えて発展する

○私たちの身近に寄り添う「愛と人間性」の芸術 ミュージカル

○個性を出し合いともに暮らせる街 いちょう団地


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参  考  情  報


○早稲田大学 基幹理工学部 表現工学科 菅野研究室

○FUJI ROCK FESTIVAL|フジロックフェスティバル

○五線譜に描いた夢 ─ 日本近代音楽の150年|東京オペラシティアートギャラリー

○Bunkamura25周年特別企画 デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー

○Kamakura Otani Memorial Art Museum

○Sound Lab. | パイオニア株式会社

○公益財団法人 都山流尺八楽会

○藤原道山オフィシャルサイト

○一噌幸弘オフィシャルサイト

○鷲林寺ホームページ(南山進流声明の世界)

○高野山別格本山 三宝院

○西研Home Page - So-net

○名著01 ニーチェ『ツァラトゥストラ』:100分 de 名著

○哲学入門

○小説工房・ハンラハンの記憶 ニーチェ

○森鴎外 沈黙の塔 - 青空文庫

○中世ヨーロッパ彩飾写本図鑑

○牛を探す(尋牛)<十牛図をよむ>−−禅のこみち|萬福寺

○ジョン・ケージ JOHN CAGE|musicircus

○ピアニスト 小川典子 ホームページ

○YYOWS:山下洋輔Official Web Site

○ジャズピアニスト 前田憲男 HOMEPAGE

○神々の故郷とその神話・伝承を求めて 小澤克彦-岐阜大学名誉教授

○John Cage :: Official Website

○本田由紀(@hahaguma)さん | Twitter

○はやぶさ2特設サイト | ファン!ファン!JAXA!

○社会実情データ図録 Honkawa Data Tribune

○高齢社会白書について - 内閣府

○写真展 東京の半世紀 |公益財団法人 新聞通信調査会

○戦後昭和史

○【団塊の世代 ガイドブック】 - 時代背景や人口の統計情報等の紹介!

○Imagebase: 100% Free Stock Photos

○フリー百科辞典Wikipedia

○聲明に聴く仏教文化 2015.06
 講師 早稲田大学教授 菅野由弘 先生
 概要
  ・聲明に息づく日本音楽の特質
  ・様々な聲明1
  ・チベットの聲明など
  ・「西行ー光の道」雅楽、聲明、伶楽のための
  ・様々な聲明2
  ・仏教文化としての聲明
  ・禅のテキスト「十牛図」を巡って
  ・新作聲明「十牛図」鎮魂と再生への祈りー心の四十五声
 聲明
  ・高野山 南山進流 庭讃、理趣経
  ・真言宗 大般若転読会、散華
  ・天台宗 諸点讃、四智梵語讃、四智漢語讃、供養文、北斗供咒
  ・チベット ツォンカパと弥勒菩薩への礼拝、護法尊勧請
  ・インド Buddha Temple of Sarnath
  ・中国 阿弥陀仏讃、仏説阿弥陀経、五方仏 他
 放送大学文京学習センター

○国立劇場開場45周年記念
 十牛図と秋庭歌一具 (じゅうぎゅうずとしゅうていがいちぐ)
 ―新たなる伝統の創造― 2011.09
 ・声明 十牛図 鎮魂と再生への祈り―心の四十五声―
 ・雅楽 秋庭歌一具 −In an autumn garden−

○古代祝祭劇「太陽の記憶―卑弥呼」 2014.11
 サントリーホール

○音と音楽の表現領域コンサート 小川典子 ピアノの世界 2015.06
 大隈講堂
 ・ラヴェル
  悲しき鳥、亡き女王のためのパヴァーヌ、クープランの墓より、
  プレリュード、トッカータ
 ・エルガー
  愛の挨拶、威風堂々
 ・J・ケージ 4'33"
 ・菅野由弘 月夜の虹 ピアノ、トーイピアノ、コンピュータのための
 ・ガーシュイン ラプソディ イン ブルー
 早稲田大学理工学術院 基幹理工学部 教授 菅野由弘 先生

