「外部環境」と「内部環境」の実態を踏まえたシナリオ骨格立案
具体的応用例


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1.フォーマットの概要

 上記の表は、「外部で起きている変化」と 「内部の実態」を
 具体的にあてはめた上で、発生した問題点との因果関係を明らかにし、
 どのようなポイントがあり、何が課題で、 どのような優先順位で
 検討していくかのシナリオを検討するために作成した資料です。

2.フォーマットの項目

 1)縦軸

  (1)縦軸は大きく「外部環境」と「内部環境」に分類。
  (2)外部環境は、顧客とサプライヤーに分類。
  (3)内部環境は、基幹系業務を2なっている
    営業・需給・生産・物流の各部署に分類。

 2)横軸

  (1)「これまでは」「現在は」「これからは」の時間軸で分類。

3.内容の特徴

 1)外部環境

  (1)顧客(市場)

   これまでは。需給は安定的であったが、
   現在は、原材料の高騰・下落等の要因により変動が発生している。
   この傾向は今後も継続する兆しがある。

  (2)サプライヤー

   サプライヤーも同様に変動の波の中にいることで、
   値上げ要求や、値上げ要求ができない環境下では、
   品質低下の懸念がでてきている。


 2)内部環境

  (1)財務の視点(収益基盤)

   顧客の動向、サプライヤーの動向を受けて、
   売上を構成する(数量×単価)、および原価にも影響がでてきており、
   収益基盤の再構築が必要となってきている。

  (2)サプライチェーン

   外部環境の変化を踏まえて問題点が発生。

  (3)各部署の実態

   各部署の実態を箇条書きで列挙してみた結果、
   外部環境の変化に対応できない事が判明。

4.シナリオ化

 1)各部門の本質的実態

  各部署の実態の箇条書きから本質的な問題点を抽出して記載。


 2)不足点の列挙

  外部環境の変化・発生した問題点・内部環境の実態を踏まえて、
  どうあるべきかのポイントを列挙。


 3)必要機能の明確化

  不足点を補う為の必要機能を明らかにする。


 4)部門間役割の明確化

  必要機能をどのように役割分担するかの基本的な考え方を
  明確にする。

  SCMは営業・需給・生産・物流の連携が必須。


 5)着手優先順位の要素・考え方 列挙

  いきなり全てはできないので、着手優先順位を決めるに
  あたっての制約条件・難易度・効果が高い部分に関する
  要素を明らかにする。


 6)着手優先順位ステートメント化

  第三者に訴求できる文章にしていく。


 7)着手する事は収益との整合性がとれているか確認


 8)次期ステップとの整合性確認