1.ブレーンストーミング |
ブレーンストーミングに関して、 私が実際に経験した事例も含めてご紹介します。 ブレーン・ストーミングは、 アメリカの広告代理店BBDO社の副社長だった アレックス・F・オズボーン氏が考案した技法で、 よく略して「ブレスト」なんて言ってますよね。 ■ブレーンストーミングは、多様な意見を引き出す方法 発想支援法のひとつで少数の集団で自由に意見を出し合い、 あるテーマに関する多様な意見を抽出する時に活用します。 ○多様化を推進し価値を創造するファシリテーター |
2.ブレーンストーミングのルール |
■批判厳禁 1)自由奔放 2)批判厳禁 3)質より量を重視 4)便乗発展 テーマを解決したり、 新しいものを生み出したりする時に活用するので、 自由奔放に意見を言い、相手の意見に対しては批判厳禁です。 (批判するとアイデアがでにくくなりますよね) ■質より量を優先 また、アイデアは質も量も満たせれば良いのですが、 そううまくはいかないので、量を重要視します。 私がコンサルティングで関わった時は、 一人につき50アイデア以上だすルールとしていました。 (といっても、結果として参加者全員が50以上の アイデアがでてきた事は一度もなかったです) また、とても重要なのが他の人がだしたアイデアに便乗して、 新しいアイデアを出して良いのです。 そうすることによってたくさんのアイデアがでてきます。 |
3.事 例 |
最近は時間的余裕がないので、 ここまでやる事はほとんどありませんが、 以前は、2会合に渡って実施しました。 まず事前準備としてA4半分の紙をたくさん用意し、 当日会合で各参加者に配ります。 ブレーンストーミングをする前には、 その対象に対する知識補完、改善視点に関する説明を行った上で、 1人50枚以上というルールで会合中に実践してみます。 50枚以上のアイデアは、 会合時間内だけでは出せないので宿題となりますが、 1回目の会合の最後に、各参加者が書き出しアイデアを発表しあいます。 それを聞いて新たなアイデアを書き出していきます。 例えば、「物流費の低減」というのがテーマだとしたら、 こんな感じのアイデアがてできます。 ○配送物流拠点を介さない工場直送化 ○配送物流拠点への幹線便クロスドッキング化 ○宅配2小口となっているものの1小口化 ○ローリーのタンク洗浄スケジュールの見直し ○単車のセミトレーラー化による稼働率の向上 ○パレットサイズ変更による積載効率の向上 ○運送原価算定によるタリフ見直し ○ABC(Active Based Costing)による最適物流経路見直し ○在庫基準見直しによる適正在庫化 などなど 2回目の会合では模造紙を準備し、 出したアイデアを張り出し、類似するものにタイトルを つけ分類を行っていきます。 この領域は出したアイデアをどう整理するかの領域で、 例えば「KJ法」などの手法を活用し整理していきます。 現在はスピードも要求されているので、 模造紙まで活用して実践するような場面は、 私の経験の中ではまったくなくなってしまいました。 今は、会合中、テーマに関連する議論をした上で 書記役が白板やパソコンにどんどん記載・入力していきます。 その上で持ち帰ってもらって追加アイデアを出してもらいます。 体系化については、 コンサルタント側で仮説として整理し提示してしまいます。 ○本質を見極める体系化手法 |
4.ナインチェックリスト |
このナインチェックリストもオズボーン氏が考案した手法です。 こんな視点をもっているとアイデアが出しやすくなると思います。 1)他に使い道はないか 2)他からアイデアが借りられないか 3)変えてみたらどうか 4)大きくしてみたらどうか 5)小さくしてみたらどうか 6)他のものでは代用できないか 7)入れ替えてみたらどうか 8)逆にしてみたらどうか 9)組み合わせてみたらどうか ちなみに、私は以下のような視点を良く活用しています。 1)まったく関係のないものに置き換えてみたらどうか? (1)他社ではどうだったか? (2)違う業種だとどうなるか? (3)仕事以外のスポーツや歴史、美術などに あてはめたらどうか? →「ナインチェックリスト」にあてはめてみると、 2)他からアイデアが借りられないか 2)極論はどうなのか? →「ナインチェックリスト」にあてはめてみると、 4)大きくしてみたらどうか 5)小さくしてみたらどうか 3)逆説的に考えるとどうか? →「ナインチェックリスト」にあてはめてみると、 8)逆にしてみたらどうか |
ちょっとブレイク |
○湘南・由比ヶ浜を見下ろす鎌倉・成就院のあじさい |