○音と音楽の表現領域コンサート 一噌幸弘・笛の世界 2015.06
 大隈講堂
 ・三番叟・鈴の段(能管)
 ・ヤマカガシ(田楽笛)
 ・前奏曲・ブリュッヘンに捧げる!(リコーダー)
 ・能管+ピアのによる即興
  一噌流 盤渉舞(ばんしきまい)(早舞:はやまい)
  一噌流 中之舞 
  三番叟 揉ノ段(もみのだん)
 ・J.Sバッハ:ヴァイオリンソナタBWV1017より(篠笛+ピアノ)
 ・つの笛即興曲第二番(つの笛:ゲムスホルン)
 ・返(かえ)シしゃく上(田楽笛、能管)
 笛:一噌幸弘 ピアノ:菅野由弘
 早稲田大学理工学術院 基幹理工学部 教授 菅野由弘 先生

○西洋音楽史('13)
 主任講師: 岡田暁生 先生 京都大学教授・放送大学客員教授
 ・西洋音楽の歴史を学ぶ意味
 ・古楽・クラシック・現代音楽−西洋音楽史の三つのエポックについて
 ・多声的音楽の始まり −西洋音楽の夜明け
 ・中世音楽の黄金時代と黄昏
 ・ルネサンス前期と無伴奏合唱
 ・ルネサンス後期と劇化する音楽
 ・バロック音楽と絶対王政の時代
 ・「音楽の父」としてのバッハ
 ・ウィーン古典派と近代市民音楽の始まり
 ・ベートーヴェンの偉大さ
 ・ロマン派音楽の制度と美学
 ・ロマン派と芸術宗教
 ・前衛への越境
 ・第一次世界大戦の後
 ・クラシックと現代音楽とポピュラーと

○雅楽演奏会 宮内庁学部 2014.10
 管弦
  ・盤渉調音取(ばんしきちょうのねとり)
  ・千秋楽
  ・越殿楽残楽三返(えてんらくのこりがくさんぺん)
  ・劔気褌脱(けんきこだつ)
 舞楽
  ・左方 還城楽(げんじょうらく)
  ・蘇志摩利(そしまり)
 宮内庁式部職楽部

○題名のない音楽会 2014.02
 ・場所 東京オペラシティ コンサートホール
 ・内容
  ・再発見!ニッポンB 尺八にみる日本の美学
  ・50周年記念 巨匠から若手へ ジャズ編
   山下洋輔がスガダイローに伝える事 東京オペラシティ
 ・司会 佐渡裕 本間智恵
 ・尺八 藤原道山
 ・フルート 斎藤和志
 ・能楽囃子 亀井弘忠ほか
 ・ピアノ 山下洋輔・スガダイロー
 ・サックス 坂田明
 ・ドラムス 森山威男・服部マサツグ
 ・ベース 東保光

○題名のない音楽会 2015.01
 ・場所 東京オペラシティコンサートホール
 ・内容
  ・限界を超えて生まれる音!クラシック界最強の4人組
  ・激突!「打」楽器バトル ジャズピアノ×津軽三味線×マリンバ
 ・司会 佐渡裕 本間智恵
 ・ピアノ 山下洋輔
 ・演奏 モルゴーア・クァルテット
 ・三味線プレーヤー 上妻宏光
 ・作曲家・ピアニスト 松永貴志
 ・マリンバ奏者 塚越慎子

○題名のない音楽会 2015.01
 ・場所 東京オペラシティコンサートホール
 ・内容
  ・聴いて納得!30分でわかるジャズ100年史
  ・朝からスウィング!ジャズで聴く人気アニメソング
 ・司会 佐渡裕 本間智恵
 ・編曲・ピアノ 前田憲男
 ・演奏 エリック・ミヤシロ スペシャル・ビッグバンド
 ・ゲスト 林家正蔵

○第九を楽しむ 2015.04
 講師 小宮正安 先生 横浜国立大学准教授
 内容
  ・啓蒙主義の理念とフランス革命の現実
  ・ナポレオンをめぐる光と影
  ・「保守反動」と「平和」の時代
  ・ベートーヴェンの夢見たユートピア
 放送大学神奈川学習センター

