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競争に勝てなければ死 アタランテとヒッポメネス |
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| アタランテとヒッポメネス | 貴婦人の肖像(アンテア) | リナルドとアルミーダ | | マグダラのマリア | 洞窟のマグタラのマリア | ヴィーナスとマルス | ユディトとホロフェルネス | | 聖アガタ | カポディモンテ美術館 | 国立西洋美術館 | 国立科学博物館 | 参考情報 | |
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アタランテとヒッポメネス | |||
グイド・レーニ | |||
ギリシア神話に登場する女狩人アタランテ。 美しく、俊足である彼女は男嫌いでもありました。 しかし美しいアタランテにはたくさんの求婚者が。 結婚を望まないアタランテは、 求婚者に対し自分と競走して勝つことを条件とし、 敗れ去った若者を次々と殺していきます。 そんな中、アタランテに惹かれたヒッポメネスは、 アプロディテ(ビィーナス)に祈り、黄金のリンゴを3つ授かります。 競走の際に女神アフロディテからもらった黄金のリンゴを次々と投げ、 彼女がそれを拾っている隙に追い越し、彼女を妻としました。 この絵は、ヒッポメネスの落としたリンゴを アタランテが拾う場面が描かれているそうです。 |
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ギリシア・ローマ神話 ブルフィンチ 野上弥生子訳 岩波書店 P192〜195 | |||
■謎が解けた者を夫に、 解けないものは殺してしまう「トゥーランドット」 アタランテの話ととっても似ていると思ったのが、このトゥーランドット。 「トゥーランドット」は、ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ。 場所は中国、紫禁城(しきんじょう)前広場。 絶世の美女でしたが氷のように冷たい心を持つ皇帝の娘トゥーランドット姫。 3つの謎を解いた者を夫として迎えるが、 その謎を解けなかった者は斬首の刑に。 この日もまた犠牲者が出て、 広場では群衆が刑の執行を待ち異様な興奮に包まれています。 ダッタンの元国王の息子カラフは、 斬首の命令を下すために姿を現したトゥーランドットを一目見ると、 その美しさに魅せられ、謎解きに挑戦することに。 |
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○トリノオリンピック荒川静香さんが舞った曲、トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」 ○現在の紫禁城前の広場 (天安門広場) ○ウィーン・シェーンブルン宮殿劇場 オペレッタ「こうもり」 |
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貴婦人の肖像 アンテア |
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パルミジャニーノ | |||
貴婦人の肖像「アンテア」。 背景の暗さが、その美しく、鋭い眼差しの女性をより引き立たせます。 16世紀の女性表現を代表する作品だそうです。 ○日本美人を数多く描いた鏑木清方(かぶらききよかた)さんの絵画 |
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リナルドとアルミーダ | |||
アンニーバレ・カラッチ | |||
この絵画は、イタリアの詩人T・タッソの長編叙事詩 「解放されたエルサレム」から描かれたそうです。 美しいアルミーダは十字軍の騎士リナルドを殺そうとしますが、 その美貌に魅了され、魔法をかけて自らの虜にしてしまいます。 左奥にみえる兵士たちはリナルドを救い出そうとする友人たち。 十字軍(第1回十字軍)は、 1095年にローマ教皇ウルバヌス2世の呼びかけにより、 キリスト教の聖地エルサレムの回復のために始められた戦争のこと。 ■オペラ「リナルド」 作 曲: ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル 原 作: トルクァート・タッソーの叙事詩『エルサレムの解放』 初 演: 1711年・ロンドン・ヘイマーケット女王劇場 ○キスによって覚醒する瞬間 ピュグマリオンとガラテア |
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マグダラのマリア | |||
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ | |||
「マグダラのマリア」は新約聖書に登場する聖女。 キリストのゴルゴダの丘で磔(はりつけ)を見守り、 その後、復活したキリストを最初に目にしたのも 「マグダラのマリア」だったそうです。 また最近では、ベストセラーになった 「ダ・ヴィンチ・コード」にも登場しています。 罪深き女性だった彼女は、キリストに出会い悔い改め、 慎みの生活を送るようになったそうですす。 彼女が身に着けている縞模様の布。 中世ヨーロッパにおいて、 二色以上の色を用いる縞柄は、社会からのはみ出し者の印でした。 売春婦、旅芸人、道化、死刑執行人といったものたちには、 上から下まで縞模様の服を着ることが命じられていたそうです。 映画やドラマで刑務所の囚人が縞柄の服を着ている シーンを見かけることがありますが、 こんなところからきているみたいですね。 |
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ファッションから名画を読む 深井晃子 PHP新書 P102〜106 | |||
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洞窟のマグダラのマリア | |||
