1.アイスブレイクとは |
ウィキペディアの定義をみてみると以下のように書いてあります。 アイスブレイク(アイスブレイキング)とは、会議やセミナーや体験学習での グループワークなどの前に、初対面の参加者同士の抵抗感をなくすために 行うコミュニケーション促進のための2人以上で行うグループワークの総称。 【出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)】 単語の意味を考えてみると、 「アイス」を「ブレイク」するだから、氷を壊す(溶かす?)といような意味ですよね。 要するに、会議などで重い場の雰囲気を和ませ、 本題の会議を活性化するための導入部分への方法ということだと思います。 |
2.分類 |
アイスブレイクは大きく分けて以下の分類があります。 @お互いの特性を知る紹介系 A緊張や体のほぐし系 B気づきを促すさとり系 |
3.手法例 |
@手挙げアンケート A人間マトリックス B隣人の証言 C目隠しマスゲーム Dラインナップ E流れ星 Fワンワード Gトレード その他の手法 株式会社グローバル・シフト・コミュニケーションさんのホームページに アイスブレイク手法がご紹介されているので、ご興味のある方はご覧下さい。 http://www.gshift.com/index.htm |
4.手法概要「A人間マトリックス」 |
「3.手法例」に記載した何手法かを抜粋してポイントをご紹介します。 1)概 要 参加者の特性を現す質問(条件)を2つ決め、 その質問に従って、参加者に該当する回答の場所に移動してもらう。 2)例 示 西武球場(現西武ドーム)で毎年やっている「全国高等学校クイズ選手権」 なんて見ていると、クイズに対する回答として、大きく「Yes」と「No」 の文字があり、参加者が回答に向かって移動する なんていうのがありますよね。 質問の例えとして、私がやっているダイビングチームでやるならば、 質問@「初めてダイビングチームに参加した人・しない人」 質問A「体験ダイブも含めて、これまでに海に潜ったことがある人・ない人」 などの質問を投げかけて分類します。 3)特 徴 (1)回答するのは一人ではない 回答するにあたっては、ある1名が回答するという事ではなく、 複数の人が同時に回答するという特徴があります。 (2)体を動かす 回答場所への移動が伴い、体を動かすので緊張をほぐす効果あり? (3)緊張をほぐす 自分と同じ条件の人がいることで所属の安心があり、 不安感の軽減に寄与しやすい。 (4)全体の特徴を掴める 大きく4分割することで全体の特徴とボリューム(人数)を掴むことが可能。 (5)質問を投げかける側の情報収集 質問を投げかける側にとっては、不特定で初対面が多いような場合、 参加者の特徴を捉えることができ、その後の展開に活かすことができる。 4)留意点の列挙 (1)質問条件の設定の仕方 @4分割する為には2つの質問が必要。 A何を質問するかで結果に影響がある。 B次のシナリオも踏まえた質問項目の作成が必要。 C事前に質問項目と得られる効果を整理しておくのも方法。 (2)参加人数と参加者の把握度合 @参加者が多い時に比較的向いている? (3)体のご不自由な方への配慮 |
4.手法概要「A流れ星」 |
1)概 要 (1)A4の紙とペンを準備する。 (2)紙に「流れ星」を書いてもらう。 (3)次に「月」を書いてもらう。 (4)「木」を書いてもらう。 (5)家を書いてもらう。 (6)自分を書いてもらう。 2)結 論 結論から言えば、違いを理解するということ。 「月」を三日月で書く人もいれば、フルムーンで書く人や、月に顔を描く人もいます。 「木」は、針葉樹林のような尖った木を書く人や、広葉樹、リンゴのような実を書く人、 「自分」を、家の中に書く人、絵の中心に書く人、飛んでいる自分を書く人もいます。 類似した手法では、 ある人に「四角」と「丸」が絵かがれている紙を渡し、 口頭のみで他の人に同じものを書いてもらうというのもあります。 要するに簡単な「四角」と「丸」の関係ですら、同じ答えにならないということ。 ということは、それよりも難しい仕事の話では、より相手には伝わっていない ということを認知させるきっかけになります。 ある上場企業の工場にお伺いした時、生産管理課長さんが、 課を跨いだ会議では、相手が知っている事を前提に話をしていることが多いが、 背景や前提、論点もなしに話されても、何を話しているかわからない。 とおっしゃっていた事を思い出しました。 |