都営荒川線に乗って

偏見を取りはらい理性を自立させる


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都民の足として隆盛した
都電

バラと都電  荒川線 三ノ輪橋(みのわばし)停留所


「都民の足」として隆盛を誇った都電。

かつては41系統あったそう。



自動車交通量の増大により順次廃止され、

現在では、三ノ輪橋〜早稲田間を走る荒川線のみ運行されているそうです。



○何でもみてやろう|多彩な顔をもつ東京メトロポリタン

○浜っ子の喜びや悲しみを乗せて走った横浜市電

○ありのままの自分 Here I stand and here I'll stay


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名作「たけくらべ」の舞台となった地に建つ
一葉記念館

台東区立一葉記念館 エントランス


明治5年、東京(現千代田区)に生まれた樋口一葉(本名:奈津)。



17歳の時に父親が他界し、

一葉は女戸主(おんなこしゅ)として母親と妹を養うため、

小説を書いて生計を立てよう決意しますが、

男尊女卑という封建社会の中で女性が小説を書いて

原稿料を手にいれることは極めて困難な時代だったといいます。



代表作の一つ「たけくらべ」は、母親と妹の三人で龍泉寺町(現台東区竜泉)に住み、

荒物駄菓子店を営みながら生活をした、その体験を素材にして書かれた小説だそう。



社会のどん底に生きる人間の姿に接し、

お店に来る子どもたちを鋭く観察した人間洞察、社会認識を深めた体験は、

作家・樋口一葉を大きく飛躍させたといいます。



○変化の理に従う 樋口一葉


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大人に成長してゆく思春期を描いた
たけくらべ

樋口一葉の肖像 台東区立一葉記念館


※小説「たけくらべ」 樋口一葉 −吉原遊郭の描写から始まる冒頭−


  廻れば大門の見返り柳いと長けれど、

  お歯ぐろ溝に燈火うつる三階の騒ぎも手に取る如く、

  明けくれなしの車の行交にはかり知られぬ全盛をうらなひて…



  回ってみれば大門(おおもん)の見返り柳までの道程(みちのり)は

  とても長いけれど、お歯ぐろ溝(どぶ)に燈火(ともしび)のうつる

  廓(くるわ)三階の騒ぎも手に取るように聞こえ、明け暮れなしの

  人力車の往来ははかり知れない繁盛を思わせて…




 ・大門の見返り柳
  吉原遊郭の正門のそばにあった柳。
  遊郭帰りの客がなごりを惜しんで振り返るためについた名。
  現在は記念碑と植えかえられた柳がある。

 ・お歯ぐろ溝(どぶ)
  遊郭の周囲にめぐらされていた掘。外と遊郭を区別し遊女の逃亡を防ぐもの。

 ・吉原
  新吉原のこと。吉原は江戸の遊郭で日本橋にあったが火事で全焼し、
  現在の台東区浅草北部に移った。


 ※現代語訳 樋口一葉・たけくらべ 松浦理英子 河出書房新社 1996
 ※たけくらべ・山椒大夫 樋口一葉 森鴎外 小泉八雲 少年少女日本文学館 講談社




小説「たけくらべ」の「たけ」には、

「身の丈」や「思いの丈」という意味がこめられているそうです。



物語の舞台は、 龍泉寺町界隈や吉原で、

美登利(みどり:女性)とお寺の息子・藤本信如の想いのすれ違ちがいを通して、

大人へと成長していく子こどもたちの様子が、

季節ごとの行事を織おり交まぜながら描がかれています。



○人間の幸不幸を凝視する物語文学|源氏物語

○港崎遊郭(みよざきゆうかく)があった横浜公園(横浜スタジアム)


