私たちの身近に寄り添う「愛と人間性」の芸術

ミュージカル鑑賞に出かけましょう


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愛と人間性の芸術
ミュージカル

ミュージカル劇場が軒を連ねるウエストエンド ロンドン


世界中で多くの人々を惹きつけるミュージカル。



オペラと比較してみると、オペラは宮廷で演じられてきた背景をもち、

近寄りがたい、非日常性をもっているのに対し、

ミュージカルは、身近に接することができる芸術だといいます。



私たちの人生により近いところで寄り添い、舞台で人が歌い、

音楽が根源的な役割を果たす、愛と人間性の芸術がミュージカルなのだそう。



○共に居ること、創ること|影響を受け、影響を与えてきたイギリス

○イギリスの物語と街並みに触れる「Books about Town」

○「ロメオとジュリエット」観劇に出かけましょう


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無知と貧困・愛と信念・誇りと尊厳
レ・ミゼラブル

クィーンズ・シアター(Queens Theater)


フランス・ロマン主義の小説家ヴィクトル・ユーゴーの名作、

レ・ミゼラブル(Les Miserables)。



格差と貧困にあえぐ民衆が自由を求めて立ちあがろうとしていた19世紀フランス。

ジャン・バルジャンは、パンを盗んだ罪で19年間投獄されてしまいます。



仮釈放したものの行く先々で冷遇される彼を、司祭は温かく受け入れますが、

教会で大切にしていた銀の食器を盗んでしまいます。




彼を捕らえた憲兵に対して司教は

「食器は私が与えたもの」だと告げて彼を放免させたうえに、

2本の銀の燭台をも彼に差し出します。



それまで人間不信と憎悪の塊であったヴァルジャンの魂は

司教の信念に打ち砕かれ、正直な人間として生きていくことを誓いますが…



○Liberty Leading People|民衆を導く自由の女神

○「生きる力」を奏でるクラシック

○自然や酒、愛の歓喜を赤裸々に歌った世俗歌謡詩集 カルミナ・ブラーナ


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Do you hear the people sing? - Les Miserables

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聖女か、悪女か
エビータ

ドミニオン劇場 DOMINION THEATRE


アルゼンチンのファーストレディ、エヴァ・ペロンの生涯を描いた

ミュージカル「エビータ(EVITA)」。



田舎町の貧しい家に私生児として生まれたエヴァは、

貧しい生活から這い上がるために女優を志し、ブエノス・アイレスへ向かいます。



やがて上流社会の仲間入りをはたしたエヴァは、

後に大領領に就任する陸軍大佐ペロンと出会い、

ついにはファーストレディにのぼりつめます。



国民に崇められ政治に介入する一方、

国民の期待を裏切って、自分ひとりの栄華を欲しいままにしたともいわれます。



そんな人気絶頂を極めたエビータ。

子宮癌により33歳の生涯を閉じたそう。



○神秘な遺跡・情熱のタンゴ 多様な文化が交差する南米

○悪名高くも偶像的存在であるというイメルダ夫人


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違いを受入れる
メンフィス

シャフツベリー劇場
Shaftesbury Theatre


アメリカ合衆国テネシー州にあるメンフィス(Memphis)。

19世紀に綿花の集散地として発展する一方で奴隷市が

開かれた歴史を持ち、今でも多くのアフリカ系アメリカ人が住んでいるそう。



人種差別が色濃くからむ1950年代。

黒人音楽へ熱い情熱を注ぐ白人DJのヒューイは、

ナイトクラブで歌う黒人女性フェリシアに出会い恋に落ちます。



そんなある日ヒューイは、白人向けの音楽ばかりを流すラジオで、

黒人音楽を流したところ大反響を呼びます。



白人と黒人がつきあうことが許されない時代、

2人は逆らいようのない恋に落ちていきます。



○命から生まれた嘆き・希望・美しさ 世界の民族音楽


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おとしめられ拒絶された存在に向けられる温かさ
オペラ座の怪人

