つながりの森

繰り返し営まれてきた生命に触れ、
自分が人生の主人公であることを知る


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横浜最大の緑地
つながりの森



横浜市最大の緑地という「横浜つながりの森」。

多様な生物が暮らし、生命のにぎわいを感じる場所です。



○新と旧・過去と未来が融合し発展する横浜

○開放的で自由な街に、心地よい風が吹きぬける OPEN YOKOHAMA


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周りを俯瞰する
横浜で一番高い山

東京湾を望む大丸山 山頂 156.8m


横浜市で一番高い山、大丸山。



見晴らしの良い山頂からは、東京湾を望み、

横浜・八景島シーパラダイスや三浦半島、遠くには房総半島が見えます。



○三浦半島の海と自然に触れて


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命をかけて飛ぶ
鳥たち

ヒヨドリ


日本で広く見られるというヒヨドリは、

秋に渡来し春に渡り去る冬鳥といわれますが、

最近では、留鳥として一年中日本に棲んでいる個体が多いといいます。



実はヒヨドリを含め、野鳥の多くは「鳥目」ではないのだそう。



タカやハヤブサなどの天敵を避けることや、

太陽が照りつける中、飛び続けることによる体力の消耗を避ける為に、

多くの鳥たちは星空に飛び立ち、暗い間は飛び続け、

日が昇る頃に一端降りて採食と休息をしながら夜を待つ

ということを繰り返しているといいます。



○雄大な空の旅をする渡り鳥


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絶叫ヒヨドリ

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散る桜
残る桜も散る桜



「散る桜 残る桜も 散る桜」

良寛和尚



  春爛漫、咲き誇る桜は美しくとても綺麗です。

  そんな中、そよぐ風に散っていく桜の花びら。

  まだ残っている桜もいずれは散りゆく。

  等しくやがて命が燃え尽きる運命を示唆しているようです。





「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」

親鸞聖人



  夜に嵐が吹き、実を結ぶことなく散りゆく桜。

  明日があると思う心は、いつ散るかもしれないはかない桜のようです。



○新たな息吹に包まれる桜舞う頃

○いにしえから今を生きる私たちへの伝言|奈良


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持ち続ける自然への愛
モクレン

花言葉は「持続性」「自然への愛」


北風から南風に変わるという春。

「春一番」や「メイストーム」などの言葉からも、春は風が吹く季節のようです。



「大空に木蓮の花のゆらぐかな」

高浜虚子



「木蓮に 日強くて 風さだまらず」

飯田蛇笏(いいだ だこつ)



○鎌倉にある高浜虚子立子記念館


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木蘭の涙 / Stardust Revue

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鎌倉への海上輸送の荷揚げ場として
栄えた金沢

京急金沢文庫駅 東口 金沢すずらん商店街 (横浜市金沢区)