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遊女になる運命の少女
美登利

吉原遊郭 明治時代


小説「たけくらべ」の主人公は、

東京下町・吉原に住む14歳の少女 美登利(みどり)。



美登利は可愛らしい少女だったようです。



   解かば足にもとゞくべき毛髮(かみ)を、

   根あがりに堅くつめて前髮大きく髷(まげ)おもたげの、

   赭熊(しやぐま)といふ名は恐ろしけれど、

   此髷(これ)を此頃の流行とて

   良家(よきしゆ)の令孃(むすめご)も遊ばさるゝぞかし、



   解(と)けば足にもとどくに違いない髪を、

   根あがりに堅くつめて前髪大きく髷(まげ)重(おも)たげな、

   赭熊(しやぐま)というその結(ゆ)いかたの名は恐ろしいけれど、

   これをこの頃の流行だといって よい家の令嬢もなさることよ、






   色白に鼻筋とほりて、口もとは小さからねど締りたれば醜くからず、

   一つ一つに取たてゝは美人の鑑(かゞみ)に遠けれど、

   物いふ聲の細く清しき、人を見る目の愛敬あふれて、

   身のこなしの活々したるは快き物なり、



   色白く鼻筋通って、口もとは小さくないけれど締まってているので醜くはなく、

   一つ一つを取り上げると美人の鏡には遠いけれど、

   もの言う声の細くすずしいことや、人を見る目に愛嬌があふれていて、

   身のこなしのいきいきしているのは快いものである、






   柿色に蝶鳥を染めたる大形の裕衣きて、

   黒襦子と染分絞りの晝夜帶胸だかに、

   足にはぬり木履(ぼくり)こゝらあたりにも多くは見かけぬ高きをはきて、

   朝湯の歸りに首筋白々と手拭さげたる立姿を、

   今三年の後に見たしと廓がへりの若者は申き、



   柿色に蝶鳥を染めた大柄の浴衣を着て、

   黒襦子(くろじゅす)と染分絞(そめわけしぼり)の昼夜帯を締め、

   足にはぬり木履(ぼくり)のここらあたりにも多くは見かけない高いのを履き、

   朝湯の香りに白々とした首筋に手拭(てぬぐい)を提(さ)げた立姿を目にすると、

   もう三年あとに見たいと廓(くるわ)がえりの若者は言ったもの、






   大黒屋の美登利とて、生国(せうこく)は紀州、

   言葉のいさゝか訛(なま)れるも可愛(かわゆ)く、

   第一は切れ離れよき気象を喜ばぬ人なし



   それは大黒屋の美登利といって生まれは紀州(≒現和歌山県)、

   言葉がいささか訛っているのも可愛く、

   さっぱりとした気性が誰からも愛されていました





吉原一帯は「遊郭(ゆうかく)」と呼ばれ、

お客とともに一夜を過ごしたりする遊女(ゆうじょ)と呼ばれる女性たちがいました。

遊女の多くは借金の形として連れてこられ、

美登利もいずれは遊女になる運命にありました。



○遊郭の栄枯盛衰とともに歴史を重ねた吉原神社

○アムステルダムの歓楽街 飾り窓


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昔ながらの下町
三ノ輪橋商店街



荒川線三ノ輪橋停留所の周辺に広がる三ノ輪橋商店街(ジョイフル三ノ輪)。

王子-三ノ輪橋間に王子電車(現都電)が開通したことにより発展してきたそう。



○活気に満ちた下町の情緒 浅草


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食べ歩きしたくなる
商店街



ジョイフル三ノ輪の商店街には、焼き鳥やコロッケ、天ぷらなど、

直ぐに食べれる総菜を売る店も多く、食べ歩きしたくなる商店街です。



おいしそうだったので、思わずメンチカツを購入。


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都営荒川線の始発