ハー・マジェスティーズ劇場
Her Majesty's Theatre


1986年、ロンドンのハー・マジェスティーズ劇場で初演されたという

オペラ座の怪人。2014年は28年を迎えるロングラン上演だそう。

また、ニューヨークでは26年を迎え、世界で最も多くの人がみた

ミュージカルといわれます。



パリ・オペラ座を舞台とする「オペラ座の怪人」の本質は、

豪華なオペラ的な世界の中で、その世界からはおとしめられ、

拒絶された存在に対して向けられる、あたたかいまなざしにあるといいます。



○「オペラ座の怪人」が上演されるブロードウェイ・マジェスティク劇場


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愛に飢える
怪人

Her Majesty's Theatre


生まれながらの醜い顔の故に母親からさえ見放され、

見せ物にされていたいたという「怪人」。



実は、音楽だけでなく建築にも優れた学問のある男だったといいます。



ミュージカル最後の場面、怪人はクリスティーヌの恋人ラウルを捕え、

「自分を愛さなければラウルを殺す」とクリスティーヌに迫ります。



クリスティーヌはゆっくりと怪人に近づき、彼のその醜い顔に優しくキスをします。



実の母親でさえ愛情を示されたことのなかった怪人は、

愛する男のために、優しく、しっかりと長いキスをしたクリスティーヌの愛に感動します。



そして、生まれて初めてキスされ、自分が孤独ではないことを知った怪人は、

二人を解放し、姿を消します。



○自分の中にその存在を認める オペラ「ドン・カルロ」にみる人間観


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未知の世界に触れる
チャーリーとチョコレート工場

ロイヤル・ドルリー・レーン劇場
Theater Royal Drury Lane


2005年公開のジョニー・デップ主演映画でも知られる

「チャーリーとチョコレート工場」。



食いしん坊の肥満少年オーガスタス、

お金持ちでわがままな少女ベルーカ、

いつもガムを噛んで勝つことにこだわる少女バイオレット、

テレビ好きで反抗的な少年マイク、

そして家は貧しいが家族思いの心優しい少年チャーリー。



謎の工場に招待された5人の子どもたちは、不思議な世界に触れていきます。



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Charlie and the Chocolate Factory - Official Extended Trailer 2014

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わだかまりが解ける
ウィリー・ウォンカ

Theater Royal Drury Lane


世界中の子どもたちに大人気のお菓子ウォンカ。



工場長であるウィリー・ウォンカは、小さい頃に歯医者である父親から

自分の夢であるお菓子作りを拒絶され家を出た過去がありました。



大人になり夢であったお菓子作りを実現しますが、

スパイによって極秘のレシピ情報を漏らされてしまい、

工場を閉鎖してしまいます。



ある日再開を始めた謎の工場に招待された5人の子どもたち。

最後に残ったチャーリーは、

家族を捨てることと引き換えに工場を与えられますが、これを断ります。



意気消沈するウォンカ。

チャリーの家族を愛する心に触れ、自分の父親を訪ねます。



○ありのままの自分|Here I stand and here I'll stay


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本当に大切なものに気づく
メリーポピンズ

プリンス・エドワード劇場
Prince Edward Theatre


イギリスの作家パメラ・L・トラヴァースの作品を題材にしている

ミュージカル「メリー・ポピンズ(Mary Poppins)」。



舞台は1910年のロンドン。

桜通りに住むジョージ・バンクス氏は厳格で気難しい銀行家で、

妻のウィニフレッドも忙しく子供は全てナニー(乳母)任せだった。



そんなある日、新しいナニーとしてメリー・ポピンズがやってくる。

メリーは自己紹介もほどほどに子供部屋へ行き、

指をぱちんと鳴らすと魔法のように散らかった部屋が片づき、

不思議な絨毯で出来た鞄からは何でも出てきて、子どもたちは大喜び。



しかし、厳格なジョージはそんな状況を快く思っていない。



そんなある日、ジョージは銀行からクビを宣告されてしまう。

そのときになってメリー・ポピンズの魔法の言葉

「Supercalifragilisticexpialidocious」

(スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス)を思い出して、

本当に大切なものは仕事ではなく家族だったことに気づく。



自分の役目は終わったと感じたメリーは次の子供たちのために旅立つてゆく。



○心躍る軽快なリズム|軽音楽の巨匠ルロイ・アンダーソン


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"Supercalifragilisticexpialidocious!" from MARY POPPINS on Broadway