横浜市の南端に位置し、鎌倉市・逗子市・横須賀市に隣接する金沢区。

鎌倉時代には、鎌倉への海上輸送の荷揚げ場として栄えたといいます。



京浜急行・金沢文庫駅の東口にある「金沢すずらん商店街」は、

近隣や駅を利用する人々の買い物スポットとして親しまれているそう。





今回は京急金沢文庫駅から金沢を巡り、

横浜つながりの森を抜けて鎌倉へ向かいます。


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金沢北条家の菩提寺
称名寺



鎌倉幕府の要人だったという金沢北条氏一門の菩提寺、

真言律宗 金沢山(きんたくさん) 称名寺。



金沢北条氏の祖・北条実時像など金沢北条4氏の肖像画や、

「文選集注」は国宝に指定されているそう。



また、歌川広重が描いた金沢八景の1枚「称名の晩鐘」は、

称名寺の鐘楼のことだそうです。


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武士の文庫
金沢文庫

金沢北条氏の祖 北条実時像 国宝 県立金沢文庫


称名寺に隣接する神奈川県立金沢文庫。

金沢北条家に伝わった政治や文学、歴史などの資料を

展示しているそうです。



鎌倉幕府滅亡と運命をともにしたという金沢北条家。

滅亡後は菩提寺の称名寺によって管理され近代に至ったといいます。



県立金沢文庫は、鎌倉時代の諸相を今日に伝える貴重な文化財を

後世に伝えるとともに、その調査・研究の成果を展示や講座を通じて

公開し、また、生涯学習の一拠点としてその役割を果たす活動を

行っているそうです。


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鎌倉に続く
六国峠

安全工事が完了した六国峠ハイキングコースの入口


金沢文庫から能見堂緑地、金沢自然公園を経て、

鎌倉まで続く六国峠ハイキングコース。



律令制に基づいた国、伊豆・相模・武蔵・安房・上総・下総

の六つの国を見渡せたことからこう名づけられたといいます。



○いにしえの相模国へ


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金沢八ヶ所の景勝が定まった
能見堂跡

「金沢八景根元地」の碑


能見堂(のうけんどう)は、今から約350年前に、

当時の領主が芝増上寺の子院を移設し再建した地蔵院のことだそう。



昔、明から来た僧侶が故郷の景色を偲んで、

ここから見た金沢八ヶ所の勝景を漢詩に詠んだことで、

『金沢八景』の場所と名称が定まったといいます。



歌川(安藤)広重らが、これを題材に浮世絵を描いたことによって、

能見堂は広く知られるようになったそう。



能見堂跡には「金沢八景根元地」の石碑が残っています。



○徳川家の菩提寺 浄土宗大本山増上寺


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広重が見た
金沢八景

武陽金沢八景夜景 歌川広重


能見堂から見た金沢八景を描いたという歌川広重。

「武陽金沢八景夜景」は、広重晩年の作品だそう。



中央上部の昇る満月を背景に、雁が列をなして飛んでいるようです。



○明治時代の別荘地 風光明媚な金沢八景


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東京湾を見渡す
現在の八景



金沢自然公園から見た景色。



左側から中央にかけて横浜・八景島シーパラダイス、

右よりには住友重機械の横須賀造船所が見えます。



○日本最大の軍港都市として発展した よこすか

○東京湾に浮かぶ人工の要塞島 海堡

○青き惑星 地球|海洋・地球・生命の統合的理解への挑戦


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四季と出会える森の動物園
金沢自然動物園

コアラ


緑豊かな四季に出会える金沢動物園では、

