美貌と才覚を兼ね備えた
ポンパドゥール夫人


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ポンパドゥール夫人

「ポンパドゥール」
カンタン・ド・ラ・トゥール ルーブル美術館 1755年頃


美貌においても政治的影響力においても

一際抜きん出ていたポンパドゥール夫人。



この絵の彼女は、寵姫(ちょうき)になって10年ほどたつ34、5歳の頃だそう。


表情はまさに有能なキャリアウーマンそのものです。



○絶世の美女エリザベート皇妃の数奇な運命


トゥール
Paris,
Musee du Louvre
フランソワ
ユベール・ドルーエ
Londres, National Gallery
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ルイ15世の愛妾となった
ポンパドゥール夫人



権力を欲しいままにしたポンパドゥール夫人、

しかし貴族出身ではないそうです。



銀行家の娘として生まれ、

平民という身分ながらブルジョワ階級の娘として

貴族の子女以上の教育を受けて育ったそうです。



そして20才の時に裁判官のデティオールと結婚、

二人の子供を生んでいます。



その3年後にルイ15世の目に留まり、正式に公妾(こうしょう)となります。

ちなみに旦那さんは、寝耳に水だったそうな...



○ルイ15世・ポンパドゥール夫人が住んだヴェルサイユ宮殿


フランソワ・ブーシェ
Munich, Alte
Pinakothek
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地上で望みうる全てのものを
苦労なく手にした美しき王 ルイ15世

「ルイ15世」 イアサント・リゴー ヴェルサイユ宮殿 1730年


太陽王ルイ14世の曾孫(ひまご)、ルイ15世。


わずか五歳で即位しますが、

曾祖父(そうそふ:ひいおじいさん)が磐石に地ならししてくれたし、

叔父(おじ)による摂政(せっしょう)政治もうまくゆき、

成人後の親政政治(君主自らが政治を行う)への移行もスムーズ。



健康・魅力・最高位・湯水のごとく使える財、

地上で望みうる全てのものを苦労なく手にした15世。



その為か、政治には無関心で閣僚に政治を任せ。

多くの愛人を持ち私生活は奔放で、最愛王(Bien-Aime)と呼ばれたそうです。



○香港歴史博物館で開催されていた「フランス革命展」


20歳のルイ15世
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ルイ15世王妃
マリー・レクザンスカ



ルイ15世の王妃、マリー・リクザンスカ。

ギロチンの刑となるルイ16世の祖母でもあるそうです。



○清朝(中国)王妃の離宮 頤和園(いわえん) 【世界遺産】


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繊細優美なロココの時代

ぶらんこ ジャン・オノレ・フラゴナール 1767年 ウォレス・コレクション


太陽王ルイ14世の堅苦しさに飽き飽きしていた貴族は、

楽しくかろやかに遊ぶことを求めた時代でもあったそう。



ロココは、そんな18世紀フランスを中心とした

ヨーロッパの繊細優美な装飾美術や生活様式を指しているそうです。



○幸福の画家 ルノワール


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フラゴナールの閂(かんぬき、Verrou)



ロココ美術を代表する画家、ジャン・オノレ・フラゴナールが

晩年に描いた絵画「かんぬき」。



若い男性が嫌がっている若い女性を抱き寄せ、

扉を開閉できないよう閂(かんぬき)をかける様子が描かれています。



若い女性は態度とは裏腹に、

うっとりした恍惚のような表情を浮かべているようです。



○キスによって覚醒する瞬間 ピュグマリオンとガラテア


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参  考  情  報


○ブルボン王朝 12の物語 中野京子 光文社新書

○聖なる王権ブルボン家 長谷川輝夫 講談社選書メチエ

○ハプスブルク家 12の物語 中野京子 光文社新書

○名画はなぜ心を打つのか 瀬木慎一 講談社文庫

○「怖い絵」で読む世界の歴史 綿引弘 三笠書房

○西洋絵画よみとき66のキーワード 千足伸行 東京美術

○女性の品格 坂東 眞理子 PHP新書

○ロココカナール ポンパドゥール夫人とロココ時代

○フリー百科事典 Wikipedia

○これまでの美術鑑賞履歴


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