三ノ輪橋停留所



都営荒川線の前身となる王子電車は、

明治44年に飛鳥山〜大塚間(大塚線)に開業したそう。



大正14年には飛鳥山下〜三ノ輪橋間(三ノ輪線)が開業し、

昭和5年に早稲田まで全線開通したといいます。



○レトロな雰囲気が魅力のひとつ 東急世田谷線


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沿線を彩る
バラ

アンクルウォルター


荒川区では、東京都交通局やボランティアグループと協力して、

都電荒川線沿線へのバラの植栽事業を推進しているそうです。



沿線に植えた約140種13,000株のバラは、

5月中旬から6月上旬と10月中旬から11月上旬に見頃を迎えます。



春には町屋駅周辺において、鉢バラをお値打ち価格で

販売する「あらかわバラの市」が開催されています。



○惹きつける魅力|人々を魅了し続ける薔薇


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東京23区 唯一の公営遊園地
あらかわ遊園



1922年に開業したというあらかわ遊園は、

東京23区唯一の公営遊園地だそうです。



園内には、観覧車や豆汽車、メリーゴーランド、コーヒーカップのほか、

ポニーの乗馬やヤギやヒツジ、ウサギなど、

動物たちと触れ合うことができる「どうぶつ広場」、

小鮒やへら鮒釣りが楽しめる釣堀「魚つり広場」などがあります。



○レトロな遊園地 浅草・花やしき


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都電の車庫
荒川車庫



都電の車両基地になっている荒川車庫。

敷地内には往年の車両を保管展示している「おもいで広場」があります。


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江戸時代から庶民に親しまれた桜の名所
飛鳥山公園

飛鳥山周辺を走る都電の車窓から見た景色


八代将軍吉宗が江戸庶民の行楽のために桜を植樹し

開放したといわれる飛鳥山公園。



現在も桜の名所として、毎年春には多くの人が訪れるそう。

園内には、北区飛鳥山博物館・渋沢史料館・紙の博物館の

「飛鳥山3つの博物館」があります。



○新たな息吹に包まれる桜舞う頃


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飛鳥山モノレール
アスカルゴ



JR王子駅中央改札口すぐの公園から飛鳥山山頂までを結ぶ

飛鳥山モノレール(あすかパークレール)「アスカルゴ」。



車両の形がかたつむりに似ていることとから

「アスカルゴ」と名づけられたそう。



利用料は無料で、車いすやベビーカーに対応している為、

高齢者、障害者、小さなお子様連れなど

誰もが飛鳥山公園を利用しやすくなったそうです。


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渋沢栄一の思想と行動を顕彰する
渋沢史料館

青淵(せいえん)文庫 国指定重要文化財 渋沢資料館


多くの企業や銀行の設立に携わり、

近代日本経済社会の基礎を築いたという実業家、渋沢栄一。



明治から昭和にかけて飛鳥山に邸宅を構えたそう。

現在の飛鳥山公園の南側一角に「旧渋沢庭園」として渋沢邸跡が残されており、

「晩香廬(ばんこうろ)」と「青淵文庫(せいえんぶんこ)」の建物二棟は、

国の重要文化財になっているそうです。



○渋沢栄一によって提唱されたという田園都市 田園調布


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おばあちゃんの原宿
巣鴨地蔵通商店街

巣鴨地蔵通商店街の入口(JR巣鴨駅側)