世界の希少草食動物を中心に飼育しているそうです。



○四季と出会える森の動物園


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自然公園に生息する生き物を紹介する
ののはな館



金沢自然公園のある円海山周辺に生息する

鳥類・植物・昆虫などを紹介してくれる「ののはな館」。



図書の閲覧、年間を通じて動植物や自然を題材にした

企画展が開催されているそうです。


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横浜と三浦半島をつなぐ
横浜横須賀道路

釜利谷鉄橋より


横浜から三浦半島をつなぐ横浜横須賀道路。

国道16号線のバイパス道路として造られたそうです。



完成により横浜中心部から横須賀市までの走行時間が短縮され、

観光客の増加への対応や救急患者の搬送時間の短縮のほか、

台風などの影響を受けやすい国道16号線の代替路として

災害に強いネットワークになったといいます。


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しだの生い茂る
静かな谷

しだの谷


しだの生い茂る静かな谷。湿地に適した落葉広葉樹を植栽し、

以前あった一面のシダの復活を願っているそう。



○丹沢の自然をもっと身近に|自然再生の現場を訪ねて


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低い丘に囲まれた小さな谷
谷戸



横浜や三浦半島では、

低い丘に囲まれた小さな谷のことを谷戸(やと)と呼んできたそう。



ふってきた雨は丘の林の土の中にたくわえられ、

やがてしみだし、小さな川の源流となります。

人々はその水を使って田んぼで米を作り、

また水が使いやすいようにため池や小川が掘られたそうです。



丘の森や林は雑木林とよばれる落葉樹を育て、その木は、

石油やガスがない頃に、食事をつくったり部屋を暖めたりする薪や炭になり、

畑では野菜を作り、茅場のカヤを材料にして生活の道具も作ったといいます。



谷戸では、資源やエネルギーがいつまでもくりかえして使われる、

環境にやさしい生活が営まれてきたのですね。



○人と自然の共生|野外活動に触れ、生きる力を研ぎ澄ます


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いちめんの
なのはな

菜の花 F1観月


小学校6年生の国語の教科書に掲載されていたという

山村暮鳥(やまむら ぼちょう)の「風景」。

山村暮鳥は、明治・大正期の詩人・児童文学者だそうです。



※風景 純銀もざいく 山村暮鳥

  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  かすかなるむぎぶえ
  いちめんのなのはな


  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  ひばりのおしゃべり
  いちめんのなのはな


  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  やめるはひるのつき
  いちめんのなのはな。



○相模湾を見渡す高台に咲く菜花|湘南にのみや

○河津桜と菜花の共演|松田山ハーブガーデン


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将来への成長
つながりの森



つながりの森は、恵まれた自然環境の中、多様で貴重な動植物が

生息・生育している「横浜の生物多様性の宝庫」だそう。



つながりの森の環境を子どもたちが肌で感じることは、

必ず将来の成長に役立ちといいます。



※「つながりの森」構想 横浜市環境創造局



○黄金色に染まる尾瀬ヶ原|高層湿原の短い秋

○千年も万年も生きる|石段街の温泉地 伊香保