○中世の秋 ホイジンガ(Johan Huizinga),堀越孝一(訳) 中公クラシックス

○ツァラトゥストラはこう言った ニーチェ (著), Friedrich Nietzsche
  氷上英廣 (訳) 岩波文庫

○ツァラトストラかく語りき ニーチェ 氷上英廣 (訳) 新潮文庫

○NHKテレビテキスト「100分 de 名著」ニーチェ『ツァラトゥストラ』

○哲学は面白い! 2015.07
 杉田正樹 先生 (関東学院大学教授・放送大学客員教授)
 ・「面白い」とは?
 ・哲学とは?
 ・モンテーニュの哲学観
 ・学校哲学の問題点
 ・考えることの面白さ
 ・「子どもの哲学」の面白さ
 ・アンパンマンの哲学
 ・哲学は楽しい:ホラにつきあう
 放送大学神奈川学習センター

○盛夏展 鎌倉大谷記念美術館
 2008年7月8日〜8月23日

○第121回(平成27年春季)東京大学公開講座 「悪」
 東京大学本郷キャンパス 安田講堂
 悪への眼差し
  ・開講の挨拶 西川洋一 先生 法学政治学研究科
   企画委員長/法学政治学研究科長
  ・性悪説─中国思想の考え方」 横手裕 先生 人文社会系研究科教授
  ・「善なる自然のパラドクス〜母乳育児から自然死まで」
   梶谷真司 先生 総合文化研究科教授
  ・「<悪い>セックス、<悪い>身体」
   清水晶子 先生 総合文化研究科准教授
  ・総括討議 北田暁大 先生 情報学環 教授
 社会における悪
  ・「社会変容がもたらす“悪”」 本田由紀 先生 教育学研究科教授
  ・「国際社会における悪と法」
   寺谷広司 先生 法学政治学研究科教授
  ・「GoodsとBadsの境界−災害廃棄物処理と容器包装リサイクルを中心に−」
   森口祐一 先生 工学系研究科教授
  ・総括討議
   大串和雄 先生 法学政治学研究科教授
 自然科学における悪
  ・「癌の顔つき」 深山正久先生 医学系研究科教授
  ・「くすりの善と悪」 澤田康文 先生 薬学系研究科 特任教授
  ・「宇宙の暗黒成分は善か悪か?」 戸谷友則 先生 理学系研究科教授
  ・総括討議 清水敏之 先生 薬学系研究科 教授
  ・閉講の挨拶 大和裕幸 先生 理事

○淡青 2015/03、2014/09

○文学とイニシエーション 〜夏目漱石とトーマス・マンを手がかりに〜
 ・2015.07
 ・講師 東京大学名誉教授 姜尚中 先生
 ・放送大学文京学習センター

○生と死についてわたしが思うこと 姜尚中 朝日文庫

○逮捕されるまで 空白の2年7ヵ月の記録 市橋達也 幻冬舎

○神奈川県産業人材育成フォーラム 「成功へ導く 個性と閃き 信頼と忍耐」
 「はやぶさ」が挑んだ人類はじめての往復の宇宙飛行
 その7年間の飛行のあゆみ   はまぎんホール 2013.01
 ・講師 川口 淳一郎 先生
 ・主催 神奈川県立産業技術短期大学校 人材育成支援センター

○未来に夢をのせて 小惑星探査機「はやぶさ」のことを聞いてみよう!
 神奈川県立青少年センター 2014.12
 ・講師 川口 淳一郎 先生
 ・公益社団法人ガールスカウト神奈川県連盟 結成60周年記念式典

○この国とこの星と私たち 「はやぶさ」と日本人のこころ
  パシフィコ横浜 2012.07
 ・講師 宇宙工学者 的川泰宣 先生
 ・横浜商工会議所「会員の集い」

○「はやぶさ2」太陽系を駆ける −6年、50億kmを超える長旅へ−
 神奈川県立産業技術センター 2015.04
 ・講師 小笠原 雅弘 先生 NEC航空宇宙システム梶@宇宙事業広報 採用担当
 ・主催 神奈川県立産業技術センター
 ・共催 神奈川県産業技術交流協会
 ・後援 海老名市

○待ったなし!子どもの貧困対策 NHK時事公論 2015.05.07

○宴のあと 三島由紀夫 新潮文庫


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