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大切なものは自分の足元にある
オズの魔法使い

アポロ・ビクトリア劇場
Apollo Victoria Theatre


アメリカ合衆国の児童文学作家、ライマン・フランク・ボーム(Lyman Frank Baum)

の作品、オズの魔法使い(The Wonderful Wizard of Oz)。



カンザスの農場に住む少女ドロシー・ゲイルは

竜巻に巻き込まれ、愛犬のトトや自分の家とともに

魔法の国オズへ運ばれてしまいます。



そこで出会った良い魔女グリンダは、

「オズの魔法使いに会えば、カンザスへ戻してくれるだろう」と告げ、

知恵のない「かかし」、心を持たない「ブリキ男」、臆病な「ライオン」とともに

エメラルドの都を目指します。



ミュージカル「ウィキッド」は、

そんな「オズの魔法使い」を舞台にしたもう一つの物語だそう。


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It's time to try defying gravity
自分の意思をつらぬく

 Apollo Victoria Theatre


もう一つのオズの物語ミュージカル「ウィキッド」。



憧れていたオズの魔法使いが、

陰謀を秘めた諸悪の根源であることに気づくエルファバ。



権力と戦うことを決意し、魔法の書をもって大空高舞い上がります。



○雄大な空の旅をする渡り鳥

○ひらり舞う蝶を追いかけ白い帆を揚げて

○大空高く舞い上がる|日本の空の歴史 JAL SKY MUSEUM


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世代から世代へ
ライオンキング

ライシアム劇場 Lyceum Theatre


光に満ちた世界に生まれた未来の王シンバ。

父ムファサの弟スカーはシンバの誕生を疎ましく思い罠にかけます。



陰謀にはまったシンバ。

ムファサはシンバを救出するも命を落とし、責任を感じたシンバは孤独の旅にでます。



未知との出会いを通して徐々に成長してゆくシンバ。



「ライオンも死ねば草となり、その草を草食動物が食べ、

その草食動物をライオンが食べる。

全てのものはこのめぐりめぐる偉大な生命の調和に結びついている。」


父の言葉に気づいたシンバは、荒廃した自分の故郷を再び光輝かせるため、

プライドランドに戻ることを決意します。



○いにしえから今を生きる私たちへの伝言 奈良

○光は闇の中で輝く|世代とジェンダーを越えて発展する

○ライオンキングがロングラン公演されている四季劇場「春」(浜松町)


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ミュージカル・チケットを販売する
tkts

チケット情報を眺めるお姉さん
レスタースクエア (Leicester Square)


レスタースクエアにあるミュージカル・チケット販売所「tkts」。



前売りで売れなかった分を、当日に限って販売しているため、

販売される演目や座席は毎日変わるそう。



今回私は、出発前にインターネットで2公演を予約をしておきましたが、

もう1公演見たいと思い「tkts」へ。



壁に表示されているチケット情報を眺めていると、リーズナブルなチケットを発見。

ウィキッドのチケットを購入しました。



○ブロードウェイにある「tkts」

○日本の伝統演劇|舞台芸術の根源的な魅力


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参  考  情  報


○ウエストエンド ロンドンミュージカルの完全攻略サイト

○UK Les Miserables | Welcome to the Official Website

○London | The Phantom of the Opera

○Charlie and the Chocolate Factory ? The New Musical - Home

○The Lion King | Disney's Award-Winning Musical

○Wicked - OFFICIAL UK Website

○EVITA | The Dominion Theatre London

○Memphis The Musical - Home

○The official website for Andrew Lloyd Webber

○主題歌・テーマ曲 音楽情報サイト

○劇団四季

○フリー百科辞典Wikipedia

○舞台芸術への招待 青山昌文 放送大学

○世界の名作を読む 工藤庸子 放送大学

○日本の物語文学 島内裕子 放送大学

○和歌文学の世界 島内裕子 放送大学


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