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呪いにより、愛情が満たされない
ナルキッソス

スイセン グランドプリモ


※ギリシア・ローマ神話 ブルフィンチ 野上弥生子(訳) 岩波新書
 P146-149より抜粋・要約


  美しいニンフ(女神)のエコーは、

  初めに自分から話すことが出来ないようにされてしまいます。



  そんなある日、エコーは美しい青年ナルキッソスを見かけ跡をつけます。

  しかし自分から話せないエコーは、ナルキッソスが問いかける言葉に答えます。

  ナルキッソスは「いっしょになりましょう」と言ったので、

  エコーは胸いっぱいで同じ言葉を答えながら、彼に腕を投げかけようとしました。



  するとナルキッソスは、「離して下さい。

  お前なぞに連れそうより死んだほうがましだ」と叫びます。



  見捨てられたエコーは森の奥深いところに行き、悲しみのため

  彼女の形は消えて行き、声より他はなくなってしまいました。

  エコーは今もなお、その声で自分に呼びかけるものにはこたえようとしています。



  ナルキッソスはエコーをだましたように、他のニンフもだましていました。

  彼に方恋をした一人のニンフは、ナルッキソスに自分の愛情が満たされない

  ようにして欲しいと祈り、復讐の女神はそれを認めました。



  ある日、泉を訪れたナルキッソス。

  水を飲もうとすると水に自分の面影が映りました。

  その姿に見とれていると、とうとう我が身を恋するようになります。

  接吻しようと唇を寄せたり、愛する人を抱こうとしたりしますが、

  触れると面影は逃げてしまいます。

  ナルキッソスは、食べることも忘れて泉のほとりを彷徨います。



  「なぜお前は私から逃げるのだ。私の顔はお前に嫌われるはずはない。

  ニンフたちはみんな私に恋をするし、お前も心がないようにはみえない。」



  彼の流した涙は水に落ち、面影を乱して遠のいてしまいます。



  「どうぞいておくれ。お前に手は触れられなくても、せめて見つめさせておくれ。」



  ナルキッソスはだんだん顔色も悪くなり、勇気もうせ

  エコーを迷わした美しさも跡かたなく無くなりました。



  彼はとうとう痩せて死に、亡魂が三途の川を通る時、

  水の中の自分を捕えようとして船から落ちてしまいました。



  彼の落ちたところには白い花がありました。

  その花にナルキッソス、水仙という名をつけて、その人の記念としました。



○美しくも残酷な処女神 アルテミス


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横浜の中心部を流れる
大岡川の源流域



横浜市の中心部を流れ横浜港に注ぐ大岡川。

川に沿って伸びるプロムナードには500本といわれる桜並木が続き、

シーズンにはライトアップが行われ、ぼんぼりが灯されます。



普段多くの人で賑わう中心部とはうって変わり、

源流域はとても静かです。



○秋を聴く。移ろいゆくコントラスト


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武蔵と相模の国境
鉄の道



この尾根道はその昔、武蔵と相模の国の国境の一部で、

「たたら師(鉄をつくっていた職人)」が通った事でもあったそうです。



○武蔵と相模の国境 武相堺道


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鳥の中でもいち早く春を告げる
シジュウカラ



市街地でも身近にみかけるシジュウカラ(四十雀)。

「ツツピン ツツピン」と鳴く声は、

鳥の中でもいち早く春の訪れを告げるそうです。


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シジュウカラの鳴き声 A song and a call of Japanese Tit