江戸時代、旧中山道の休憩所として栄えてきた巣鴨地蔵通商店街。

中山道の起点、日本橋を出発して最初の休憩所(立場)だったといいます。



○活気と人情味溢れる門前町 巣鴨

○情緒溢れる昔の町並み 中山道・奈良井宿

○歴史の面影を残す中山道の宿場町 木曽路 馬籠宿・妻籠宿


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魅力が増している
大塚

都電荒川線 大塚停車場


池袋の隣りの駅、大塚。

駅ビルのアトレヴィ大塚が完成したことで、魅力がより増しているよう。


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巣鴨プリズン跡に建設された
サンシャイン60



1978年に開業したという高層ビル、サンシャイン60。

当時、東洋一の高さだったそう。



それ以前は巣鴨拘置所があったところだそうで、

極東国際軍事裁判により死刑判決を受けた

東條英機ら7名の死刑執行は、この地で行われたといいます。



隣接する東池袋中央公園には「平和の碑」が建立され、

以下のように刻まれています。



   第二次世界大戦後、東京市谷において極東国際軍事裁判所が

   課した刑及び他の連合国戦争犯罪法廷が課した一部の刑が、

   この地で執行された。戦争による悲劇を再びくりかえさないため、

   この地を前述の遺跡とし、この碑を建立する。  昭和55年6月



○太平洋戦争のはじまり 真珠湾攻撃

○日本の新たな歴史の始まり|厚木基地に降り立ったマッカーサー元帥

○よこすかスプリングフェスタ & 護衛艦いずも特別公開


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荒川線の終着駅
早稲田停留所



都営荒川線の終着駅、早稲田停留所。

三ノ輪橋駅から12.2km、30の停留所を約1時間ほどでつなぎます。



早稲田停留所の周辺には、早稲田大学や

細川家に伝来する歴史資料や美術品を公開する永青文庫、

東京カテドラル聖マリア大聖堂、

フォーシーズンズホテル椿山荘などが点在しています。



○より良い社会へ変えていく人たちを育てる|文教の府 文京区


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早稲田大学 国際会議場
井深大記念ホール



ソニー創業者の一人、井深大(いぶかまさる)氏の

名前がつけられた早稲田大学・国際会議場 井深大ホール。



井深氏は、第一早稲田高等学院、早稲田大学理工学部を卒業したそうです。


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学生たちを見守る
大隈重信像

早稲田大学 早稲田キャンパス内


日本で初めて政党内閣をつくったという大隈重信。



教育の大切さを説き、現在の早稲田大学を創設し、

権力や時勢に左右されない「学問の独立」、「現実に活かせる学問」、

「模範となる国民をつくりあげる」ことを掲げたそう。



グローバリゼーションが進展する現代、

豊かな人間性を持った「地球市民の育成」に繋がっているといいます。



○新たな絆から夢が膨らむグローバル人材


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ふかくこの生を愛すべし
會津八一記念博物館

早稲田大学 早稲田キャンパス内


※学規 秋艸堂(しゅうそうどう)主人


  一 ふかくこの生を愛すべし

  一 かへりみて己を知るべし

  一 学芸を以って性を養ふべし

  一 日々新面目あるべし



東洋美術史学者・歌人・書家でもあった

早稲田大学の名誉教授 會津八一(あいづ やいち、1881年-1956年)。



上記の「学規」は、当時八一の家に下宿していた門下生に向けて与えた

人生の4ヶ条だそうで、後に八一自身の生活指針になったそうです。



秋艸堂(しゅうそうどう)は、八一の住まいの号だそうで、

門下生が集い、勉強会や学芸の座談が頻繁に行われていたといいます。


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陸軍学校跡にできた
戸山公園



ボール遊びの出来るグラウンドやガーデン、広場に遊具、

水遊びの出来るじゃぶじゃぶ池などがあり、多くの人で賑わう戸山公園。



江戸時代は尾張徳川家下屋敷「戸山荘」があったといい、

明治以降は陸軍の学校があったそうです。


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草原に生える薬用植物
サルビア・プラテシンス

Salvia pratensis Sweet Esmeralda
サルビア プラテンシス スィート・エスメラルダ シソ科


サルビア プラテンシスの英名はメドーセージ(meadow sage)。

日本ではなぜかグアラニティカがメドーセージと呼ばれていますが、

本当はプラテシンスがメドーセージなのだそう。



薬用としても用いられてきたサルビア(Salvia)は、

ラテン語の「salvare(治療)」が語源となっているそうで、

メドーは「草地」、

プラテシンス(pratensis)は「草原に生える」という意味があるといいます。



○色鮮やかな花を咲かせる つつじ・しゃくなげの小路

○紙のような花びらが幾重にも重なる魅力的な花 ラナンキュラス


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ウサギの耳のような苞葉
ラベンダー

Lavandula Avonview (ラヴァンドゥラ エイヴォンビュー) シソ科