ジュール・ジョゼフ・ルフェーブル (個人所蔵) | |||
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ヴィーナスとマルス | |||
バチェッコ・デ・ローザ | |||
ヴィーナスは、愛と美の女神。 ローマ神話ではウェヌス、 ギシリア神話ではアプロディテとみなされているそうです。 そして、マルスはローマ神話における戦いと農耕の神だそう。 ○お世話になっている方のヨット「アフロディーテY(AphroditeY)」号 |
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ユディトとホロフェルネス | |||
アルテミジア・ジェンティレスキ | |||
強烈なシーンにびっくりします。 アッシリアの司令官ホロフェルネスの首を切っているのは、 ユダヤの美しい女性ユディト。 アッシリア王は、自分に協力しなかった諸民族を攻撃するため、 司令官ホロフェルネスをユディトが住んでいる町へ派遣します。 ユディトは、町を包囲したホロフェルネスのもとに侍女とともに赴き、 酒席の後で寝入った彼の首をかき切って町の危機を救いました。 この絵も、他にカラヴァッジョなど複数の画家が題材としています。 また、この絵を描いた「アルテミジア・ジェンティレス」は、 過去にレイプされた事があり、 そのトラウマがあると読み取る研究者も多いのだそうです。 ○光の美術 都市ファンタジア 東京ミレナリオ |
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聖 ア ガ タ | |||
フランチェスコ・グアリーノ | |||
一瞬見た目では、 きれいな女性が描かれているだけに思ってしまいそうですが、 よくよく胸元を見ると赤い血が... 描かれている女性は、 ローマ時代のキリスト教の聖女「聖アガタ」。 シチリアを治めていた権力者からの求婚を断った彼女は、 キリスト教徒であることを理由に捕縛され、 拷問によって乳房を切り取られてしまいます。 そのためこの絵では衣服の胸のあたりに血が染み付いており、 右手で胸を押さえています。 ○カトリック教の総本山 サンピエトロ大聖堂 |
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カポディモンテ美術館 (Museo di Capodimonte) |
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ナポリを見下ろす丘の上に建つカポディモンテ美術館。 1738年にブルボン家のカルロ7世(後のスペイン王カルロス3世)によって 建造が開始された宮殿が、そのまま美術館となっています。 ファルネーゼ家およびブルボン家のコレクションを中核としながら、 その後もコレクションの拡充を続け、現在の姿となっています。 ○ブルボン家とも関係が深いヨーロッパの名門ハプスブルク家 |
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国立西洋美術館 | |||
○国立西洋美術館 常設展の絵画 ○国立西洋美術館がある上野近辺をサイクリング |
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国立科学博物館の目印 シロナガスクジラ |
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国立西洋美術館のお隣にある国立科学博物館。 大きなシロナガスクジラの模型が目印です。 ○地球形成の壮大なドラマ 生命の星・地球博物館 ○沖縄・石垣の海で出会ったオキゴンドウ(グシラ)の群れ |
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大きなクジラ | 入口 | ||
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参 考 情 報 | |||
○Museo di Capodimonte「カポディモンテ美術館」オフィシャルサイト ○MIBAC - Ministero per i Beni e le Attivita Culturali (イタリア文化財・文化活動省のオフィシャルサイト) ○アーモ イタリア旅行案内 イタリアを愛する人へ... ○ブルボン王朝12の物語 中野京子 光文社新書 ○ギリシア・ローマ神話 トーマス・ブルフィンチ 野上弥生子訳 岩波書店 ○ギリシャ神話を知っていますか 阿刀田高 新潮文庫 ○ファッションから名画を読む 深井晃子 PHP新書 ○恋する西洋美術史 池上英洋 光文社新書 ○ダ・ヴィンチ・コード ダン・ブラウン 越前敏弥訳 角川文庫 ○イタリアルネサンス 澤井繁男 講談社現代新書 ○悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 鹿島茂 講談社現代新書 ○社長のためのマキアヴェリ入門 鹿島茂 中公文庫 ○メディチ家 森田義之 講談社現代新書 ○ローマ帝国1500年の歴史 河出書房新社 ○古代ローマ帝国の遺産展 国立西洋美術館 ○NHK世界遺産DVD 古代ローマの栄光 ○古代ポンペイの日常生活 本村凌二 講談社学術文庫 ○ポンペイ展 横浜美術館 ○イタリアからの手紙 塩野七生 新潮文庫 ○イタリアものしり紀行 紅山雪夫 新潮文庫 ○ローマ散策 河島英昭 岩波新書 ○世界の三大宗教 三笠書房 ○面白いほどよくわかる世界史 日本文芸社 ○ハプスブルク帝国 加藤雅彦さん 河出書房新社 ○ハプスブルク家12の物語 中野京子 光文社新書 ○成功する男はみな非情である。 角川いつか だいわ文庫 ○国立西洋美術館オフィシャルサイト ○国立科学博物館オフィシャルサイト ○これまでの美術鑑賞履歴 |
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