幸福の画家 Pierre-Auguste Renoir ピエール・オーギュスト・ルノワール |
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| 幸福の画家 | 舟遊びの人々の昼食 | シャルパンティエ夫人と子どもたち | | ムーラン・ド・ラ・ギャレット | 3つのダンス作品 | パリジェンヌ | 裸婦 | | 帽子の女 | 縫い物をする若い女 | 国立新美術館 | |
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ルノワールの人生と作品は 幸福というものを教えてくれる |
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団扇を持つ若い女(クラーク美術館所蔵) | |||
■幸福の画家 ルノワール フランスの小説家オクターヴ・ミルボーは、 ルノワールについてこう語っています。 「ルノワールの人生と作品は幸福というものを教えてくれる」 柔らかい光の描写、バラ色の肌の女性、素朴な庶民の日常。 穏やかな気持ちになれるようです。 ■団扇を持つ若い女 当時流行の英国風タータンチェックを着て、 愛らしい顔の女性は人気女優のジャンヌ・サマリー。 1878年のパリ万国博覧会の開催により、 ジャポニスム(日本趣味)への熱狂は頂点に達したそう。 この絵画にも日本の団扇が描かれています。 |
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未来の夫人が描かれている 「舟遊びの人々の昼食」 |
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パリから約10km。セーヌ川に浮かぶ小さな島シャトゥー。 シャトゥーへ鉄道が開通し、郊外への移動が容易となり、 パリのブルジョワジーたちは週末になると遊びに来るようになったそうです。 そんなシャトゥーにオープンした「レストラン・フルネーズ」。 下の絵画はフルネーズのテラスから、 舟遊びをする人たちの昼食を描いた作品。 テーブル左側に座って帽子を被り、犬を抱いている女性は、 後にルノワール夫人となるアリーヌ・シャリゴ。 その後ろの男性は、レストランを経営していたアルフォンス・フルネーズ。 画面右の手前で座って女性と話しているのは、 画家ギュスターヴ・カイユボットだそうです。 |
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女の子の格好をした男の子 「シャルパンティエ夫人と子どもたち」 |
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パリの富裕層、ジョルジュ・シャルパンティエ夫人と子供たち。 部屋は「団扇を持つ若い女」にも影響していた ジャポニスムを受けて日本趣味となっています。 夫人の隣で椅子に座っている子供は弟のポール。 19世紀末頃まで、 5歳くらいまでの男の子は女の子のような服装を着ていたそうです。 |
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ムーラン・ド・ラ・ギャレット | |||
19世紀後半、パリ・モンマルトルに開店した屋外ダンスホール、 ムーラン・ド・ラ・ギャレット。 この絵をみていると、 100年以上も前の異国の地に自分が存在しているような感じで、 なんだかみんなの声が聞こえてきそう。 下の写真はオルセー美術館とモンマルトルで撮影しました。 ○フランス・パリ美術旅行記「ART OF PARIS」 |
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オルセー美術館 | 部分 | 部分 | モンマルトル にある跡地 |
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3つのダンス作品 | |||
当時の人たちにとってとっても楽しみだったダンスパーティ。 ムーラン・ド・ラ・ギャレットと同じように、 下の3作品では庶民階級のファショナブルな装いが描かれています。 |
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ブージヴァル のダンス (ボストン美術館) |
田舎のダンス (オルセー美術館) |
都会のダンス (オルセー美術館) |
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アニリン・ブルーの「パリジェンヌ」 | |||
今では合成した色がたくさんあるけど、 むかーしは自然に存在している鉱石から採取する色しかなかったそうです。 ■自然の色 ラピスラズリ とっても人気の画家フェルメールの絵画 「青いターバンの少女」のターバン部分は、 鉱石であるラピスラズリが使われているそうです。 ラピスラズリはウルトラマリンとも呼ばれ、 海を(マリン)越えて(ウルトラ)地中海に渡ってきた、 とても貴重なものだったそうな。 その「濃い赤みがかった青」は、 海や空のように広く・深く、引き込まれそうなぐらい魅力的で、 フェルメール・ブルーと呼んでいる方もいます。 ○スキューバダイビングで潜ったラピスラズリの海 ■合成した色 アニリン・ブルー 19世紀、産業革命により化学が発展し、 合成の色が生み出されていきました。 色彩に敏感だったルノワール。 新しい色アニリン・ブルーを使った絵画「パリジェンヌ」は、 絵画の世界にいち早く色調変化をもたらしました。 モデルは当時パリのオデオン座に出ていた かけだしの女優アンリエット・アンリオ。 しかし、この絵は肖像よりモードに重きが置かれすぎている とのことで不評だったそうです。 |
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青いターバン の女性 フェルメール |
パリジェンヌ ルノワール |
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裸 婦 | |||
たくさんの裸婦像を描いたルノワール。 柔らかい筆遣いで描かれた穏やかな絵画をみていると、 女性を女神としてみるような優しいルノワールの視点を感じます。 ○横浜美術館で開催された「フランス絵画の19世紀展」 |
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泉 (岐阜県美術館) |
水浴の女たち (オルセー美術館) |
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国立西洋美術館にある ルノワール |
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帽子の女 | |||
○国立西洋美術館 常設展の絵画 |
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帽子の女 | アルジェリア風 のパリの女たち |
木がけ | |
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ルノワールの絵画 | |||
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縫い物をする 若い女 |
日傘をさすリーズ | ぶらんこ |
雨傘 |
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国 立 新 美 術 館 | |||
六本木にある国立新美術館。 敷地内には、二・二六事件に関与した 旧歩兵第三連隊の兵舎が一部分保存されています。 ○国立新美術館の旧歩兵第三連隊の兵舎 |
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国立新美術館 | 六本木交差点 | ||
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参 考 情 報 | |||
○ルノワール ――光と色彩の画家 賀川 恭子 角川文庫 ○ルノワールの家 池波正太郎 朝日文庫 ○わが父ルノワール ジャン・ルノワール みすず書房 ○ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ 千住 博 朝日新書 ○ファッションから名画を読む 深井晃子 PHP新書 ○日経新聞 文化往来 作風とともに絵の具を変えたルノワール 2010.01 ○フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ○WebMuseum、paris Renoir, Pierre-Auguste ○国立新美術館オフィシャルサイト |
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