ふっくらとした花穂に、

ウサギの耳のような苞葉(ほうよう)が可愛いエイヴォンビュー。


緑の中に紫の花は存在感があり目が引かれます。



○Life in Green 緑の命を未来へつなごう|小石川植物園

○チューリップが彩る春の庭


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ガーデンを彩る
クレマチス

クレマティス ルイーズ・ロウ 早咲き大輪系


キンポウゲ科センニンソウ属の、クレマチス(Clematis)。



つる植物という特長を活かし、ベランダやテラス、フェンス、トレリスなど、

様々にガーデンを彩る魅力があります。



写真のクレマチスは、早咲き大輪系(パテンス系)のルイーズ・ロウ。

ピンクがかった淡い紫色はやさしい雰囲気を醸し出しています。



○花に囲まれる暮らし|ガーデンを彩るクレマチス


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5割を超える高齢化率
都営戸山ハイツ



戸山公園に隣接する都立戸山ハイツ。

戦後、戦災者や引揚者の住む場所を確保するために建設され、

現在(2015年)の建物は、1970年代に建て替えられたものだそう。



新宿区の高齢化率(65歳以上の割合)は19.4%(2013年)に対して、

戸山ハイツ単独の高齢化率は約50%(2013年)、独居率は約40%だといいます。



不安や悩みを抱えている人たちとの共生として、

暮らしや健康、医療、介護の相談ができる「暮らしの保健室」や

集会や娯楽、社会貢献活動の場として活用できる「戸山シニア館」

が開設されているそうです。



○絆よ再び|高齢化率38%を超える大型団地が示唆するもの

○障がいを越えて共に生きる


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大切なのはお互いを知ること
日本有数のコリアンタウン

新大久保


日本有数のコリアンタウンで知られる新大久保(新宿区)。

韓流ブームに沸いたコリアンタウンですが、

日韓関係の悪化などで観光客の数は大きく減り、

韓国店の撤退も相次いだといいます。



そこに、イスラム教徒向けの店などが相次いで開店し、

多国籍の街へと変わりつつあるそうです。



○朝鮮王朝の王都 韓国ソウル

○個性を出し合いともに暮らせる「まち」|いちょう団地

○多様な人材が信頼関係で結ばれ、安心して暮らせる街づくり 世田谷区

○横浜のコリアンタウン 福富町


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58年の歴史に幕
新宿ミラノ座

閉鎖されている新宿ミラノ (新宿区歌舞伎町一丁目)


2014年12月31日、老舗映画館「新宿ミラノ座」や

ボーリング場「新宿ミラノボウル」があった「新宿ミラノ」が閉館しました。



新宿ミラノ座は1956年に開館し、1000を超える座席数と巨大スクリーンを

持つ日本最大級の映画館として一時代を築いたそうです。



20代の頃、歌舞伎町で飲んで、

そのまま朝までミラノでボーリングをした頃を懐かしく思い出します。


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新宿コマ劇場跡地にできた
新たなランドマーク

新宿東宝ビル


2015年4月、新宿コマ劇場の跡地に開業した複合施設「新宿東宝ビル」。



ビルの横から巨大なゴジラが顔を出す新宿東宝ビルには、

映画館「TOHOシネマズ新宿」や「ホテルグレイスリー新宿」

などがあるそうです。



○空高くそびえる摩天楼|超高層ビル群 西新宿


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一部だけで、その人の全体と捉える
ラべリング

映画「PRIDE & PREJUDICE(高慢と偏見)」 2005年イギリス
原作:Jane Austen(ジェーン・オースティン)


1960年代にハワード・S・ベッカーによって提唱された

ラベリング理論(Labeling theory)。



ラベリングとは、ある人や事柄のごく一部を見ただけで、

そのごく一部分が表現されるような名称を与え、

それがその人や事柄の全てであると決めつけることだそうです。



あの人は○○学校出身だから、○○会社に勤めているから…

あの人は○○地域の出身だから、○○という病気だから…



ある地域に勤めている学校の先生のお話では、

親の特徴から子どもが「ラべリング」されることもあるといいます。



ベッカーは、社会から逸脱した行為を行う人は、

その人の逸脱行為の動機や原因を問題とするのではなく、

周囲の人がその人にラベリングすることによって逸脱者になっていくと考えたそう。



○移ろいゆく映画の灯り|人間が持ちあわせている想いに出会う

○イギリスの物語と街並みに触れる Books about Town


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理性を拒む
愚かな男たち

魔女たちの飛翔 1797-98年頃 フランシスコ・デ・ゴヤ プラド美術館


三角帽子の3人が若者を取り囲み、光(理性)に向かって上昇しています。

3人は若者に智恵を注入しているそう。



一方地上では、一人は地面に伏せ耳をふさぎ、もう一人は白い布を被り、

理性を拒む愚かな男たちが描がれているそうです。



○画家ゴヤが見つめてきた人間の光と影


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知恵の樹の実を食べ
自分を恥ずかしく思うようになったアダムとイブ

