ジョハリの窓




ジョハリの窓は、サンフランシスコ州立大学の
心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) と
ハリー・インガム (Harry Ingham) が発表した
「対人関係における気づきのグラフモデル」のこと
を後に「ジョハリの窓」と呼ぶようになりました。
ジョハリ  は提案した2人の名前を組み合わせ
たものです。

1.ジョハリの窓を応用した事例

提唱者の方の考え方とちょっとずれるかも
しれませんが、事例としてこんな応用の
仕方もあると思います。

例えば、相手の事前情報も何も知らずに
初めてお会いする事になった場合。

その時の状態は、

 「自分も相手の事を知らない」、
 「相手も自分の事を知らない」状態 
 「暗い窓」にありますよね。

でもお互いに自己紹介をして、
相手のお名前を聞けたとするならば、

 「自分は知らなくて、相手が知っている」領域
 「気づかない窓」が

 「自分も知っていて、相手も知っている」領域
 「開かれた窓」に移行したと考えられませんか?

このように、「自分が知っていて、相手が知っている」
領域が増えると、共通認識が増え合意形成が図り
やすくなります。


MOON(ダイビングチーム)のバーベキューに
出席した事のある方はピンとくるかもしれませんが、
MOONにはお互いに知らない方もたくさん
来てくれるので、「開かれた窓」につながる
方法として、名札やプロフィール一覧を
作ったりしているんです。

2.「窓」別(領域別)の対策

「窓」別の対策として、どんな事に留意すれば
良いのか掲げます。


1)開かれた窓(Open Window)

 ・新たな開かれた窓を形成につなげる。
 ・共通理解に基づく行動につなげる。


2)隠された窓(Blind Window)

 ・相手の関心を考慮しながらコミュニケーション
  を通して、気づきをつくる。


3)気づかない窓(Hidden Window)

 ・相手の関心を理解し、何を言おうとしているか
  把握する。


4)未知の窓(Dark Window)

 ・まずお互いに認知できない領域が
  あるという事を知る。
 ・少しでも他の窓に移行させる為に、
  アンテナを高くし興味をもつ。
 ・どんなリスクがあるか想定し準備をする。



今回は、プライベート場面での事例でしたが、
ビジネスも人間が関わっている以上、
あてはまる場面が一杯あると思います。



また、この手法を知ったからとして、
必ず円滑にいくかと言ったら答えはNOです。

私はジョハリの窓を意識していますが、
それでもうまくいかない場面の方が多い
ように感じます。

それだけ難しいという事ですよね...