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水を調整する働きがある
瀬上池



瀬上池を囲んでいる林は、水を調整する働きをしているそうです。

雨水はスポンジ状の土と樹木にたくわえられ、

時間をかけて下へ染み出して来るといいます。



そのため大雨が降ってもいっぺんに水が流れでる事はなく、

水が急に枯れてしまうこともないそうです。


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水辺の生き物が生息する
トンボ池



ヘイケボタル・トンボなど水辺の生き物が生息するトンボ池。



さまざまな生き物が住める環境をつくるため、

この瀬上谷戸に水田と湿原を復元したそうです。


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じっと耐え芽吹きを待つ
新たな生命



ギンポウゲ科のオオミスミソウ(大三角草)。

雪割草と呼ばれることもあるそう。



厳しい冬の間、雪の下で耐えてきた新たな生命が、

静かに雪を割って芽吹いてきたようです。



○巡り会うまで待ち続ける強靭な心 ミツマタ


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繁殖活動に命輝かせ
短い生涯を閉じるホタル

ヘイケボタルの湿地 横浜自然観察の森


横浜自然観察の森にある「ヘイケボタルの湿地」。



ホタルは成虫になると何も食べず、

草の葉についた夜露を僅かに飲むだけだそう。



成虫になってからは、繁殖活動に命を輝かせ、

10日ほどでその生涯を終えるといいます。



○ライフ いのちをつなぐ物語

○凝縮された尾瀬の季節


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生き物の賑わいある森づくり
自然観察センター



横浜自然観察の森にある自然観察センター。

横浜市より委託されて(公財)日本野鳥の会が運営しているそうです。



活動や情報提供の拠点となっている自然観察センターを起点として、

4つのネイチャートレイルがあり、観察小屋や野外開設板が設置されています。



フクロウ、カワセミ、ウグイス、ノウサギ、タヌキ、オニヤンマなど、

身近な自然を代表する生き物のにぎわいを楽しむことができるそう。



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森の中の癒しの空間
上郷・森の家



横浜自然観察の森や金沢市民の森、金沢動物園に隣接した

豊かな自然の中にある宿泊ができる市民利用施設。



施設にはバーベキュー場やレストラン、温泉などがあり、

四季を通じて自然とふれあいながら、

心豊かなひとときを過ごすことができます。



○穂高連峰に抱かれた高原リゾート 上高地


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三方を山に囲まれた要塞
鎌倉へ



三方を山に囲まれた要塞の地であった鎌倉は、

外の地域との往来には険しい峠を越えなければならなかったそう。



7つあったという鎌倉からの出入口は、

鎌倉七口と呼ばれているそうです。


○交通の要路・防御拠点であった鎌倉の切通


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天園にて
鎌倉天園ハイキングコースに合流

天園峠の茶屋


京急金沢文庫駅から金沢自然公園、氷取沢市民の森、

瀬上市民の森、金沢市民の森、横浜自然観察の森を経て、

天園に出ました。



天園は、鎌倉天園ハイキングコースの丁度中間あたり。

建長寺や紫陽花で知られる名月院がある北鎌倉から、

瑞泉寺や覚園寺を繋ぐ、鎌倉で一番長いハイキングコースだそう。



○緑の小路を通り抜けて 天園ハイキングコース

○潮風が駆け抜ける祇園山ハイキングコース

○晩秋の鎌倉 大仏ハイキングコース

○古都鎌倉の自然を楽しむ六国見山ハイキングコース



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叙事詩・歴史・抒情詩・悲劇・合唱舞踊
恋の詩・聖歌・天文・喜劇

アセビ(馬酔木)


ツツジ科の常緑低木というアセビ(馬酔木)。



学名「Pieris Japonica」のPieris(ピエリス)は、

ギリシア神話に登場する芸術・文学の神ミューズ(ムーサ)(Muse)

の別名だそう。



全知全能の神ゼウスと記憶の女神ムネモシュネの9人の娘であるミューズ。

彼女らは歌謡を司り、また記憶を励まします。

カリオペは叙事詩を、クレイオは歴史を、エウテルペは抒情詩を、

メネポメネは悲劇を、テルプシコレは合唱舞踊を、エトラは恋の詩を、

ポリュヒムニアは聖歌を、ウラニアは天文を、タレイアは喜劇を担当したそう。



音楽を意味する「Music」、美術館・博物館を意味する「Museum」は、

ミューズから派生したといいます。



○国立科学博物館のレストラン ムーセイオン


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武士の都として繁栄した
鎌倉の街並み

勝上献(しょうじょうけん)展望台


一方が海にひらけ、三方を山で囲まれた鎌倉の市街地。



1192年、源頼朝が征夷大将軍となり、

1333年、北条高時ら一族が滅亡するまでの約150年間に亘り、

武家政権の中心地として繁栄したといいます。



○150年の歴史に幕を閉じた鎌倉幕府終焉の地


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目を醒ましているか

日本最初の禅寺といわれる建長寺
勝上献展望台より


※無門関 第十二則 巌喚主人(がんかんしゅじん)