Adam And Eve In The Garden Of Eden
Wenzel Peter


旧約聖書、最初の書である「創世記」には、

天地の創造から罪の起源と楽園追放(失楽園)、ノアの洪水、

アブラハム・イサク・ヤコブそしてヨセフの生涯などが記されているそう。



エデンの園で不自由なく暮らしていたアダムとイブ。

知恵の樹の実だけは食べることを禁じられていましたが、

蛇にそそのかされその実を食べてしまいます。



知恵のついたアダムとイブは自分が裸でいることを恥ずかしいと思うようになり、

禁止を破った2人は楽園から追放(失楽園)されてしまいます。



自分にあてはめて振り返ってみると、

当時は当たり前と思っていた言動・行動が、今思えばどれだけ恥ずかしいことか…

そして知恵がつくと、追放(≒新たなステージ)に向かうようです。



○ローマ法王選挙(コンクラーベ)が行われるというシスティーナ礼拝堂


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気分は小学生
今ここに生きる子ども



「子どもからおとなになるというのは、子どもでなくなっておとなになるのではなく、

子どもである自己を深いところに隠し、守りつつ成長することなのだと思います。」



教育評論家という斎藤次郎氏の著書

「気分は小学生―百石小学校四年竹組留学記 (今ここに生きる子ども)」。



中年のおじさんが志願して青森県百石小学校に留学し、

4年生として1年間過ごした記録が綴られています。



以下、岩波書店 案内より

  中年のおじさんが,志願して小学4年生になった。

  胸をドキドキさせて教室に行ったら,子どもたちは大歓迎してくれた。

  それから1年間子どもたちとともに、勉強し、しかられ、放課後も遊んだ。

  子どもの心になりきっていたり、大人の目にもどったりという著者の

  微妙なまなざしの中から、子どもたちの今がぐいぐい見えてくる。



○成人に達した後も持ち続けている子ども心

○大人になることの難しさ

○子どもたちに会いにいく旅

○破壊と再生|日本型うつ病社会に別れを告げて


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参  考  情  報


○都電荒川線 | 東京都交通局

○都電のある風景 都電荒川線の魅力を紹介|日本を旅する 宿なし車の旅

○台東区立一葉記念館(樋口一葉)

○樋口一葉:作家別作品リスト - 青空文庫

○川上未映子

○台東区文化ガイドブック・文化探訪

○吉原再見(近世・江戸時代吉原遊廓)

○幕末・明治期 日本古写真メタデータ・データベース|長崎大学附属図書館

○ジョイフル三の輪

○東京考察 243 ジョイフル三ノ輪|旅・万歳! 街歩きの風が吹く

○あらかわ遊園 荒川区公式ホームページ

○東京水辺ライン「水上バスで行こう!」オフィシャルサイト [東京都公園協会]

○都電沿線のバラ植栽事業 荒川区公式ホームページ

○荒川バラの会公式ブログ - Yahoo!ブログ

○公益財団法人 渋沢栄一記念財団

○飛鳥山3つの博物館

○歩きたくなるまち 北区観光ホームページ

○巣鴨地蔵通り商店街

○東條英機と巣鴨プリズンの生活|探検コム

○おでかけガイド-東京版|今度のお休みはおでかけしよう!

○早稲田大学

○Sony Japan | 歴史

○佐賀市大隈記念館 | 佐賀七賢人、大隈重信侯の記念館

○會津八一記念館|新潟市

○Welcome to JSEC 日本教育カウンセリング学会

○共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築
のための特別支援教育の推進(報告) 文部科学省


○戸山公園|公園へ行こう!

○国立感染症研究所

○『731部隊と細菌戦に関する鑑定書』 慶應義塾大学名誉教授 松村高夫

○『同志社大学文学部「倫理学特論」講義ノート目次』
 土屋貴志 大阪市立大学文学部准教授

○青木冨貴子オフィシャルウェブサイト

○【戦跡】陸軍戸山学校跡 ( 写真 ) - 追憶の彼方へ-ruins rider- - Yahoo!ブログ

○東京DEEP案内 - 首都圏アンダーグラウンドタウンガイド

○新大久保 コリアンタウン情報ならWOW新大久保

○神奈川県立花と緑のふれあいセンター 花菜ガーデン公式サイト

○フリー百科辞典Wikipedia

○樋口一葉が見た街並み〜明治の東京風景〜
 台東区立一葉記念館 2015.04.24〜6.21

○たけくらべ 現代語訳・樋口一葉
 (訳)松浦理英子, 藤沢周, 阿部和重 他 河出文庫 2004

○現代語訳 樋口一葉・たけくらべ 松浦理英子 河出書房新社 1996

○たけくらべ・山椒大夫 樋口一葉 森鴎外 小泉八雲 少年少女日本文学館 講談社

○にごりえ 現代語訳・樋口一葉 (訳)伊藤比呂美 他 河出文庫 2004

○近代文学の女たち 「にごりえ」から「武蔵野夫人」まで 前田愛 岩波現代文庫

○樋口一葉「いやだ!」と云ふ 田中優子 集英社新書 2004

○一葉のきもの 近藤富枝 森まゆみ 河出書房 2005

○一葉のポルトレ 小池昌代(解説) みすず書房 2012

○樋口一葉日記 完全現代語訳 恋と文学と借金 高橋和彦 アドレエー 1993

○日本教育カウンセリング学会 第9回公開シンポジウム 2015.5
 通常学級での特別支援教育 Q-U満足型学級集団づくり
 早稲田大学早稲田キャンパス
 主催 日本教育カウンセリング学会研究委員会
 後援 NPO日本教育カウンセラー協会・スクールカウンセリング推進協議会

○気分は小学生―百石小学校四年竹組留学記 (今ここに生きる子ども)
 斎藤次郎 岩波書店

○支援から共生への道 発達障害の臨床から日常の連携へ
 田中康雄 慶応義塾大学出版会

○逐語で学ぶ21の技法 対人援助のための相談面接技術
 岩間伸之 中央法規 2008

○江名武彦「学徒出陣と特攻」 校友・元海軍神風特別攻撃隊
 大隈記念講堂 2013.05
 2013年春季企画展「ペンから剣へ」−学徒出陣から70年−講演会
 早稲田大学大学史資料センター

○音と音楽の表現領域コンサート 小川典子 ピアノの世界 2015.06
 大隈講堂
 ・ラヴェル
  悲しき鳥、亡き女王のためのパヴァーヌ、クープランの墓より、
  プレリュード、トッカータ
 ・エルガー
  愛の挨拶、威風堂々
 ・J・ケージ 4'33"
 ・菅野由弘 月夜の虹 ピアノ、トーイピアノ、コンピュータのための
 ・ガーシュイン ラプソディ イン ブルー
 早稲田大学理工学術院基幹理工学部教授 菅野由弘 先生

○731―石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く 青木冨貴子 新潮文庫

○アウトサイダーズ―ラベリング理論とはなにか
 ハワード・S. ベッカー, 村上直之 (訳) 新泉社

○大人になることのむずかしさ 河合隼雄, 河合俊雄 (編集)
 岩波現代文庫 子どもとファンタジー コレクション 5

○第121回(平成27年春季)東京大学公開講座 「悪」
 ・悪への眼差し
  ・開講の挨拶 西川洋一 法学政治学研究科 企画委員長/法学政治学研究科長
  ・性悪説─中国思想の考え方」 横手裕 人文社会系研究科教授
  ・「善なる自然のパラドクス〜母乳育児から自然死まで」
    梶谷真司 総合文化研究科教授
  ・「<悪い>セックス、<悪い>身体」 清水晶子 総合文化研究科准教授
  ・総括討議 北田暁大 情報学環 教授
 ・社会における悪
  ・「社会変容がもたらす“悪”」 本田由紀 教育学研究科教授
  ・「国際社会における悪と法」 寺谷広司 法学政治学研究科教授
  ・「GoodsとBadsの境界 −災害廃棄物処理と容器包装リサイクルを中心に−」
    森口祐一 工学系研究科教授
  ・総括討議 大串和雄 法学政治学研究科教授
 ・自然科学における悪
  ・「癌の顔つき」 深山正久 医学系研究科教授
  ・「くすりの善と悪」 澤田康文 薬学系研究科 特任教授
  ・「宇宙の暗黒成分は善か悪か?」 戸谷友則 理学系研究科教授
  ・総括討議 清水敏之 薬学系研究科 教授
  ・閉講の挨拶 大和裕幸 理事

○学力と学習支援の心理学 放送大学 
 主任講師 市川伸一 (東京大学大学院教授)


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