  瑞巖(ずいがん)の彦和尚(げんおしょう)、

  毎日自(まいにちみずから)ら主人公と喚(よ)び、

  復(ま)た自ら応諾(おうだく)す。



  瑞巌(ずいがん)の彦和尚(げんおしょう)さんは、

  毎日自分自身に向かって「主人公」と呼びかけ、

  また自分で「ハイ」と返事をしていました。




  乃(ちなわ)ち云(いわ)く、惺々著(せいせいじゃく)、諾(だく)。

  他時異日(たじついじつ)、人の瞞(まん)を受けること莫(な)かれ。

  諾々(だくだく)と。



  「はっきりと目を醒ましているか」、「ハイ」。

  「これから先も人に騙されはいけないぞ」、「ハイ、ハイ」と、

  毎日ひとり言をいっていたというのです。




  無門(むもん)曰(いわ)く、瑞巖老子(ずいがんろうし)、

  自ら買い自ら売り、許多(そこばく)の神頭鬼面(しんづきめん)を

  弄出(ろうしゅつ)す。何が故(ゆえ)ぞ。漸(にい)。



  無門和尚からみれば、瑞巌和尚という方は、

  自分で自分を買ったり売ったりして神々や鬼の顔を弄んでいる。

  どういうことか。




  一箇(いっこ)は喚(よ)ぶ底(てい)、一箇は応ずる底。

  一箇は惺々底(せいせいてい)、一箇は人の瞞を受けざる底。

  認著(にんじゃく)すれば、依前(いぜん)として還(かえ)って不是(ふぜ)。

  若(も)し也(ま)たに效(なら)わば、

  総(そう)に是(こ)れ野狐(やこ)の見解(けんげ)ならん。



  一つは呼びかける者、一つは応える者、

  一つは騙される者、一つは騙されない者、

  このような様があると思うのならば、それは誤りである。

  それでも瑞巖和尚の真似をするならば、

  それは禅に似て非なる邪禅である。




  頌(じゅ)に曰く、学道の人真(ひとしん)を識(し)らざるは、

  只従前(ただじゅうぜん)の識神(しきしん)を認(と)むるが為(ため)なり。

  無量劫來生死(むりょうごうらいしょうじ)の本(もと)、

  癡人喚(ちにんよ)んで本来の人と作(な)す。



  頌詩にいう(しょうし:功績を讃えると)、

  修行する者が真実を知らないのは、人から聞いたものを頼りにしているからだ。

  限りなく生と死を繰り返す無常の自己のもと、

  愚かな者は本来の自己だと勘違いしている。




○鎌倉五山第一位 建長寺の宝物風入

○いちばん大事なことは、目には見えない サン=テグジュペリ


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自分が人生の
主人公



流れるように現われては消えてゆく情報の渦。



一つの事柄に限定しても多くの異なった情報が存在し、

どれが重要なのか判断が難しくなっている中、

私たちは外に目を奪われている間に、本当の自分を見失いがちのようです。



「おい主人公。目を覚ましているか。」



「主体的な自己」とは、すべてのものに束縛されず自由自在でいることだそう。

どこに行っても心が解き放たれた時、自分が人生の主人公になれるようです。



○「私の個人主義」 夏目漱石

○内と外、個人と集団

○私のささやかに生きてきた小さな道

○穏やかで優しげな風情 花菖蒲


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参  考  情  報


○横浜市 環境創造局 円海山周辺マップ

○神奈川県立金沢文庫トップページ

○称名寺|横浜金沢観光協会

○神奈川県立金沢文庫トップページ

○金沢文庫 すずらん通り商店街

○横浜市立金沢動物園 | トップページ

○海と島のテーマパーク - 横浜・八景島シーパラダイス

○横浜 大岡川 桜まつり

○大岡川の源流までってどうなってるの?[はまれぽ.com]

○横浜自然観察の森

○日本野鳥の会 Wild Bird Society of Japan

○サントリーの愛鳥活動

○実は日本近辺にしかいない ヒヨドリの不思議  :日本経済新聞

○上郷・森の家 公式ホームページ | Yokohama Greenery Foundation

○横浜探検隊!(横浜の歴史と地域情報)

○臨済宗建長寺派 大本山 建長寺

○日本の禅 臨済宗・黄檗宗の公式サイト 臨黄ネット

○無門関を読み解く

○日常の公案: 無門関に生きる

○禅と悟り

○良寛記念館

○本願寺(西本願寺)

○ホトトギス

○高浜虚子立子記念館

○野煙る 文学、俳句、海外旅行、旅行、芸術、写真

○読み研 | 科学的「読み」の授業研究会

○小さな資料室

○ヤサシイエンゲイ -植物の育て方図鑑

○M/Y/D/S グラフィックス

○フリー百科辞典「Wikipedia」

○横浜つながりの森 MAP

○無門関を読む 秋月龍ミン 講談社学術文庫

○現代訳『無門関』―禅問答四十八章 魚返善雄 学生社

○臨済宗大本山 円覚寺 平成24年 第77回 夏期講座

○ギリシア・ローマ神話 ブルフィンチ 野上弥生子(訳) 岩波新書

○家庭教育論 住田正樹 放送大学

○改訂版 鎌倉観光文化検定 公式テキストブック

○日本のことばの教育 2013年12月
 横浜国立大学 府川源一郎教授
 放送大学神奈川学習センター

○TOKYU MUSIC LIVE 2013
 武部聡志プロデュース 歌は、未来に続いている。
 根本要(スターダスト・レビュー)
 前田亘輝(TUBE)
 一青窈


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